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中山裏読み
関東
11R
関西
11RJRAホームページ

中山11R

3連単フォーメーション8⇒10⇔3、11、9、6、7、5 (10点)

10⇒8⇒3、11、9、6、7、5

今開催の中山はディープ産駒にとって受難。クッション性を確保するための"エアレーション作業"が奏功したということか。昨年暮れの開催では最速上がり34秒前半も珍しくなかったが、今開催はいつも以上に時計がかかって、ある程度のパワーを求められている。典型的なパンパン馬場が理想の瞬発力型は苦戦の連続。今開催の芝で勝ったディープ産駒は弥生賞勝ちのカデナ、オープン圧勝したグレーターロンドンだけという寂しさが必然的にディープ産駒に合わない馬場としてイメージを強めている。

いずれにしてもサトノアレスに怖さはない。前走は外差し馬場と流れが鞍上の乗り方と噛み合っただけ。工夫もなく、勝負どころから外々を立ち回ってもいつの間にか、直線先頭に立ったというレースぶりだった。2歳暮れのレースで1600万がひとつの目安となるクラシックレベルだが、前走は同日1000万とラップも上がりもほぼ同じで勝ち時計が同タイム。この馬が最後斜行しなければもっと2着馬と際どかったことからも、絶対的な存在にならないのも当然だろう。距離短縮で新境地を見出したマイラーが試練の千八を再び挑戦。地味に終わった千八のデビュー3戦から驚くようなパフォーマンスは半信半疑で、少なくても現時点ではクラシック主役級まで上り詰めるほど強さを感じない。千八の上がり時計ベストはウインと同じ34秒6、中山コースの上がり時計ベストはウインより劣れば、ローテ的にもサトノよりウイン重視が常識的。

王者レイデオロが皐月直行でクラシックに勝負弱い厩舎のモロさが見え隠れ。弥生賞の時計は過去10年の良馬場でダントツのワースト1となればカデナは恵まれたことが否めない。底知れぬスケールのアウトライアーズがこれまでどおりのひとマクりで勝ち上がれば、少なくても皐月賞は有力馬の1頭に躍り出る。
いろんな意味で驚きの連続。千六デビューから距離を延ばして二千にメドを立てたにもかかわらず、前走で突然の千六挑戦にまず驚いたが、デビューから4戦中3戦で最速上がりの破壊力は健在ならひとまず安心。派手な見た目とともにその中身が実にいい。切れ切れの瞬発力馬場でも、ある程度時計のかかるパワー馬場でも問題なくクリアしてきて上がり32~34秒台で最速上がり。この偏りのないは瞬発力はまさに馬場不問の万能型で、自身も完成間近なことは心強い。
デビュー戦は上がりレースラップに10秒台が含まれる極限の瞬発力勝負。デビュー2戦目はすべて11秒台でラスト2ハロンが加速ラップを勝ち上がってエリートとして確立した。前々走はラスト2ハロンが11秒0-11秒1で勝ち馬もクラシックレベル。いくらか行きたがって直線は伸びないラチ沿いからメンバーNo2の上がり時計だから恐れ入る。前走は仮想皐月賞として絶好の流れ。勝負どころでかなり外々を回ってラスト3ハロンが加速ラップの差し切り勝ちはクラシック通用レベルということを裏付けている。
一番の懸念材料はクラシック無縁の素人的なレースマネージメントをする陣営だけ。目先の1勝にこだわって不可解な二千⇒千六というローテーションがこれからどう影響してくるか。中途半端なローテで自らの首を絞めた昨年のロードクエストの再現ならば調教師としての資質を疑うしかない。

キンシャサ×バクシンオー。こてこてのスプリンター血統のモンドキャンノが距離に泣くどころか、距離延びるごとにインパクトを与えている。デビュー2戦目のメンバーNo2の上がり時計以外はすべて最速上がり。デビュー戦と前々走はNo2より0秒3も速い数字も凄いが、前走はゴール寸前で勝ち馬の斜行がなければ楽に33秒台の上がり。着差的にもっと際どかったことを改めて実感できることがさらなる驚きだった。3走前が完全に引っ掛かって前々走でも行きたがり。前走で再び掛かり気味となれば、さらなる距離延長で限界を超える走りが求められるが、それでも完全無視のできない怖さがある。サトノを評価するならばこの馬も同じような評価をすべき。

ひと息入れてテンションが上がってきたことは気がかりでも、確かな馬体成長でパワーアップが如実に表れているウインブライトの充実ぶりは侮れない。アウトと違って前走と同じ距離が何より。先を見据えたローテーションで好位差しが可能なレースセンスならポカを心配する必要もない。生まれ変わった前3走中2戦で最速上がり。前走で大マクりを経験など、デビュー当初の不安定さはなく、むしろどう本番につなげるかというレベルまで成長を遂げている。アウトを意識しないで自分のスタイルにこだわれるか。鞍上の技量を問いたい。

トリコロールブルーはインパクトあるデビュー勝ちで当初クラシック級評価もあったが、長い休養がネックになって出走そのものが危ぶまれている。前走はマイラーのバリングラ程度にようやく差し切った程度の瞬発力。デビュー当初の豪快なイメージが薄らいでますます窮地に追い込まれている。前走は上がり34秒1以下が6頭もいる中で、8着ニシノアモーレに最速上がりを奪われる失態。この馬自身の33秒9がどれだけ低調な数字ということが示されれば、人気になりすぎた嫌い。

共同通信杯は勝ち馬以外に価値を見出せない。人気のエアウィンザームーヴザワールドは化けの皮がはがれて終わってみれば典型的な人気先行型。スプリンターに近いスピード型のタイセイスターリーがはっきり距離不適となれば、相手と展開に恵まれすぎたエトルディーニュがガチンコで生き残れる可能性は極めて低い。