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東京裏読み
関東
11R
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東京11R

3連単フォーメーション10⇒9、12、11、5⇒

9、12、11、5、8、2 (20点)

3連複フォーメーション10-9、12、11-

9、12、11、5、8、2、6 (15点)

馬単10⇒9、12、11、5、8、2  9、12、11⇒10

ノド鳴りの手術後の姿が本来の姿。デビューこそ惨敗に終わったアドミラブルだが、ひと息入って休養中に完治。前2走は数字、中身ともにクラシックを意識できるまで化けた。
4角の手応えはそれほど悪くなったデビュー戦だったが、追ってまったく反応なしのブービー負け。今年、超良血馬ディープ産駒×ノーザンファームが惨敗続きとなっていた負の連鎖を断ち切ることもできず、競走馬としての資質も問われる内容だった。母はバレークイーン一族で母のきょうだいにリンカーンヴィクトリーなどGⅠ馬を含まれた数々の重賞馬を輩出した名牝一族。この馬の全兄タブレット、全姉イサベルもデビュー当初から期待が大きかった元エリートだけに、ここまで一変すれば初戦の惨敗は黒歴史にもならない一過性のポカということ。
時計勝負にも瞬発力勝負にも距離にもメドを立てた万能型のディープ産駒はまさに超エリートそのもののレースぶり。前々走は道中17、8馬身差もある縦長のハイペースを直線入口から1、2着馬のマッチレースに持ち込んで快時計の差し切りが素質開花の序章。時計は圧巻の1分45秒台。同日古馬オープンが1分47秒1。ペースが3秒以上も違うので比較しづらいが、最後のレースラップが11秒7で、勝ち時計が1秒3も上回りながら未勝利戦の方が0秒1速いだけでも絶対的な評価ができるだろう。
前走は数字より中身がいい。超スローをスムーズな折り合い。向正面から逃げ馬を意識して動き始めて直線ではムチ2発だけで残り250に突き抜けた。残り150では後方を確認して流し始める圧勝劇。2着馬は次走で500万勝ちなど、メンバーレベルも太鼓判が推せる。鞍上は権利を取ればペルシアンナイト(皐月賞2着)よりこの馬という期待馬。長距離輸送や先を見据えて負荷のかからない追い切りがどう転ぶか。油断負けなければ圧勝があっていい力関係。

ハナにこだわりがなくなればイブキに怖さがなくなるだけに大外枠を引いたツキのなさ、不運は否めない。前走のように4角で後続を引き付けて直線の坂で引き離すレースぶりは、強い逃げ馬を示す象徴的なレースだからだ。最後追い込み馬に猛追されるも着差以上の完勝で、新潟2歳S3着馬が理想的な地力強化した完成形の結果だった。とにかく前々走は鞍上の大へぐりで度外視。完全なる外差し馬場で内々に閉じ込められてある程度の人気があったにもかかわらず、鞍上は直線即あきらめて追うのを止めた。マイル戦の激走のイメージが強く、いまだ長距離のイメージは浮かばないが、少なくても自らペースを握って瞬発力勝負に持ち込めば見劣りしない瞬発力を兼備。上がり33秒台を経験済みは大きな自信と武器で、ハナは無理でも番手の位置取りが最低条件。タガノが惨敗覚悟の大逃げなら、2番手追走で勝ち負けが意識できる。

ベストアプローチは微妙な距離延長に加えてエンジンのかかりの遅い瞬発力型。スロー~超スローになりやすいクラシックトライアル戦は今までどおりの乗り方では太刀打ちできないだろう。前々走は直線の坂を上がってからようやくエンジン全開でも、勝ち馬との上がり時計の差はわずか0秒2では届くような位置取りではなかった。前走は鞍上がこの馬の特性を理解してなかった誤算。内枠を引いた時点で後方待機はご法度だったが、好スタートを切りながらなぜか消極策。直線入口では行き場を失くして直線に入って進路変更でかなり遅れて外出しを開始など、仕掛けが遅く、スムーズさも欠いてほぼギブアップ。ゴール直後に3着に浮上したぐらいの脚を余しただけに陣営は悔やむに悔やみきれない結果だっただろう。いずれにしても先週の時点で直線ラチから3~4メートルがヴィクトリーロード。後方すぎる馬はほぼ無抵抗に終わっている馬場状態では奇策が必要。乗り替わりの刺激待ち。

トリコロールブルーは血統的な勝負弱さに悩まされる。全兄ダノンジェラードは通算(553003)だが、千六~千八(142000)。全兄ワールドインパクトは通算(25013)で青葉賞1番人気を2着に取りこぼしている。とにかく自身の合う絶対的な条件のみ信頼できる血統。4戦中3度の最速上がりの切れ者でも、どうやら二千に固執するローテーションから一気の距離延長で評価が揺れ始める。

クラシックを意識しているメンバー相手に対してダノンキングタムはどこか未完成さを感じさせる。前走も単なる鞍上の腕の差で棚からぼた餅レース。直線入口では2着馬が余裕の立ち回りで勝ちを意識して後方を確認しながら追い始めたが、結局この馬に二の足を使われて惜敗。2着馬がもっと早く追い始めれば完勝もあったレースで完全なる取りこぼし。時計的にも重賞で強調するほどの数字ではなく、あくまで距離経験済みの先行馬ということが強みか。

ポポカテペトルマイネルスフェーンは瞬発力勝負に裏付けがない。現実に単純な上がり時計比較ではそれぞれメンバーNo6、8。33秒台が未経験では距離やコース経験があっても、あくまで乱ペースになった際のワイド要員まで。