14、16⇒13⇔14、16、2、10、17、4、3 (24点)
14、16⇒14、16、2、10、17、4⇒3 (10点)
14、16⇒2、10、17、4 (24点)
14-16、13、2、10、17、4
14⇒16、13、2、10、17、4、3
16⇒14、13、2、10、17、4、3
予想どおりに極限馬場に仕上がった。土曜日の未勝利以外の芝レースはすべて最速上がりが33秒台以下。古馬オープンでは千八で32秒7が出ている。勝負どころで外を回って直線も外を選択した馬はほぼ圏外決定。瞬発力、スピードはもちろん、器用に立ち回る自在性が必要になる。
先週は道悪でも終わってみれば瞬発力がすべてだった。
ヴィクトリアMは単純な上がりり時計比較で
1着馬は千六限定で上がり時計No4。
2着馬は東京千六限定で上がり時計No3。
3着馬は千六限定で上がり時計No1。
1番人気7着ミッキークイーンが千六限定でNo6、
2番人気10着ルージュバックが東京千六限定でNo8、
3番人気11着レッツゴードンキが東京千六限定でNo6から数字的にもはっきり表れている。
マイラーでもこなせる特異なオークス。スタミナ云々がナンセンスとなれば、千六基準で能力を判断でも大きな狂いはない。千六の持ち時計と基本千六の上がり時計上位馬。
アドマイヤミヤビ
千六の持ち時計No1、千六の上がり時計No4
ソウルスターリング
千六の持ち時計No1、千六の上がり時計No7
ミスパンテール
千六の持ち時計No3、千六の上がり時計No6
リスグラシュー
千六の持ち時計No4、千六の上がり時計No1
フローレスマジック
千六の持ち時計No4、千六の上がり時計No2
レーヌミノル
千六の持ち時計No6、千六の上がり時計No9
モーヴサファイア
千六の持ち時計No9、千六の上がり時計No3
カリビアンゴールド
千六の持ち時計No10、単純比較の上がり時計No2(千八の数字)
ブラックスビーチ
千六未経験。千八の持ち時計No2、千八の上がり時計No2
今開催の東京はとにかく時計が速い。青葉賞、プリンパルSでレースレコード。本来標準的なペースならば、NHKマイルCも1分31秒台突入が確実だった。先週が道悪競馬でもまったく痛みのない馬場であることが土曜日の結果でわかれば、極限の時計勝負か、瞬発力勝負になることは避けられない。
NHKマイルCが1分32秒後半~1分33秒台で決着した前3年より高速馬場となっていることは間違いない。前2年のオークスは2分25秒0、レースの上がり時計は34秒5と34秒8。2分24秒突入が確実で上がりは差し馬ならば33秒後半が要求される。
2年前のレースは1着馬が最速上がり、2着馬はNo5、3着馬はNo4。4、5着馬はNo2。
昨年のレースは最速上がりでワンツー。3着馬はメンバーNo7、4着馬はNo3の上がり時計だった。差し馬でメンバー8番手以下になるとさすがに厳しいか。
桜花賞のレースレベルは相当高い。2歳女王が理想的な位置取りで勝ちパターンに持ち込めたが、直線でもがく姿にレースのタフさが伝わってくる。重馬場に近い稍重で5ハロン通過58秒3。昨年が良馬場で59秒1ならば、逃げ馬が4、5馬身差でハナを切ったが2番手以降も厳しいペースだったことがうかがえる。直線は内も外も同じような馬場。差しの利きにくい馬場にもかかわらず、4、5着馬が差し追い込み。6着馬が最速上がりにも本来、後方有利な流れだったことが示されているだろう。それだけに好位から二段加速で差し切った1~3着馬の内容は特筆ものと断言できる。次走NHKマイル圧勝だった5着馬は後方待機の選択が大間違いだったとはいえ、その馬に影を踏ませなかったなど、相手関係からもレースレベルの高さは太鼓判。いずれにしても上位3頭すべてが馬券圏外は考えにくく、再び3頭で決まっても驚かないぐらい完成度は高い。
