10R3連単1着BOX6→4、8、15、11、1

              4→6、8、15、11、1      

究極のレコード決着のジャパンCダートは数字どおりに評価していいだろう。現時点で間違いなく中央ダートはカネヒキリの絶対君臨。同タイムの2、3着はもちろん、0秒2差の4着はほぼ同レベルとみる。能力がほぼ互角ならレース後の回復力の差が焦点。有馬記念も激走の反動で調教の難しさが出ていた。ゼンノロブロイスズカマンボサンライズペガサスの大幅な馬体増。レコード決着したジャパンCダートも例外ではないはず。馬体重は重要なファクターだ。

ハイペースを前々で追走したシーキングダイヤは内容的に勝ち馬を凌いだ。先行馬総崩れで唯一、粘り込んだ先行馬。ゴール前では差し返す勝負根性から、少なくてもGTホルダー級の評価はできる。高知、名古屋の小回りコースを除けば実に崩れない戦績。母シーキングザパールは重賞6勝の名牝。芝二千のローズS3着は休み明けと納得すれば、案外距離に融通性があるか。レフティーとも思える左回りの良績、パワーが要求される公営馬場が実質初などの不安点はここまで成長すれば問題なくクリアできる。

スターキングマンは長期休養明けから二線級相手の交流重賞でとりこぼしも多かったが、酷量を背負わされたこと、本質砂が深い馬場より脚抜きのいい馬場がベターということなど条件が合わなかったことが不振の要因。前走は残り100bで頭ぐらい出たが、ゴール前で失速。最高な騎乗で3着ではやはり距離に限界があることは否めなくなった。今のパサパサ馬場も合わない。

タイムパラドックスは鞍上泣かせの気性の難しさ。波のある戦績をどう評価するかがすべてになる。昨年のJBCクラシックでアドマイアドンに完封されながら、ジャパンCダートはメンバー最速の上がり時計でドンを差し切る。続く大賞典は確勝メンバーでアジュディミツオー以下に完敗。また帝王賞前は格下相手にとりこぼしていたが、ここぞという集中力で好時計勝ち。重賞8勝の猛者は今までに重賞連勝がないことを物語っている。この馬にとってある意味、前走4着は理想的なローテーションなのかもしれないが、大井3戦すべてが道悪競馬。軽い馬場でこそ生きる瞬発力としか思えない。

アジュディミツオーが南関東筆頭の評価。ドバイ後の戦績から典型的な海外遠征、燃え尽き症候群の嫌いはあるが、現実に昨年の2分2秒6が能力の高さ。統一GTはいつでも勝てる数字だろう。一度、波が崩れるとなかなか復活できない父アジュディケーティング。強さだけが目についた昨年との違いは明らかで、プチスランプ状態になっている。武蔵野Sはスタート後の芝が敗因と納得できても、前走は楽鉄だけとはいいがたい惨敗。大幅なダイエットだけが頼り。

シーチャリオットの21`増は見た目に太めはなし。すべては若さが敗因。道中は砂を被るのを嫌がり、まったくレースの流れに乗れなかった。初古馬相手にそれでも4着なら立派だが、一気の距離延長で再び折り合い面に不安。前走からさらに相手強化。究極のスピード決着では時計不足も否めなくなった。

ボンネビルレコードの前走を距離不足とみるか、力不足とみるか。翌日のB2が1分54秒0の勝ち時計、1分53秒7でギリギリ勝つようなレベルでは統一Gでは好走するイメージがまったく浮かばない。重賞2勝はあくまでも南関東馬同士での強さ。現状では経験が足りない。

ユートピアは対ナイキアディライトに絞れば5戦して4回先着。そのうち2回が2着なら、かえってナイキの存在は歓迎だろう。地方で行われた交流戦は(4304)。随所に底力と個性をみせて、1戦を除けばすべて4着以上の貫禄を示している。人馬ともに癖者。脈はある。