8、9、2⇒8、9、2、3、11⇒
8、9、2、3、11 (36点)
8-9、2-9、2、3、11 (5点)
8⇔9、2、3 9⇔2、3
フランス遠征の代償。サトノダイヤモンドの復活は近い、遠いというより、あるのか、ないのかに絞られてきた。ほぼ無抵抗に終わった前々走がどうにも不可解で、マクって終了した前走が決定的。威厳、風格を失った元王者としてのイメージをますます強めた。ピークが短く、V字回復が難しいディープ産駒にとって1年半も連対から遠ざかることは現役馬として致命傷で、種牡馬としての価値を下げないためにも本来は即引退レベル。渋った馬場で瞬発力が殺されたことを割り引いても見せ場もない前2走を単なるスランプと受け取れないのが現状だ。見せ場のあった3走前も前を行く勝ち馬より控えたが結局、勝ち馬よりわずか0秒1だけ上回った上がり時計には満足できない。メンタルとフィジカルの両面で劇的な変わり身を求められるが、ただただ引退時期が先延ばしになっただけの可能性が現時点では高い。
シュヴァルグランの勝負弱さは生まれ持ったものか。結局ジャパンC以外の近走は、ごく普通にGⅡレベルの馬に成り下がった。時計勝負や瞬発力勝負に決定的な弱さを抱えていることが一番の原因か。3走前は有馬記念に乗り慣れない鞍上が消極策ですべての歯車が狂った。上がり33秒台以下の経験がわずか3回のジリ馬で瞬発力勝負を挑めば当然の結果。前々走は距離適性の差と割り切れても、前走は4角で勝機の浮かんだ手応えにもかかわらず、過去10年においてワーストNo3となるレースの上がり時計で競り負けたことはある意味、衝撃的だった。二千四(412000)、京都(233001)、休み明け(221010)。ベストに近い条件だけに先を見据えるより勝ち負けにこだわって歯がゆい競馬から脱したい。
逃げるか、追い込むか。スマートレイアーは極端な乗り方だけに好走パターンが限られるが、まだ古豪健在を示す数字を残している。先頭からはるか後方に控えた前々走は理解できない必要以上の消極策で、上がり時計のメンバーNo2が瞬発力型の意地。前走も直線でうまく捌けなかったが、3着に0秒5差。中途半端な位置取りだけに価値があるだろう。いずれにしても、昨年のこのレースで最速上がりの差し切り勝ち。随所に大駆けを決めてきた一発屋タイプは乗り方ひとつでチャンスが回ってくる。
ブレスジャーニーの前走は直線が短すぎたと納得するしかない。度重なる休養でキャリアが浅く、まだ馬体に若さを残す6歳馬。3走前、前々走の最速上がりで復活間近と思われたが、前走は最悪な行きっぷりでメンバーNo3の上がり時計で再び評価が揺れだした。経験不足の長距離の戸惑い、テン乗り、若干間隔が開いたローテなど微妙なズレもあったと納得して改めて注目したい。直線の長さ、平坦にコース替わりはイメージどおりの好条件。
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