5⇒10、16、12、4、2⇒
10、16、12、4、2、8、7、9 (35点)
10、16、12⇒5⇔10、16、12、4、2、8 (30点)
5-10、16、12-
10、16、12、4、2、8、7、9 (18点)
5⇒10、16、12、4、2、8、7、9
インティを大一番で評価を下げる予定だったが、同型がほぼ不在となれば話は別。一転して勝ち方が焦点になる。負けた前走でも確かな収穫があった。3、4走前は引っ掛かって自滅だったが、前走は控える競馬でスムーズな折り合い。4角の差がそのままの着差となって最後は勝ち馬と同じ脚色に中身の濃さがうかがえた。7連勝で昨年のこのレースを制した勢いほどではなくても、年齢的な衰えなしの古豪健在という証明でもある。
自分のスタイル以外ではモロさ同居の以前からいい意味でのズブさが出て気性面の成長がみられたことは大きい。昨年は予想外となるすんなりハナ。主導権を取れば馬券圏外になるイメージは浮かばない。
過去10年の5ハロン通過ラップ
19年60秒2
18年58秒3
17年59秒0
16年58秒4
15年60秒0
14年60秒6
13年58秒6
12年58秒7
11年60秒1
10年59秒2
面白いことに60秒以上かかった際はすべて逃げか、番手馬が勝っている事実。
19年インティ
14、15年コパノリッキー
11年トランセンド
中距離志向のケイティブレイブが頑張ったところで、マイラーとのスピードの違いは明らか。この程度の同型ならば間違いなくすんなりとハナが切れる。さらにアルクトスが必要以上に絡まなければ、ごく普通に5ハロン通過60秒台以上が濃厚。昨年のこのレース以来、勝ち鞍なしの6歳馬にもうひと花の可能性が極めて高まっていく。強い逃げ馬がスローの流れになれば当然の結果が待っているということ。
5ハロン60秒台以上でも2、3着馬には差し追い込み馬が台頭している。当初、本命予定だったノンコノユメがインティ向きの流れでも十分に太刀打ちできる。地方で完全再生。とにかく8歳にしてピークに近い状態が続いている。JRA時代は千八以上で苦戦していたスピード型がスタミナ強化。地方トレード直後の帝王賞でオメガパフュームの3着。2着チュウワウィザードと接戦でメンバーNo2の上がり時計には驚いた。再びオメガに0秒2差となった前走はオメガと同タイムの最速上がりならば、瞬発力が陰るどころか、超一流の切れ味が健在であることを改めて認識させた一戦にもなった。年齢は無視すべき。
モズアスコットの前走はまさに父フランケルからの底力。初ダートを問題なくこなして一躍ダート界の新星誕生を印象づけた。もちろん、ここが千四ならば不動の主役だっただろう。たかが1ハロン延長と思えぬ距離実績。前走同様に両極端の結果を覚悟しなければならないことを忘れてはならない。
芝実績だけで比較すれば一目瞭然。千四(240100)と千六(310005)の落差が物語っている。千六3勝は安田記念、500万、未勝利。確かにGⅠ勝ちのある距離とはいえ、直近の千六は5戦連続で掲示板外。強い相手では完全な負け越しで距離を千四に縮めたと同時に復活したことからも千六が微妙な距離になったことは否めなくなった。人気で妙味のないダートのキャリア2戦目の6歳馬。休み明け(220002)から叩き2戦目(120002)で若干、下降気味になっているローテにも一抹の不安がある。
サンライズノヴァの評価は難しい。絶対的な自信ある千六(510112)で直近の3戦中2戦で5着以下が2回。年齢的な衰えが見え隠れするが、地方馬場とはいえ、前々走で持ち時計ベストを更新があるだけに取捨に悩む。地方馬場への適性の高さか、それまでが単なる一時的なスランプだったのか。いずれにしても休み明け(310101)でポン駆け専門の大型馬にとって理想的なコース、斤量、ローテ。課題は前2走のような競馬ができるかどうか。スタート下手の鞍上にはここが最大の問題。5ハロン60秒台以上で以前のような後方待機では掲示板も怪しくなる。
アルクトスがこのレースをカギを握っているといっても過言ではない。インティに鈴をつけに行くのかどうかでペースが決まるからだ。もちろん、逃げ下手の鞍上がハナにいくことはない。控える競馬でもOKのインティの目標になるのを嫌って必ず1馬身差以内でマンマークがセオリーだろう。この1馬身差以内が馬体を併せるほどなのか、少し離れて折り合い重視なのかで前残りか、差しが利くかの分かれ目になる。この馬自身が瞬発力勝負が苦手で、低調な相手の前走が上がりNo5。はっきりと瞬発力勝負の分の悪さを示されていることからも、4角ではインティに並びかけることが勝ち負けの絶対条件になる。東京(510000)のスペシャリスト。千六(410000)、休み明け(310001)は十分に胸を張れるが、昨年はあれだけ勝っても終わってみればGⅠどころか、GⅡ未勝利の鞍上の勝負弱さが最大のネック。セオリーどおりの乗り方が望み薄ならば、インティのスタートミスを待つしかない。
前走は好スタートからあえて控えて4角も絶好の手応え。勝ちを意識できた立ち回りだったが、追って案外だったことがワイドファラオの特徴だ。いい脚が一瞬で理想は5走前のようなある程度のハイペースでハナを切っての逃げ残りだが、距離に一貫性のないローテでは仮に自分の形に持ち込めても直線半ばまで抵抗できるかどうか。ひとまず経験レベル。
ヴェンジェンスは道悪になれば展開不問の瞬発力で太刀打ちできるが、良馬場で極限のスピードと同時に器用さとスタミナを求められると分が悪くなる。3走前はあくまでマクり合いのサバイバル戦にはまっただけ。スローで完全不発に終わった前々走こそが展開の向かないレースでの本来の姿だろう。インティが勝つようなレースでは好走のイメージが浮かばない。ひたすら乱ペース待ち。
タイムフライヤーは芝から路線変更した前4走がすべて乗り替わり。一貫性のない乗り方のためにムラ駆けしているのも納得できる。しかも距離選択もバラバラで陣営が適性を見極めきれてないのも足を引っ張っているか。それだけに条件があった際に怖さがある。芝二千のホープフルS勝ちのある実績でも、1勝以上したきょうだい馬は千六~千八に勝利が集中でイメージどおりの距離短縮だろう。前々走は5ハロン58秒6で上がり35秒5。その数字がここで千六限定の上がり時計No6。キャリア1戦だけに価値がある。まずはひと絞り。
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