HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
中山裏読み
関東
11RJRAホームページ

中山11R

3連単フォーメーション1⇔9、7、11⇒9、7、11、4、3 (24点)

3連複BOX1、9、7、11、4

馬単BOX1、9、7、11

カデナダイワが人気になってベストアプローチがまったくの人気薄に驚き。もちろん、どちらも素質の高さは確かだが、それぞれに0秒4差のベストも歯車がかみ合えば展開ひとつの手応え。前走は前々、内々の立ち回りという2つが揃ったダイワに分が良かっただけ。後方、外々のベストにはまったく流れが合わなかったことを見逃してはならない。ダイワより0秒2も上回る瞬発力が何よりの証で、デビュー当初のパワータイプの瞬発力型というイメージを覆している。4戦中3度の最速上がりは走るたびに磨き。デビュー2戦目こそ、メンバーNo5の上がり時計で標準的な結果に終わったが、前走の33秒前半の数字は胸を張っていいだろう。前走は初の関東遠征でいくらかテンション高め。スタートミスに距離短縮が重なって置かれ気味になったこともマイナスに働いた。いずれにしても今開催は"エアレーション作業"の効果大で時計がかかり気味な馬場状態も後押しする。キャリア2戦目で4戦目のカデナに0秒4差。徹底した二千狙いから短縮して初距離、初の長距離輸送の前走でダイワに0秒4差。理想的なローテーションと東京千八よりこの馬にとってレースのしやすい中山二千で逆転の計算。

4戦2勝の連対パーフェクトで4戦連続の最速上がり。字面から完璧に近い数字を残すカデナだが、どうにも前走の内容がしっくりこない。確かに見た目は派手なパフォーマンス。上がりレースラップはすべて11秒台、メンバーNo2の上がり時計に0秒5も速い末脚だが、同日の未勝利より5ハロン通過が0秒5、上がり時計が0秒4、勝ち時計が0秒5だけそれぞれ上回ったという低調さ。早仕掛けの2着馬をマンマークから残り150で拍子抜けだった2着馬を難なく交わした圧勝劇は、むしろ2着以下が走らなかったことの可能性を強めている。デビューから4戦連続使ったことの反動が心配なことや、今開催の中山馬場がディープ産駒向きといえぬパワーが求められる馬場状態など、不安を払拭しなければならない数々の試練があることも事実。デビュー2戦目のベストに0秒4差の前走から驚くほどの上積みがあるとも思えない。

カデナが人気になれば、キャリア2戦目で0秒4だったベストも主役になるのは当然だが、展開の利があったとしてもそのベストを軽々先着したダイワキャグニーも軽視できない。兄ミエノワンダーはデビュー2戦目から4戦連続で馬券に絡んでプリンシパルS2着。その後2戦凡走して再び4戦連続の馬券絡みを最後にほぼ燃え尽きていることからもどちらかといえば早熟系で、クラシック前のトライアル戦は絶好の条件か。デビュー戦は加速する上がりレースラップから快勝が本物だったことを前走で証明すれば胸を張ってクラシックに挑める。前走は完全に引っ掛かりながらも内々で何とか我慢。同日の新馬より5ハロン通過が遅ければ当然で、逃げ馬だけがバテた前々競馬を凌ぎ切っている。残り300から先頭に立って振り切れたことに価値を見出せるだけに、着差以上の強さだったことは言うまでもない。スローペース依存症が発症しやすいクラシック前哨戦では特に意味のある経験になった。課題は馬体の成長だけ。休み明けにもかかわらず、意外にもすっきりしすぎた馬体の造り。理想は490キロ半ば。

クラシックの主役になるレイデオロに0秒2差でも、コマノインパルスは勝ち負けのレベルまでもうワンパンチほしい。タイプ的にはホープフルS3着、京成杯2着でデビュー4戦までエリートと思えたがクラシックは賞金不足で出られなかったブラックバゴ似か。結局、レベルが高いレースでも低いレースでも相手なり。デビュー戦は上がり33秒台の馬で1~3着独占でも2、3着馬は今でも勝ち切れないことに表れているレースレベルの低さ。前々走は一変してクラシック候補に着差0秒2差だが、スローの上がり勝負では絶対的な差となる0秒6も遅い上がり時計。前走は完全な外差し馬場の恩恵。上がり時計が最速上がりより0秒1遅かったNo2タイで3頭横並びという標準レベル。勝ち時計も上がり時計もとりわけケタ外れという数字がないのが評価を上げにくいポイントだろう。いずれにしても中山二千を2戦経験が強調点。ある程度、時計がかかった際の伏兵。

勝ち馬以外、霞んで映ったホープフルSで3着は微妙な評価。グローブシアターの取捨は迷う。キャリア2戦目、長距離輸送の初コース、ギリギリの馬体なら十分すぎるクラシックへの試運転なのか。最速上がりのレイデオロより上がり時計が0秒5も遅い数字を断罪すべきか。いずれにしても大幅な馬体増が大前提で真価を問いたい。現時点では兄よりレースセンスが優れていることが強調点。

タンビュラントは子供っぽさが抜けきれない。前走は直線で右へ左へ。鞍上がムチを持ち替えながら上手さで切り抜けたが、前々走のスピード勝負と得意な道悪だった前走でも淡泊な競馬でますます適性がはっきりしなくなった。好走、凡走がはっきりした戦績の姉モルガナイト。勝負弱さから勝ち味に遅いラブラドライトでどちらか似でも、短い期間のスケールアップはイメージしにくい。