1、5⇒1、5、14、12、2、8⇒
1、5、14、12、2、8、7、15 (60点)
1-5、14、12-
5、14、12、2、8、7、15、4 (18点)
1⇒5、14、12、2、8、7、15、4
5⇒1、14、12、2、8、7、15、4
乗り替わりがなければ絶対的な本命馬。ごく普通に立ち回ればダノンキングリーはすべての面で他馬を圧倒している。見るからにマイラーとわかるコンパクトな馬体にもかかわらず、王道のクラシック路線を歩んだことは意外だったが皐月賞3着、ダービー2着でさらなる驚き。ある程度の勢いで3歳春は距離をこなせるとはいえ、いずれも勝ち馬と同タイムは想像以上、見た目以上の高い完成度だった。前走の毎日王冠はひとつの試金石でまったく問題なく無事通過。むしろマイル王君臨まで一気に加速、時間の問題となったことは数字からもうかがえる。
とにかく圧巻の内容。致命的な大出遅れを鞍上はまったく慌てなかったのが自信の表れ。前々有利の流れでも道中は先頭から7、8馬身差の後方待機。4角で5、6馬身差もあったが、残り300までムチを使わないで仕掛けを我慢。残り1ハロンから一気に加速して残り100で先頭に立った。最後は流し気味で唯一上がり33秒台という横綱相撲。上がりNo2より0秒6も速い瞬発力、勝ち時計1分44秒台は即GⅠに直結するレベルだと確信できる。イメージが良くない乗り替わりがどう響くか。重賞でセオリーどおりに乗れなくなった鞍上は直線半ばにレースを捨てることが多数だけにスタート後手だけは避けたい。
インディチャンプも乗り替わりがカギとなる不運。こちらはダノンKよりもイメージの悪い乗り替わりだろう。必要以上の消極策が鞍上の負けパターンで、前3走で積極策の好位差しに好走パターンを固めたことをすべて水の泡にする可能性さえある。もとよりスタートムラで差し追い込みに良績。乗り方ひとつで以前の癖馬に戻っても何ら驚かない。マイル適性で現馬役トップレベルの馬を鞍上でどれだけ割り引く必要があるのかが焦点になると断言する。
前走は一過性のポカ。残り1ハロンまでいい感じながらもゴール直前でまさかの失速。少ない千八キャリアで覚悟していたスタミナ切れが敗因だろう。距離は千六までと明確な限定スタミナ。千八試走で千六全力がこの馬の特長として割り切るべき。
前走は残り300の時点で逃げ馬の2着アエロリットを一旦完全に交わしながら、残り100で差し返される失態。残り1ハロンから逆手前になる姿からは明らかに苦しんでいた。58キロを背負った前走はあくまでも試走、叩き台。休み明け(112100)から叩き2戦目(300100)の理想的なステップで、何より千八(002000)から千六(510200)というベスト距離で化ける可能性を高めている。昨年まで7年連続でGⅠ制覇の鞍上がここを勝って8年連続とするか。おそらくこれが今年最後のチャンス。
ダノンプレミアムには変化が必要だ。極限勝負にも瞬発力勝負にも限界が見え隠れしてきたのが現実。前々走はスタート直後の致命的な不利がすべてで度外視できるが、前走は勝ち馬に着差以上の完敗。2着もギリギリ死守するようなもがき方からも新鮮味がほしくなる。直線入口では勝ちを意識できた手応えから残り300で先頭。その瞬間に内から勝ち馬にあっさり交わされたことは納得できても、そこからフラフラな状態だった3着アエロリットと同じような脚質で何とか凌いだ程度の瞬発力にがっかりした。以前は天井知らずの成長力を示してきたディープ産駒が早くも4歳秋にモロさが見え隠れ。以前より成長曲線が鈍り始めて距離に一貫性のないローテでは、少なくてもここで以前の威厳を取り戻すのは厳しいか。GⅠを勝てない鞍上と厩舎というレッテルはここでも取れそうもない。
ダイアトニックは鞍上人気が否めない。5勝中4勝が同タイムの辛勝、千四(510000)と千六(111200)の落差、GⅠ未経験。千四、千六中心のローテにもかかわらず前4走で上がり33秒半ばが限界になっている瞬発力にも強調点が浮かばない。前走の2着馬はスランプ気味、3着馬はマイル未知数だったことを考えれば、GⅠ好走するには楽勝があっていい相手関係だったことも否めない。3走前から斤量3キロ増で1分32秒半ばの決着に対応できる計算が成り立たなくなるのも当然か。毎日王冠とスワンSとのメンバーには大きな格差。着順だけの字面の良さだけでは信頼できない。
ダイアトニックがこれだけ人気になれば、モズアスコットの人気に違和感が出てくる。勝負に負けただけで内容的にはダイアを軽く上回っているだろう。最後3頭の追い比べで明らかに鞍上の差が出たことは誰がみてもわかる。勝ち馬は一気に内にモタれてきたが、瞬時のムチの持ち替えで悪癖をカバー。これに対してモズは残り150からまったくムチを使わなかった、いや使えなかった。ムチ連打の2頭より明らかに追い不足。鞍上の衰えが結果に直結したことは言うまでもない。前々走がメンバーNo2の上がり時計でプチスランプから復活気配の古豪。連闘で安田記念制覇の代償によってその後、低空飛行が続いていたGⅠ馬が以前の姿に戻りつつある。順調に使える良馬場の千六は久しぶりの舞台。前走までの評価を一旦上方修正したい。
毎日王冠以外のステップで注目したいのがプリモシーンだ。前走はあくまで乗り方が最悪だっただけ。スタートミスは納得できても、道中は先頭からかなり離れた後方で制御不能な掛かり具合。直線を待たずしてある程度の予測ができた惨敗だったということ。牝馬の調子落ちはしばらく続く可能性はあるが、衝撃的なインパクトを残した3走前の内容からもV字回復の期待が高まるのも自然な流れ。勝ち馬を上回る最速上がりで同タイム。極限レベルの1分30秒台は直線平坦ではなく、東京コースだからこそ価値を見出せる。ノームコアを物差しにすれば牡馬相手でも互角以上。追える騎手の乗り替わりも心強い。
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