14、17、11、15、2 14、17、11→14、17、11、15、2、8→ 14、17、11、15、2、8 (60点) 14、17−14、17、11− 11、15、2、8、7、16、18 (19点) ドナウブルーにとって中3週でも厳しいローテーションだったか。前走は理想的なステップで挑んで見せ場もなく、流れ込んだだけ。マクり気味に動いて最速上がりで差し切った4走前の京都牝馬Sやイメージ一新の積極策で直線ヨレながら押し切った前々走のヴィクトリアMなど、千六のスペシャリストとして完成されていることを考慮すれば、連続輸送でも馬体減なしで見た目的には万全だっただけに、もっと走れたという後味の悪さは否めない。牝馬特有の強さとモロさ同居は別問題。時計勝負への限界が有力な敗因の可能性が高まってきた。数字を比べると明らかに表れている。前2走を比較すると5ハロン通過で2秒近くも前走が速い。スピードに加えてある程度のスタミナも求められる底力勝負では現状、手も足も出ないことがはっきりした。今回は前走時と一変して強力な逃げ馬不在どころか、前々にこだわる先行馬そのものが少なく、超スローが確定なメンバー構成。パンパンの良馬場、使い減りしやすい体質の弱さからテッポー歓迎。何よりスローに絶対的な強さを誇る瞬発力型にこれだけ走る条件が揃えば信頼度はますます高まる。 エアラフォンは鞍上との呼吸の悪さが前2走の敗因。前々走は押し出されて追い込み馬がハナを切るという最悪な位置取り。前走は大出遅れからスローで後方待機では太刀打ちできないのも当然だった。それでも4戦連続で千六を使って負けても0秒6差。パンパンの良馬場なら上がり34秒前半が計算できる爆発力はまったく陰りがない。年齢的にいくらかズブくなったと割り切れば、叩き3戦目でさらなるパフォーマンスがごく自然な流れ。鞍上も頼もしくなった。 シルクアーネストは前走のメンバー中1番中身が濃かった。上がりレースラップに10秒台が2つ含まれる極限の瞬発力勝負で後方直一気。オープン入り後の低迷は単にペースの戸惑いで、使われながら再び自己ベストに近い時計を叩き出して以前のリズムを取り戻している。過去重賞は4度の挑戦。それでもすべてのキャリアでダートのデビュー戦、菊花賞、安田記念の3戦以外はすべて着差0秒9以内。オープン入り後、初の最速上がりとなった前走がいいきっかけ。数字に表れた変化は見逃せない。 ネオサクセスは乗り替わりで改めて見直したい。前走は前日の準オープンに5ハロン通過で0秒1遅いスロー。外差しが利かぬ馬場にもかかわらず、後方大外ブン回しでは入着も遠いのは当たり前の話。4走前の中山金杯で最速上がり、3走前の中山記念は3着リアルインパクトに上がり時計は上回って着差0秒3。前々走のダービー卿は1、2着馬より外を回ったコースロスが大きく左右して0秒1差の3着で、前走がいかに力を出し切れてないのが伝わるはず。スローの瞬発勝負や休み明けは大歓迎。 ゴールスキーに変わり身を求めるのは酷か。走るたびに乗り替わる鞍上は常に後方待機策。以前は積極策から良績があってもこだわり続けて展開負けになるという悪循環となっている。前々走は同日500万より3秒近くも遅いラップ。前走は後方からなぜか直線で馬場の悪いコース取りを選んで不発になる後味の悪さ。再びテン乗りで見た目の良さと結果が直結しないもどかしさはしばらく続きそう。 アスカトップレディはひと叩きでどこまで変わるか注目できる。見事なまでにGTの壁に当たった前々走はいい教育になった可能性がある。重賞で走るたびに内容良化が成長の証。3歳時のフローラC5着から1年ぶりに重賞挑戦。マーメイドS、クイーンSはいずれも7着で府中牝馬Sの0秒3差4着につながった。愛知杯11着は距離の壁に当たったが、京都金杯、京都牝馬Sの連続3着。福島牝馬S4着で重賞勝ちが展開ひとつのレベルになっていると確信できる。前走の最速上がりで理想的な叩き台レースを消化。胸を張って挑める。 盲点になるのがマイネイサベル。今年3戦は条件的にも体調的にもリズムに乗れなかった。3走前は道悪、前々走は結果早仕掛けで終い失速、前走は直線包まれて本気で追うまでに時間のかかるロスが致命的になっている。さらに走るたびに10キロの馬体増という誤算。太く映らなくても、さすがにGTでデビュー以来最高体重では動きが鈍る。前々回のテッポー時はローズSでホエールキャプチャより上回る上がり時計から同タイム2着。前回のテッポー時は中山牝馬S12番人気で0秒4差。走る新潟芝の条件が加われば主役級の1頭としての扱いが妥当。
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