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東京裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R2R
9R11R12R
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東京11R

3連単フォーメーション9、7、11⇒4⇔9、7、11、5、6、2 (30点)

9⇒7、11、5⇒7、11、5、6、2 (12点)

3連複フォーメーション4、9-4、9、7-7、11、5、6、2 (13点)

馬単9、7、11、5⇒4  9⇒7、11、5、6、2

サトノアーサーは真価を問われる一戦になる。4勝中3勝が渋った馬場でディープ産駒としては異色の道悪巧者。確かに上がり時計ベストはこのメンバーNo1の32秒7だが、千八で5ハロン通過が65秒台という超スローだった事実。千八以上で33秒台をマークした2つのレースでも、千八で5ハロン60秒台、二千四で63秒台だった。単純な上がり勝負なら十分に太刀打ちできるが、時計と瞬発力を求められると未知なる領域になることは間違いない。古馬相手の4走前、前々走がこの馬の能力基準とすれば、勝ち切れずに切れ負けするイメージが強い。もう一段階の成長があるかどうか。距離は千六~千八ベスト。

結果的に追い込み馬の餌食になったアエロリットだが、折り合いを欠いた3走前と前々走と違って完璧な折り合い、位置取り、仕掛けのタイミングだっただけに納得の同タイム2着だろう。過去10年でわずか3回だけという5ハロン通過が56秒台の中を前々でメンバーNo6の上がり時計はイメージ一新の粘り腰と瞬発力。超高速馬場とはいえ、自身の持ち時計を1秒も更新する破格の数字にも驚いた。低レベルの3走前だけで千八が許容範囲と言えないが、少なくても高速馬場の時計勝負には無類の強さで3歳馬とは経験値が雲泥の差。

ダイワキャグニーの前走は理解できない待機策。スロー確実なメンバー構成でスタート直後からまったくの行く気なしが鞍上の勝負勘の衰えそのものだろう。鞍上は年齢的にも崖っぷち。以前から重賞では極端な競馬を連発しても結果を残してきたが、今年に入ってペースも読めないほど勘違いなレースが多くなってきた。差し馬として完成形を目指すなら怖さがなく、いい脚一瞬の先行馬にとってとにかく前々勝負が大前提。逃げ馬どころか、確たる先行馬さえ見当たらないメンバーとなってハナを切る選択も悪くない。スタート直後の積極性で勝負が決まる。

ケイアイノーテックは裏付けのない人気馬となった。徹底したマイル路線で未知なる距離にもかかわらず、この人気は違和感しかない。レコード当然の馬場状態だった前走は直線の向かい風が響いたとしても平凡すぎる1分32秒台。ごく平均ラップで最後のラップ12秒台に各馬の脚が上がっていたことがうかがえる。同日1600万は1分33秒9。ペースが遅かったため、単純な時計比較はできないが、レースの上がり33秒3、最速上がり32秒6、33秒3以下が7頭もいたことから、NHKマイルCの数字がいかにパンチ不足だったが伝わるだろう。上がり33秒台後半で壁になっている追い込み馬が極限の瞬発力が求められる古馬相手に抵抗する姿はまったく浮かばない。

時計的にも内容的にも強かったのはマイル路線だったステルヴィオも微妙な存在だ。何よりナカロア産駒。クラシックでは融通の利いた距離範囲が、ひと夏を越して同じように通用するか。ディープ産駒でもはっきり適性が分かれ始める3歳秋に春当時の実績を素直に評価できないのが本音。距離はもちろん、上がり33秒台前半もまったくの未知数で、ますます経験レベルまでという評価が固まり始めていく。