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東京裏読み

関東
11R

 

東京11R

3連単フォーメーション7→10、1、8、14、3、16、11→

10、1、8、14、3、16、11、12、17、18 (63点)

3連複フォーメーション7−10、1、8、3−

10、1、8、3、14、16、11、12、17、18 (30点)

これまではっきり叩き良化型としての戦績を残しているだけにアパパネの前走は休み明けがすべてと納得できる。デビュー3着後に3連勝、ひと息入ったチューリップ賞2着から桜花賞、オークスを連勝。再びひと息入ったローズS4着後に秋華賞勝ちで三冠を達成。5か月休養してマイラーズC4着→昨年ヴィクトリアマイルでブエナビスタとの一騎打ちを制している。
前走は後方で掛かる仕草。4角で惨敗覚悟の手ごたえだったが、それでも0秒4差に踏ん張れば上々の試運転ということ。太めや気合不足など明らかに本番を意識した仕上がりで、この中間の意欲的な追い切りからも確かな変わり身が期待できるだろう。とにかく大一番に絶対的な強さを誇る女王。千六GTを取りこぼした昨年の安田記念は前走のヴィクトリアマイル激走の反動だったと素直に割り切れる。相手に千八前後がベストの上がり馬が揃えば、絶対スピード、距離適性の高さ、現役牝馬トップクラスの爆発力で軽く退ける。東京芝千六(3001)の上がり時計は34秒3、33秒6、34秒3、34秒5。

上がり馬フミノイマージンは距離経験不足が唯一の懸念材料。徹底した千八、二千志向でこれまで重賞3勝。いずれも牝馬限定とはいえ、エリ女でアパパネに上がり時計が上回った0秒7差。牡馬混合の前々走は経験値の低い千六で最速上がりを叩き出した。東京芝(0013)だが、距離不足のオークスを除けば4、3、4着。上がり時計は34秒6、33秒6、33秒3でベストコースをにおわしている。不発なしの鋭さで駆けていれば、良馬場の瞬発力勝負は願ったり。直線だけの勝負に徹した前走の千四経験が必ず活きてくる。

もう1頭の上がり馬オールザットジャズはデビュー3戦目以来の千六以下の挑戦で割り引いた。確かに前走の貫禄勝ちは現役牝馬女王として十分すぎる迫力だが、33秒台の末脚を使わないと届かない1分32秒台の決着で対応できる裏付けがない。6走前の5ハロン通過は60秒4、4走前は62秒8など、距離考慮で超スローに近い上がり勝負時だけの33秒台の末脚経験。前走も千四にもかかわらず、5ハロン通過58秒2で上がり34秒7。千六GTで差し馬として最低レベルの34秒前半の瞬発力が計算できなければ、久しぶりのGT挑戦の壁はかなりの高さ。人馬ともにGTで試練が待っている。

12キロ減はまったく気にならない数字で、ひと息入れてマルセリーナは見違えるほど馬体が良化していた。内容的にもスランプ脱出がうかがえる同タイムの2着。残り150でムチによっていきなり外へヨレるアクシデントがなければ、軽く差し切っていただろう。何よりスタート良化はいい傾向。好位の折り合いから不発のない34秒台の瞬発力は、GTで絶対的な魅力がある。持ち時計を1秒以上も詰めなければならない未知なる1分32秒台の決着でも、ひと叩き、好枠、ベストの距離などの走る条件が揃えば、あとはスタート五分に出るだけ。

ホエールキャプチャは前々走の激走が尾を引いている可能性が否めない。5ハロン通過が千八並みの超ハイラップを前々で唯一凌いだ好内容。裏を返せば早仕掛けで逃げ馬を追いかける鞍上のペース音痴がなければ、少なくてもワンテンポ仕掛けを遅らせたアパパネより先着したはず。絶対的に前々有利だった前走の失速は、見た目太めに映らなくても14キロ増が響いたと納得すべきか。ひと絞りが理想。

伏兵は多数揃っている。まずはクィーンズバーン。前走の人気の低さには驚きだったが、単調な逃げ馬が前々走で好位差しから最速上がりに充実、成長ぶりが伝わっていた。同じ距離で自分の形になれば、前走ぐらい走って当然。強力な同型どころか、先行馬さえ見当たらないメンバー構成になれば、千六GTでも軽視できなくなる。一気にレースレベルが上がったここ3戦ですでに数々の試練をクリア済み。ここで初の33秒台の末脚を使っても驚きはない。

好枠を引いたキョウワジャンヌも怖さがある。驚くような速いペースの望めないスローに近い平均ペースなら、単純に瞬発力に勝る馬が上位を独占する。32秒7の上がり時計で差し切った6走前にはオールザットジャズを子供扱い。初の東京だが、直線長いコースはイメージどおり。

ドナウブルーは馬云々よりも神がかり的な鞍上のうまさを買いたい。来日頻度は少ないが、早くも日本競馬、馬場を完全に自分のものにしている。トーセンホマレボシをレコード勝ちに導き、アルフレードを大外枠からGT2着に持ってきて、土曜日にはサダムパテックを再生させた。今回の来日で重賞3度乗ってすべて連対の凄さ。この馬のステップは前走惨敗で前々走が京都牝馬S勝ち。10年2着のヒカルアマランサスとダブるのも強調点。

大外枠を引いたアスカトップレディレインボーダリアは鋭さより、長くいい脚を使える持久力に特長。ある程度スタミナも求められる流れが理想で、ハナを切るクィーンズバーンチャームポットが執拗に絡んでアパパネが前がかりになった際に波乱が生まれる。1分31秒台の極限決着で2頭の台頭。

アプリコットフィズの前走は完全に掛かって自滅で着差ほど中身が伴わない。正攻法から一瞬にして抜け出した前々走も、そこから伸びずに最後失速という内容の悪さ。得意の東京でどこまで持ち直すか。展開頼り。