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中山裏読み
関東
1R2R
3R4R
10R11R12R
関西
1R2R
3R6R
9R10R
11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション2、7⇒2、7、11⇒2、7、11、5、4 (12点)

3連複2、7-11、5、4  馬単2⇒7、11  7⇒2、11

コントレイルの参戦には驚きしかない。前走で異次元的な時計を叩き出した2歳馬がパンクまでのタイマーが作動されたことは言うまでもなく、ごく普通の陣営ならば十分な休養を選択しただろう。クラシック最有力候補にとって先を見据えれば一番大事なのはパンクしないことだが、それでも危険を犯して目先のGⅠを取りにきたことが裏目に出ないことを祈るだけ。
いずれにしても前走の絶対的なレコードはどう割り引きしても価値のある数字だ。同日の未勝利二千で1分59秒5、新馬千六で1分33秒3から標準的な馬場より2秒ほど速い超高速馬場。2秒プラスして1分46秒台としても、前2年の勝ち馬ワグネリアンニシノデイジーに匹敵する。クラシックに直結するといわれている東スポ杯だが、勝ち馬以外に出世する馬が少なく、1分46秒台以下で勝ち上がった馬はワグネリニシノに加えてコディーノイスラボニータ。マイラーよりのスピード型に偏っている傾向だけに今後の課題は距離克服に焦点を絞っていいだろう。
ここで負ける際は単に前走の反動。陣営のレースマネージメントが悪かったと割り切るしかないほど完成度は高い。

コントレイル不在ならワーケアの独壇場だった。デビュー戦の内容も数字も同じハーツ産駒のサリオス級。超スローとはいえ、上がりレースラップ11秒1-11秒0-11秒4をひとマクりで最速上がり。前走は11秒7-11秒1-11秒2をムチなしで再び最速上がりの快勝に凄さが示されている。いずれもパンパンの良馬場ではなかったことにさらなる衝撃が加わるか。
前走は同日の古馬2勝クラスとほぼ同等の数字で2歳GⅠに届く内容だが、マイラーそのものの馬体になってきたことが一番の懸念材料になっている。距離の壁は二千か、二千四か、三千か。完成度の高さと勢いでクリアできる2歳戦に過度な心配はいらないが、少なくても距離延びていいタイプでないことは断言できる。コントレイル直後のマンマークから脚比べで能力を測るべき。

オーソリティは前走より地力強化しても弱化しても驚かないという狂気のオルフェ産駒。前走もパドックで泣いて馬っ気。それでも実戦ではピタリと折り合う完璧なレース運びで快勝が産駒特有の象徴的なレースぶりだろう。前走同様に外から被されない位置取りの立ち回りが絶対条件。理想の外枠で、外差し馬場になっていればさらに期待が高まる。惨敗覚悟の狙い。

ブラックホールの出番は常識的に難しい。前走は向正面から行きっぷりが悪くなり、4角前にムチ。さらに4角では振られて6、7頭分も外を回る鞍上の未熟さを露呈した。人馬ともに完成度が低く、洋芝専用をにおわせる微妙な時計と上がり時計。まずは上がり33秒台の経験を経てからの成長待ちか。

同日の重馬場だった未勝利より0秒6しか上回らなかったヴェルトライゼンデは強調点に乏しい。ワーケアと同じように良馬場未経験で驚くような数字を叩き出す可能性はあるが、現時点で上がり33秒台未経験ではさすがに通用する計算もイメージもしにくい。