12⇒3、10、1⇔3、10、1、9、6、4 (24点)
馬体成長のなかったリスグラシューが早くも脱落ムードの中、新星ファンディーナが打倒ソウルスターリングの筆頭馬として浮上してきた。いや、仮に今回が二千以上ならばこちらの方が上というほどの感触がある。まさに異次元レベルのレースを連発。デビュー戦は上がりレースラップ11秒9-11秒0-11秒4をほぼ馬なりで叩き出してディープ産駒のエリート馬が誕生した。前走も評判どおりの強さ。超スローを正味直線だけの競馬でも、上がり時計メンバーNo2より1秒2も速い33秒0の瞬発力でクラシックレベルを決定づけている。あくまでもここは賞金加算のためのレース。速いレースラップを未経験、モマれた際、控えた位置取りなど、数々の試練を乗り越えなければならないのは次の大一番で、大事をとって前々の競馬ならまず負けない。
6キロ増でもデビュー戦よりかなりまともに映ったハナレイムーンだが、やはりコンパクトな馬体は今後に不安を抱かせる。ワンターンと直線の長さなどのコース体型と素質だけで乗り切ったというデビュー2戦。末脚自慢の瞬発力型が、最速上がりの勝ち馬より上がり時計が0秒4も劣ったことで評価を下方修正した。今開催の中山はディープ産駒にとって最悪な馬場状態。パワーが求められるともがく姿が浮かんでくる。
初勝利まで4戦もかかったが距離、コース、重賞を経験済み。キャリア6戦中2度の最速上がり、前々走は重賞で馬券圏内など、走るたびにスケールアップを感じさせているのがモリトシラユリ。ダートも含めると前々走まで3戦連続の最速上がり。前々走は4角で包まれ気味となって仕掛けの遅れがそのまま致命的となった事実を加味すれば、悲観することはなく乗り替わりで色気づきそう。いずれにしてもスタート下手と決まって置かれるズブさ、距離延長となれば前2走よりもレースがしやすくなる。 |