11⇒17⇔14、10、7、8、1、16、9、12 (16点)
同日の古馬500万より前半3ハロン、4ハロン、5ハロンのラップは劣りながら、レースの上がり、勝ち時計は上回ったモズスーパーフレアの前走は本物の強さだ。本来、3歳未勝利と互角で2勝確定レベルだが、デビュー戦で早くも古馬500万を上回れば、重賞当確レベルということ。レースぶりも大人びた完成形。3角過ぎに軽くマクって先頭に立つと4角前に強引にマクってきた2着馬と一騎打ち。結局4角の差がそのまま着差になったものの、3着以下に1秒2差が絶対スピードの違い。重賞では人気になってポカの連続の鞍上でもここは捕まっているだけか。いずれにしても勝ち方が焦点となる。
ペイシャルアスのレースマネージメントには理解できない。陣営が特徴を見極めきれず、余計なデビュー千六がすべてを物語っている。今年は片手ほどの勝ち鞍で2年も重賞勝ちから遠ざかっているのが現状の厩舎らしい最悪な判断だろう。仮にデビュー戦からスプリントを経験すれば、デビュー勝ちも可能だった絶対スピード。結果、押せ押せのローテーションにもならず、厩舎が違えば本命にもなっていた期待馬だったことは間違いない。外へヨレているにもかかわらず、さらに右ムチ連打で斜行した前々走は、鞍上の下手さを示すもので無念の降着。この馬が重賞級と思わずあんちゃんに依頼した判断も悪かった。仮にスプリントの重賞級と見極めていれば、初戦から千二、ベテランを配置していたはず。ここを好走でもフィジカル面で心配になる。いずれにしても負ければ陣営の見極めミスとして割り切るしかない。
芝のスプリンターとして評価が固まったアサクサゲンキはハナにこだわらない先行型に怖さ。芝の前2走で連続の最速上がりなど、日本馬場に適性の高さを示している外国馬はさらなる進化が計算できる。前走は前日の古馬500万よりわずかに劣る勝ち時計。4角で少しコーナー回り下手を露呈しながらの好時計ならば、まだまだ時計短縮は可能だ。
アサクサと同様にデビュー1分8秒台のバーニングペスカだが、同日の3歳未勝利より0秒5も下回ったのが現実。超高速馬場にもかかわらず、上がりレースラップがすべて11秒台のモズに対してこちらはラスト12秒台。超ハイペースで飛ばしたことを割り引いても、レースぶりから強調点が見出せない。
タイセイソニックはどうやら前々より控えて直線勝負に徹して本領発揮の瞬発力型。出遅れた3戦は最速上がりか、メンバーNo2の上がり時計という個性派で、走るごとに瞬発力に磨きがかかっている。問題は乗り替わりがすべて。逃げ差し自在の立ち回りは一流騎手が乗ってこそ。明らかにマジックよりミスの浮かぶ鞍上弱化のスイッチで評価は急降下。
アイアンクローは前走で人気を裏切ったが、一過性のポカとして割り切れる。3角前で鞍上があえて控えたことが勝負の分かれ道となった。内々にこだわりすぎたためのブレーキで位置取り悪化。翌日の2歳未勝利より遅いラップを刻んだスローでは致命的な乗り方だったということ。デビュー戦の上がり時計がこのメンバーで千二限定の上がり時計No1を見直す。 |