レーヌミノルは桜花賞でひと回り以上のスケールアップを感じさせた。デビュー千二でどうしてもスプリンターのイメージが強いが、前走の完勝からどうやらマイラーが距離の短い千二でも圧勝していた可能性が強まっている。ある程度のスタミナがないと厳しかった桜花賞。重馬場に近い馬場でもスピード、スタミナ、切れ味が高いレベルで求められて、3つのうち1つでも欠くと圏外になるレースを凌いだのだから中身は濃い。同日の1000万より5ハロン通過が1秒3も速いラップ。大逃げだったとはいえ、上がり時計は0秒1速く、勝ち時計も上回れば牝馬クラシックGⅠとしては相当信頼できる数字だ。残り1ハロンで先頭から押し切ったレースぶりは着差以上に余裕があったことも心強い。血統的には距離にまったく問題はない。
母は5年連続でダイワメジャーをつけてすべて牝馬で、すべてが全きょうだいになる。きょうだい馬の
ダイワストリームは千六デビューで2戦目の千六勝ち上がってスイートピーS3着。
(好走距離千六~千八)
ダイワブレスは二千デビュー2着で7戦目の千八勝ち上がり。
(好走距離千八~二千)
ダイワプロパーは千四デビュー勝ちも、ファンタジーS、ジュベナイルF、忘れな草賞など4戦連続11着で春を終えている。
(好走距離千二~千四)
サトノマイヒメは千四デビュー2着後、あと一歩のレース続きで8戦目の千四勝ち。昇級後は惨敗続き。
(好走距離千四~千六)
少なくても生粋のスプリンターではなく、血統的に二千をこなせる裏付けがあるならば、マイラーでも好走可能なオークスで評価を落とす必要がないことがはっきりしただろう。初戦こそ最速上がりだったが、その後はメンバーNo4、5、6、3、5。それでも時計勝負で大きく崩れない安定感が底力そのもの。
3走前はハナを切って淡泊な失速。前々走は4角ひとマクりで他馬に迷惑をかける大斜行。相性の悪い鞍上から乗り替わりも大きな刺激になったか。前々走まで派手なイメージがなかった地味馬が文字通りの本格化。相手に応じて緩急自在で混戦向きの器用さはすべての馬が未知数な距離ならすべての壁を乗り越えられるか。
いずれにしてもレーヌの弱点は瞬発力だけ。超高速馬場で時計と瞬発力が求められると手も足も出ない可能性はある。相手は上がり33秒台前半を経験している超切れ者。ラチ沿いの馬場は絶好で、直線外出しの追い込み馬は届かない馬場状態となっていることが唯一の救い。
さらに過去10年で先行馬が残ったのは道悪か、雨だった10、11年だけ。差し~追い込み馬が席巻する傾向は今も昔も変わりないだけに持ち前のスピードと底力だけでどこまで抵抗するか。折り合い重視で中途半端な位置取りより、逃げ馬不在のメンバーになればハナがベター。
切れ者ゆえに発表以上の馬場悪化で直線モタつく馬場状態だったと割り切るしかない。リスグラシューは直線坂下までに勝ち馬に引き離されたのが致命傷になった。自慢の末脚が全開になったのは坂を上がってからという遅さ。道中は終始ソウルを意識した位置取り。4角前ではソウルより明らかに手応え劣ったが、それでも最後差し返してきたのが底力。ソウルは終始外々、この馬は常に外からフタをされるストレスのたまる馬群で追走なら、少なくても着差以上にソウルより中身が濃い。4角で位置取りが逆転して、坂下ではソウルが3馬身前方。そこから盛り返してあと50あれば勝ち馬さえも差し切った末脚に立場はソウルより上という自信につながるはず。1、3着馬よりひとつでもオークスで好条件が揃えば頂点がみえてくる。
デビュー2戦目の千八でレコード勝ち。後の京成杯2着馬を直線でぶっち切った瞬発力は、阪神より直線の長い東京コース、レースレコード連発の良馬場、じっくり折り合える距離延長など、あらゆる面で信頼度は高くなった。落ち着きが出て馬体増ならば完璧。
4戦4勝の絶対女王がまさかの失態。完璧な位置取りで終始2着リスグラシューを意識していたソウルスターリングの前走は一過性のポカと思えない完敗だった。直線では苦しがって何度も手前を替える若さを露呈。本来は4角で勝機が浮かんだ絶好位にもかかわらず、勝ち馬には結局4角の差がそのまま。発表以上に馬場悪化とはいえ、欧州パワー血統が直線もがく姿は切れ味と引き換えに苦手になったと割り切れないもどかしさがある。2着馬を坂下までに余裕で先着可能なムードが坂を上がって一変して差し込まれる姿から、どうやら過剰評価していた可能性も否めなくなった。
