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中山裏読み
関東
11R
関西
11RJRAホームページ

中山11R

3連単フォーメーション7⇔1、4、9⇒1、4、9、8 (18点)

GⅠ大阪杯の前哨戦としては物足りないメンバーが否めない。GⅠ馬は海外GⅠ、世代GⅠ、牝馬GⅠ、マイルGⅠのみ。この程度の実績ではさすがに天皇賞秋、ジャパンCでモマれてきた馬と壁があるだろう。中心はアンビシャス。少なくても乗り替わりが刺激となって前走のようなポカはない。古馬重賞の初制覇コンビだったが、基本的に鞍上との相性は良くない。大阪杯快勝後に2度コンビを組んでいずれも決め打ちの乗り方で大へぐり。3走前は未知なる距離をハイペースの積極策。前走は未勝利並みの超スローをなぜか徹底待機で馬券を外している。結局、重賞仕事人も今や昔ということ。気難しい癖馬を扱うにはやはり外国人ジョッキー。連対パーフェクトの4戦3勝2着1回の頼りになる鞍上配置で絶対的な存在になった。昨年のこのレースで上がりは唯一の33秒台。勝ち馬ドゥラメンテより0秒5も上回った瞬発力は圧巻そのものだった。中山コースは相性ベストをにおわせているのも心強い。

リアルスティールは結局誰が乗っても同じような勝負弱さ。三冠2、4、2着。古馬になっても天皇賞秋2着から、ますます現役時のステイゴールドとイメージがダブる。随所に圧倒的なパフォーマンスでも次走は淡泊な競馬。着順以上に勝ち馬と能力差を感じさせるレースが続いて、額面どおりに能力を測れないのが現状だ。陣営のレース選択の悪さも足を引っ張っている可能性がある。叩き台としても休み明けを千六始動で叩き3戦目に二千四というちぐはぐさ。アンビシャスより1キロ重い斤量、鞍上が仕掛けどころに悩み続けていた鬼門の中山など、悪条件が揃ってひとまず評価を下げた。

ヴィブロスの出番はまったく考えてない。牝馬特有の独自の路線でGⅠ馬に上り詰めたというイメージが強すぎる。牡馬混合はデビュー2戦だけ。前5走はいずれも牝馬限定で、いきなり一線級馬相手にどう立ち向かうのか。自慢のはずの瞬発力は単純比較でメンバーNo7。キャリア不足とはいえ、千八の持ち時計でメンバーNo11ではワイド圏内の計算は成り立たないのも当然だろう。前走の勝ちっぷりはいかにも直線平坦、京都好きなディープ産駒らしい勝ち方。大事に乗って回ってくるだけがセオリー。

同じ牝馬のヌーヴォレコルトも強調材料が乏しい。前走は3角過ぎから団子状態になるも、この馬だけポツンと最後方待機。まったくロスなく立ち回ってスムーズに馬群を捌いたにもかかわらず、バテた馬を交わすのが精一杯だったレースぶりが現状の能力を示している。いずれにしてもヴィブロスより期待できる程度。

ツクバアヅマオーはGⅡ通用の確かな裏付けがない。前走もトップハンデより1キロ減。上がりレースラップに11秒台なしという低調な数字では、見た目の勝ちっぷりよりも割り引きが必要になるか。極限の瞬発力勝負では弱さ露呈。いくらか上がりがかかってある程度スタミナを求められる条件となってようやく勝ち負け。オールカマーと前走が最速上がり。

ネオリアリズムの前走は見せ場十分の内容だった。残り1ハロン先頭。同時に外から差し馬に交わされたが、それでも最小限の失速で0秒6差はGⅠ2戦目としては上々の結果ということ。昨年の金杯では好位から上がり33秒5の瞬発力。走るたびに地力強化の6歳馬は休み明け(101101)が狙い目。