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東京11R

3連単フォーメーション1、6、3、9⇒1、6、3、9⇒

1、6、3、9、8、5、7 (60点)

3連複フォーメーション1-6、3、9-

6、3、9、8、5、7、10、12 (18点)

馬複BOX1、6、3、9、8

モンドキャンノの前走は重賞で珍しい大へぐり。未知なる距離を割り引いても道中は無様すぎる引っ掛かり具合だった。当然のような4角前のギブアップ。直線まで脚をためる自分のスタイルを完全無視すれば、乗り替わりがモロに裏目と出たとして割り切るしかない。何ら収穫のなかったレースで、逆にいえば完全度外視。再び主戦が戻れば簡単に輝きを取り戻せるだろう。
軽くしごいて残り100で先頭に立ったデビュー戦は抜け出してからムチ1発だけの横綱相撲。続く2戦目は千二で引っ掛かる折り合い難を露呈で取りこぼしたが、3走前の重賞は少し行きたがりながらもメンバー唯一の上がり33秒台で突き抜けている。圧巻だったのは前々走だ。千四までのスプリンターの評価を一変。距離不適どころか、勝ち馬を凌ぐ最速上がりで最後猛追。ゴール直前に勝ち馬の斜行がなければもっと際どかった0秒1差で短~マイルの適性の高さは世代トップレベルが示された。デビュー当初は先行~差しにもかかわらず最速上がりは3度の経験。折り合い難を名手で矯正すれば枠順的にも確実に上位争い。

ボンセルヴィーソは懐の深い馬主で乗り替わりなしの大温情。地方競馬なら"一発レッドカード"の大へぐりを連発してもいまだ同じ馬に乗れるのは驚きしかない。他馬が引っ張り込んで超スローの逃げ馬有利の流れとなった4走前、逃げ馬有利の馬場状態だった3走前まではごく普通、当たり前の騎乗で及第点だったことが陣営にはよほど印象が良かったのか。それでも前2走は鞍上の未熟さを連発している。
前々走は道中完全に引っ掛かって直線入って余力あったが、入口即全開に追い出し始めるという早仕掛け。早々に止まりかけていた逃げ馬に最後差し返されそうになったことが仕掛けのタイミングの悪さを示している。
前走はさらなる下手乗り。スタートで大きく躓いてギブアップ状態。強引に出しに行って道中は前々走同様に引っ掛かる悪循環で鞍上のあせりがそのまま騎乗ぶりに出ていた。4角でラチから離れた逃げ馬よりさらに外を回るコース取りの悪さ。残り150で2着馬を一旦交わしたと同時に結局直線内目を通った勝ち馬に差されて2着馬にも差し返されている。それでもゴール直前で再び2着馬との差を縮めれば、単なる鞍上の差で負けたことがうかがえるだろう。
外国人騎手なら自信の本命馬。皐月賞制覇の鞍上とはいえ、下手に乗る確率はまだまだ高い鞍上は五分で出れるかどうかも不安。本来、勝機の浮かぶ条件でも強気になれないのが本音。

ミスエルテはハードトレに耐えられない体質の弱さを抱える馬が悪いのか、馬の成長に合わせず自分のスタイルを徹している厩舎が悪いのか。いずれにしてもこの馬にとって最悪な厩舎に配属されたということ。使うごとに反動、馬体減りにもかかわらず、牝馬としては厳しい追い切りの連続。転落のきっかけは朝日杯挑戦で間違いなく、馬体回復が遅れてジュベナイルFを使えないならば、完全休養が正しい決断だったことは言うまでもない。
桜花賞は馬場の悪かった内目の馬場を立ち回り、ハイペースを前々である程度残った馬に価値を見出せるだけに後方待機だった4、5着馬と同等の評価ができても、前走より馬体減なら完全見送りでいい。度重なる休養でも減り続ける馬体は前走で限界ギリギリ。木曜の時点で440キロ台、長距離輸送を考慮すると430キロ突入の可能性も出てきた。

アウトライアーズは伸び縮みある距離選択とも言うべきか。本来は重賞級の馬をこれだけ最悪なローテーションを組むことも珍しい。クラシックに夢を見続けすぎてデビュー千六から距離延長と短縮を繰り返し。鞍上は折り合いだけに専念でデビュー当初の器用さや爆発力を封印。3走前まで4戦中3度の最速上がりの切れ者が、前2走は距離延長もあって上がり時計はメンバーNo4、5まで落ち込んでいる。徹底したマイル路線ならばGⅠ制覇が確実視されていた昨年のロードクエストのような悪夢の再現が現実味を帯びてきた。過去10年、前2走で千六を未経験だった勝ち馬は前走で重賞勝ちか、千六のオープン勝ちの実績があるかに絞られている。距離短縮で同じような徹底待機の乗り方を選択すると思えないだけに、本番でいきなり好位差しや1分33秒台の時計勝負に対応できるかは微妙となった。

桜花賞上位の2頭には興味が薄い。中身の濃かったのは前々である程度残った馬だけ。同日の古馬オープンの千四より5ハロン通過が速かったハイペース。後方から脚を伸ばした4着アエロリットは当然の結果だったとも割り切れる。前々走で負けたアドマイヤミヤビを意識しすぎたか、ペースを見極めて鞍上の判断だったとしても、必要以上の消極策で本来4角ギブアップの位置取りから前が止まって着順が上がっただけ。1、3着馬より脚色は上でも、上がり時計メンバーNo2ほどの切れ味が感じなかった。超ハイペースを前々で凌いだ3走前の経験から前々勝負ならもっと際どかったか。いずれにしても鞍上の勝負勘の衰えや3戦連続2着のような勝ち味の遅さなど、人馬ともにGⅠで一変するようなプラス材料が浮かばない。

カラクレナイはすでに矯正不可能なスタート難を抱えている可能性が強い。驚くようなペースになることのないメンバー構成で後方待機の馬には上がり33秒台前半が求められる厳しさ。キャリア5戦中3度の最速上がり、前走もメンバーNo2の上がり時計でも千六の時計勝負、1分33秒台の世界で自身の上がり時計ベストを叩き出せる裏付けはない。結局、牝馬限定戦で結果を残してきただけで、レーヌミノルを物差しするよりも持ち時計、上がり時計などの数字を重視すれば、完全無視でも納得の平凡な数字が並ぶ。単純な上がり時計比較でメンバーNo12、千六の持ち時計はメンバーNo5、追い込みの利きにくい馬場状態などを加味するとますますトーンダウンしていく。

ニュージーランドTの評価は当日の芝レースの少なさから判断が難しい。同日1600万の二千二で2分14秒台。時計ふたつ以上もかかる馬場ならば、1分36秒台は良馬場で1分33~34秒台なら価値は高いか。4角の前5頭中4頭で1~4着を独占という前残りの中、2戦連続の最速上がりを決めたタイムトリップは悪くない内容だ。とにかく意外性の塊。逃げ~追い込みまでこなして最速上がりを経験済み。マイナー血統としてもレースセンスは2歳離れしている。3走前は馬群に包まれ気味となって仕掛けが遅れる不運。前走も同様で内から一気に大外へコース変更が残り300。本来、手遅れだが、そこから最速上がりの瞬発力は圧巻そのものだった。前走はスローにもかかわらず、必要以上に控えるペース音痴ぶりで単なる展開負けなら主戦に戻して人気的にも妙味が出た。