10R 馬複 9-11

 

 

短距離NO1に君臨したはずのトミケンの調子が今ひとつで波乱含みだが、定量戦なら最後は地力の差。実績を重視だろう。牝馬は基本的に低レベル。一枚評価を下げる。

 

トミケンマイルズの前々走は不可解な負け方だったが、58㌔を背負って1分25秒6なら相手の大駆けと納得か。直線半ばで抜け出してほぼ勝ちパターン、13㌔のダイエットで本来の先行力から鋭さ負けなら悲観する材料でもないだろう。中央転入後、南関東の千六1、7、1、1、3着。統一Gを除けば実に安定した戦績。時計的にもベストの距離ならワイドは外さない。

 

ジーナフォンテンは決してレベルは高くない牝馬交流で力をつけてきたということか。前走は絞れた馬体、得意な脚抜きのいい馬場としても前走は圧巻だった。牡馬を直線だけで突き放して千八1分52秒4、中央から出戻り後の不振を一蹴した。もとより川崎記念3着など牡馬相手に好走の実績。南関東同士なら遜色ない能力。

 

ブルーローレンスの充実ぶりは本物だ。東京ダービー16着、黒潮盃10着。右回りに課題が残っていた馬とは別馬になっていた。報知オールスターこそ、初の古馬重賞で連勝が途切れたが、格付け後は(6002)でマイル路線の頂点が近づいてきた。なにより追わせる鞍上との相性が良かったことも躍進のひとつで、誰が乗っても鞍上交替は大幅な割り引き。内コースでは置かれる心配。

 

カセギガシラは以前より脚質に幅が出ている。逃げ一手の単調さから少しずつ脱皮。トミケンに0秒2差の実績があれば展開ひとつのレベルにまで成長した。3走前に距離克服。1分40秒割れも目前で時計勝負の対応できるようになれば、前が止まらぬ馬場状態を味方につけるだけ。

 

プルザトリガーの前走は鮮やかな差し切り勝ち。交流戦ではなかなか結果が出なかったがグラップユアハートレマーズガールを競り負かせば牝馬NO1の評価でいいだろう。課題はレースへの集中力だけ。大外枠からスタート後、強引な先行策で1分40秒4をマークできれば時計決着でも問題ないが、ここは相手が強い。

 

ナイキアディライトは夏で燃え尽きたような前2走の内容だった。JBCでは終始掛かって4角手前で手応えが悪くなる最悪な折り合い。ひと息入れたのは正解で本質マイラーのスピード馬が大井千六に登場なら軽視はできない。スランプが長いタイプだけにまずは気配優先。

 

ジェネスアリダーの1分39秒9は上がり39秒1。どうかで脚を使うと終いの甘さに直結する癖馬。時計どおりに計算できない。クールアイバーは切れる脚はない反面、バテない脚が身上。マクれる形以外は案外、モロい。