基本、連続好走は稀な厩舎。びっしり追うことのない追い切りからも常に激走の反動はつきものということ。現実に同厩舎サトノアレスは皐月賞の反動でダービーを自重。レイデオロは昨年暮れのレースの疲れが抜けるのが遅くて、結局ぶっつけ本番の皐月賞だった。時代に反するチョロチョロ追い切りなら当然、激走の反動が出るということ。前々走の圧勝が少なからず響いたことは間違いない。
いずれにしても父フランケルで筋肉質の馬体。馬っぷりそのものは見事でも、一気の距離延長では良馬場でも変わり身の保証ができない。デビュー2戦だけが最速上がりで、前3走はいずれもメンバーNo2、2、5の上がり時計。3走前はリスグラシューより上がり時計が0秒3劣って、前々走はキャリア1戦だけのミスパンテールより劣ったのは、パンテールが凄すぎるのか、この馬が低調なのかは桜花賞の結果から後者のイメージが強まっている。
単純な上がり時計比較ではここでNo11。千六限定でもNo5。圧倒的な爆発力より立ち回りのうまさとスピードでカバーしてきた素質馬は、逃げ馬不在のメンバー構成、常に瞬発力が求められる馬場状態となるといくつかの不安点が一気に弱点になっても驚かない。
アドマイヤミヤビは完全に置かれて3角からアラアラ。勝負どころで早くもムチ連発の行きっぷりの悪さは道悪がカラっ下手として納得できる。ジュベナイルFをスキップしたGⅠ初挑戦となる変則的なローテーションで、いきなり超ハイレベルになったことも裏目に出た。
3角で早くも後ろ4頭は圏外レベルという置かれっぷり。4角ブン回して直線も伸びかけることはなかったが、救いは残り150で鞍上が追うのを止めたこと。ダメージは最小限。桜花賞の勝ち時計は同日の1000万を軽く上回った時計なら、短い期間で立ち直らない馬も出てくるはず。ほぼフレッシュな状態でひと叩き。NHKマイルC馬を完封した舞台に戻れば、GⅠ級の実績馬に輝きは戻るだろう。
母はダート主体で未勝利に終わったが、ディープインパクトの姉の仔という筋の通った超良血。ディープの近親らしいデビューから前々走まで超エリート戦績で、パンパンの良馬場でこそ真骨頂になる。前々走までは見た目からも数字からもクラシック通用のインパクト。二千を経験済みで胸を張って挑める。
フローレスマジックは前走でイメージが悪くなった。デビュー後しばらく二千以上に固執していた全姉ラキシスとはまるで違うタイプ。3歳春に確勝メンバーだった二千四を距離の壁に泣いた全兄サトノアラジンにむしろ似ている。
デビュー2戦連続の最速上がり、3戦目はメンバーNo2の上がり時計にもかかわらず、前々走はNo4。前走はNo6まで落ち込んだ。徹底した待機策で末脚爆発、スタート後に少しでも出しに行くと不発に終わる姿はまさに全兄譲り。マイラーでもこなせる特異なオークスでもある程度の減点は必要となった。追い込みの利きにくい馬場でどう立ち回るか。鞍上の腕が試される。
とにかく瞬発力が求められる馬場状態。盲点ならば単純な上がり時計比較でメンバーNo2になるカリビアンゴールド。千八の持ち時計はNo2でスピードとある程度のスタミナの裏付けも確か。減り続ける馬体どおりの平凡な見た目がネックだが、レースぶりそのものは悪くない。前走は直線までラチ沿いの位置取りから直線入口で一気に大外へ。スムーズに捌けたとはいえ、2着に上がれたこと自体が驚きだった。ここ4戦で3度の最速上がりの瞬発力はますます磨きがかかっている。気楽に乗って一発タイプ。
そのカリビアンを完封したブラックスビーチも侮れない。千八の持ち時計はここでNo2、二千の持ち時計もNo2。単純上がり時計比較は千六以下が経験なしにもかかわらず、No4の数字に価値を見出せる。直線の坂でモタつき気味になった前走はひとまず初コースだったと割り切って、休養前と一変した前2走はディープ産駒の覚醒として狙いたい。 |