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京都裏読み関西
11R
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京都11R

3連単フォーメーション12⇒11、6、10、15、14⇒

11、6、10、15、14、8、4、5 (35点)

11、6、10⇒12⇒11、6、10、15、14、8 (15点)

3連複フォーメーション12-11、6、10-

11、6、10、15、14、8、4、5 (18点)

馬単12⇒11、6、10、15、14、8  11、6、10、15⇒12

絶対王者の引退で主役不在の戦国ムード。3、4走前まで天皇賞春で印をつけることもまったく想像できなかった馬もいるなど、正直メンバーレベルは昨年よりガタ落ちだが、馬券的には面白くなっている。いずれにしても避けられない超高速決着。この程度のメンバーでも今年はため逃げが考えにくく、レコードの可能性もある。過去30年でレコード決着は4回だが、いずれも顕著な特徴が表れている。

レコード決着時は4角先頭の馬が馬券圏内。

89年イナリワンのレースは好位追走の2着ミスターシクレノンが3角先頭の早仕掛け。

93年ライスシャワーのレースは逃げ馬3着メジロパーマーを2着メジロマックイーンが4角で並びかけた。

97年マヤノトップガンのレースは2着サクラローレル、3着マーベラストサンデーがマクり合いでいずれも4角先頭。

06年ディープインパクトのレースは1着ディープが大マクりで早々に先頭から押し切っている。

17年キタサンブラックのレースは1着キタサンが3角先頭から着差以上に楽に押し切った。

番手表記で単純に比較するとすべてのレースの馬券圏内だった馬は4角6番手以内。絶対的に前残り有利が示されている。

レコード決着ではなくても高速馬場でレースの上がり時計が34秒5以下だったレースでも同じような傾向が強い。

99年スペシャルウィークのレースは
1~3着まで4角2、4、1番手。

02年マンハッタンカフェのレースは
1~3着まで4角5、7、4番手。

06年ディープインパクトのレースは
1~3着まで4角1、2、5番手。

10年ジャガーメールのレースは
1~3着まで4角5、1、2番手。

レコード決着が
89年4角4、1、6番手
93年4角3、1、1番手
97年4角8、1、1番手
06年4角1、2、5番手
17年4角1、3、5番手

時計が速くなるほど、上がり時計が速くなるほど後方一気が決まりにくくなる。特異な傾向は高速馬場になるほど強まるだろう。いずれにしてもある程度の上がり時計を兼ね備えて器用に立ち回れる先行~差し馬、またはマクりという飛び道具ある追い込み馬の狙いが正解。

昨年の今頃とは心身ともに雲泥の差。レインボーラインは一流馬となって大一番を迎える。マイルのアーリントンC制覇から2年、久しぶりの重賞制覇が前走の三千というマラソンレースにこの馬の成長力の凄さが表れている。過去10年で3分3秒台以下の決着は昨年のサトノダイヤモンドと2回だけでNo2の勝ち時計。上がり時計はNo7で強調点に乏しいものの、最速上がりで勝ち上がれば文句なし。いずれにしてもマイラー⇒道悪巧者⇒見せ場までの追い込み馬⇒現役最強クラスの長距離砲へアップグレードしていく成長曲線は歴史的な馬と比較しても稀な例だろう。
5走前にマクり競馬、4走前はさらに大マクり。その刺激もあって3走前は久しぶりの最速上がり、しかもGⅠジャパンCだから価値が高い。変則的なラップになりやすい前々走は凡走したが、前走で再び最速上がり。掛かりながらもひとマクりから4角で勝ちを確信できた手応えの良さに本格化を確信させた。理想的な馬体増、好馬体で帰ってきて、脚質にも幅。マラソンレースで時計にメドを立てれば鬼に金棒状態だろう。京都(011002)は本格化前と納得。

シュヴァルグランが前日1番人気ほどの怖さも凄みも感じない。気楽に乗れる立場こその馬というイメージが強い。昨年の天皇賞春も絶対的な人気馬キタサンを完全意識の立ち回り。上がり33秒台はわずか3回だけの経験からもうかがえる極限に近い瞬発力勝負になると弱さ、モロさが浮き彫りになっている。ジャパンC勝ちだけがこの馬の人気の源だが、キタサンをマンマークからわずかに上回る脚色で差し切れたというフロック勝ちが否めないのが現実。どんな理由があるにしても、昨年とローテーションを変えたことも減点材料だろう。阪神大賞典⇒本番の王道路線を約3年ぶりとなる二千挑戦⇒本番は、いいリズムを断ち切るような悪手になるか。もとよりGⅠ戦績は3、9、6、2、2、8、1、3、13着。モロさと強さ同居ではまって連対ラインの脇役が極限レベルになる時計、瞬発力勝負で前走から一変する姿は正直浮かばない。

クリンチャーの最大の弱点は瞬発力不足。超高速馬場のレースでは八方ふさがりになっている。頼りは先行~差しマクりまでこなす自在型のレースセンスの良さだが、菊花賞、京都記念のイメージも強く、実際裏付ける数字もまったくない。上がり34秒前後の追い比べでほぼギブアップ状態。早めの先頭の勝ちパターンでどこまで粘れるか。

デビュー当初は短距離芝、ダートも経験して何より重要なのは障害練習で歯車が好転したこと。距離を延ばして以前のイメージと一変させたメジロパーマーとどこかリンクさせてしまうのがガンコだ。障害入り前に重賞勝ちとしていたパーマーとはいえ、その後は新潟大賞典、宝塚記念、有馬記念、阪神大賞典というGⅠを含む重賞4勝の破竹の勢い。
ガンコにしても5走前では1000万ダートで惨敗していた馬がわずか半年足らずでGⅠの人気馬になるまで上り詰めた。前走などまるで重賞馬のような横綱相撲。マクられても慌てず、騒がずの自信満々騎乗で最後は差し返して着差以上の完勝は衝撃的な勝ちっぷりだった。上がり33秒台の経験がなくても、逃げでも番手でもこなせる先行馬。4角前々の好走パターンに持ち込むことが確実ならば、意外性を重視した狙いも悪くない。