11⇒10⇔3、12、5、4、2、7、8 (14点)
11⇒3、12、5、4⇒3、12、5、4、2、7、8 (24点)
オルフェーヴル産駒が予想外の瞬発力。さらにスピード、競馬センスなどすべてバランス良く備わって重賞勝ちにリーチがかかったロックディスタウンは、相当な器だと感じている。父はいくらか奥手のイメージのあるステイゴールド産駒だが、どうやらオルフェ産駒はステゴ産駒より完成度が早くて高い。とにかく前走の勝ちっぷりは圧巻だった。直線残り2ハロンまで窮屈となって行き場がなかったが、鞍上は慌てず手綱を持ったまま。残り250で前がクリアになって追い出すと瞬殺で先頭に立っている。結局ムチを使わず、軽くしごくだけで最速上がりの完封劇は数字からも凄さが特筆できるだろう。実質残り3ハロンだけの競馬とはいえ、上がりレースラップは11秒2-10秒5-11秒1だから恐れ入る。行きたがった折り合い難を解消すればさらなるステージへ。
同じ産駒のクリノクリーニングは評価に迷う。レコード勝ちとはいえ、前走は高速馬場だった事実。前日の3歳未勝利で1分47秒0。2着カレンシリエージョのへぐりにも助けられた。2着馬はなぜか3角過ぎから動き始めて逃げ馬をつぶしにいくという早仕掛け。直線は一騎打ちとなったが、早仕掛けの馬を残り100であっさり交わすのは当然とはいえば当然。残り5ハロンから11秒台突入のロングスパートとなってこの馬向きの流れになったことも奏功したか。現時点のイメージはロックの武器が瞬発力、クリノが持久力。スロー確定メンバーでは控える競馬よりも自らペースを握って極限の瞬発力勝負を避ける乗り方が求められる。鞍上は過去5年で重賞5勝、重賞1番人気馬の勝ち鞍はなし。1番人気ではストロングタイタン、シャイニープリンスで人気を裏切り、馬券圏外へ飛ばしている。鞍上の手腕を求められると厳しい。
ダートのレコード勝ちから重賞挑戦のサージュミノルは迷いのない乗り方に怖さがある。前走で化けたのがダート替わりか、距離延長か、ハナ切ったことに絞られるが、いずれにしてもハナを切る以外の選択はないだろう。芝の2戦は上がり時計が平凡。それぞれメンバーNo7、No5にもかかわらず、控えれば回ってくるだけのレースは確実になる。前走は3着馬に1秒4差。意外性と展開の利から手探り以上の期待感がある。
道悪を割り引いても前走のミスマンマミーアの内容は評価できる。勝負どころでモタつかなければ勝機もあった激走。芝と距離適性を同時に示して、勝ち馬より0秒4も上回った上がり時計だから中身が濃い。この馬が強いのか、勝ち馬が標準以下のレベルなのか。前走のレースレベルがここではっきり示される。馬っぷりそのものは平凡。 |