10、3、1⇒10、3、1、9⇒10、3、1、9 (18点)
10、3-10、3、1-1、9、5、2 (10点)
阪神ジュベナイルFは能力どおりで、クラシックに直結する結果になったと断言できる。同日1000万と比較して5ハロン通過で1秒7速く、0秒8も上回る勝ち時計は驚くしかなかった。勝ち馬ソウルスターリングのレースぶりは何とも大人びた横綱相撲。ラチ沿いをがっちり折り合って残り250で持ったままの先頭、完全に抜け出してからムチ1発だけの快勝に父フランケルから受け継いだ驚異的な爆発力を垣間見ただろう。スタートミスと終始外々を立ち回った2着リスとは明らかに枠順の差としても、近年の中では最上位クラスの勝ち時計がレースレベルの高さになったことがうかがえる。いずれにしても超ハイレベルの牝馬路線でトップクラスの逸材。休み明けの仕上げ下手や関西遠征にいいイメージの浮かばない厩舎としても今年は完全なる追い風。枠順がリスと逆になっても逆転される姿はイメージしにくくなっている。
スタートミスとそれほど結果に影響となくても、やはり大外枠は致命的になる不利な条件だったことは否めない。リスグラシューの前走は納得の2着だった。内々でじっくり折り合っていた勝ち馬と違って、勝負どころでは終始外々を立ち回らされる厳しい流れ。それでも楽に立ち回った勝ち馬を上回った最速上がりが能力の片鱗。長距離輸送を克服してわずかながらも馬体増になったことも好感が持てた。4戦中3度の最速上がり、前々走でもメンバーNo2の上がり時計で、ソウルとは勝負付けが終わってないのが現状。本番を見据えて脚を測るのか、相手はソウルに絞ってマンマークか。どちらにしても仕上げの誤算がない限り、崩れることはない。
ミリッサの前走は鞍上のへぐりとして割り切っていい。内、外コースの差があるとはいえ、同日の未勝利より5ハロン通過で1秒6も遅いラップ。完全に引っ掛かりながら徹底した後方待機は何とも不可解な騎乗ぶりだった。それでも連続の最速上がりが、異父姉リラヴァティ、全兄アダムスピーク、全姉シンハライトに負けず劣らずの絶対能力を示している。前走の馬体が理想的な造り。ひと叩きでさらなるステージへレベルアップが期待できる。 |