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中京裏読み
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中京11R

3連単フォーメーション14、9、6、1、18⇒12⇔

14、9、6、1、18、3、4、15 (70点)

14⇒9、6、1⇒9、6、1、18、3、4 (15点)

3連複フォーメーション14-9、6、1-9、6、1、18、3、4、15、12 (18点)

馬単14、9、6、1、18、3、4⇒12

14⇔9、6、1、18、3

最近の週末の天気予報は外しまくっているだけに時計勝負の良馬場になってもパワー重視の重馬場でも驚かないが、ここでは重に近い稍重の予想でいく。

言われたとおりの位置取りだけにこだわり続けているのか、ペースが見極めきれずに行きすぎた位置取りなのか。どちらにしてもセイウンコウセイの近走は暴走気味の乗り方。5度の失敗(取りこぼしやペース音痴連発)より1度の成功(高松宮記念2着)の感謝から、同じ鞍上にこだわり続けていると納得するしかない。
とにかく道悪がこの馬にとって好転することは間違いない。回復中の馬場にありがちで、各馬が必要以上に控えて思った以上に流れが落ち着く傾向は賞金が高いほど強まる。ペース音痴の鞍上にとって各馬が控えれば、この馬も近走ほど前半で前々へ行く必要もなくなる。前2走の1~5着馬は4角の位置取りがそれぞれ11、9、5、16、8番手と12、16、18、1、2番手。前々走の惨敗は納得でも、休み明け(021115)に加えて12キロ増の馬体で踏ん張った前走こそが古豪健在を示す確かな物差しになる。
叩き2戦目(130004)、直線坂コース(321009)。高松宮記念1、6、2着とシルクロードS3着というすべて重賞にもかかわらず、中京千二(111001)が何よりの自信と自慢。昼過ぎまで重馬場で理想。良馬場ならば用なしか。

自在に立ち回れる操縦性と不発なしの瞬発力で成り上がったのがダノンスマッシュ。早めに良馬場に回復すればこの馬の独壇場になる可能性は高まるが、ここではあくまでパワー馬場の予想なら微妙な立場になる。稍重(210000)の経験だけで重以上の馬場悪化にはまったく裏付けがない。加えて直線長いコース適性の疑問。瞬発力型とはいえ、長い脚を使うより一瞬に鋭い脚を使うタイプはコーナー回りも重要なファクターになるイメージが強い。現実にスプリント王としては物足りない中京千二(101100)。休み明け(500012)から叩き2戦目(011110)でローテ的にも若干の不安が増していく。最後に1番人気の重賞ではへぐり連発の鞍上が決定的なマイナス材料。上位人気馬が能力的に差のないメンバーではますます頼りなくなる。良馬場に回復するのを祈るだけ。

タワーオブロンドンの前走は悲観するような内容でもない。勝ち馬とは斤量2キロ差。3か月ぶりと5か月ぶりという連続の休養明けだったローテの差も響いたか。鞍上の性格的にも試走ムードが強かった前走をひと叩きで以前の凄さは確実に戻ってくる計算。問題は乗り替わりがどう転ぶか。掛かりやすい馬とのコンビではイメージの悪い鞍上を組ませる陣営にいくらか嫌気が出るが、それでも馬のスプリント能力は現役最強レベル。千四以下(512000)の絶対的な強さを誇るスプリンターはどんなに下手に乗られても馬券圏外はあり得ないか。いずれにしても折り合いがすべてのカギを握る。

同じ厩舎でもグランアレグリアは評価を落としたい。道悪どころか、稍重も経験なしのお嬢様。追い切りでも雨が降ったり、馬場がボコボコしているだけでコースを変えて追い切る大事に育てすぎる厩舎特有の弱点だろう。決まった条件なら実力発揮もイレギュラーな条件では先々週の悪夢がよみがえる。直前の大雪で馬場は不良になった中山牝馬S。2番人気で惨敗した同厩コントラチェックこそが象徴的な例。GⅠで人気馬複数出しも気に入らない。そもそもスプリントのスペシャリストが揃ったGⅠで距離未経験馬が勝つのは至難の業。芝千二は未経験で勝ち上がった14年のコパノリチャードは千四重賞を2勝、19年のミスターメロディはダートで千二の経験があった事実からもかなりハードルが高さことがうかがえる。

スティルヴィオは哀れそのもの。預かった陣営とまったく噛み合わないままで現役を終えそうだ。厩舎なのか、馬主なのか。いずれにしても最後まで適性を見抜けずに一貫性のないレースマネージメント。千六でデビュー勝ち、2連勝で挑んだサウジアラビアCはレコード決着の2着で改めてマイラーとしての素質の高さを示したが、4戦目のスプリングS勝ちで負のスパイラルが始まった。明らかに適性の低い皐月賞挑戦で4着。ここで軌道修正すればまだまだ持ちなおせたものの、無謀なダービー挑戦は当然の掲示板外。3歳秋にしてマイルCS勝ちで息を吹き返したにもかかわらず、再び二千のGⅠ挑戦で一気に老け込んでしまった。おそらく生粋のマイラー。その馬を2戦連続で千六を使ったのが、2歳秋以降に1度もなしにマネージメントの悪さの深刻さがうかがえるだろう。得意の千六でだめだから距離短縮に活路を見出しに来ただけのイメージしかない。

ノームコアのスプリント挑戦には違和感しかない。3走前の規格外レコード勝ちで一気にマイル女王になった新星でも、さすがにスペシャリスト相手の千二では見せ場もなく終わる可能性が高い。もとより矯正不可能なスタート難を抱える癖馬。極限の時計勝負に強さを示してきた上がり馬にとって朝までの雨も大幅な減点しかない。常識的には叩き後のマイル戦に全力。

モズアスコットは恵みの雨になる。理想的なパワー馬場。良馬場ならば見限っていたが、時計も上がりもかかる馬場では色気が出てくるパワー系血統だ。前2走はよほどコンビが良かったのか、ダートがしっくりきたか。これまでのイメージを完全に覆す行きっぷりの良さからの完勝だから恐れ入る。もちろん未知なる千二にプラスはないが、日本では早枯れ傾向が強まっていたフランケル産駒が完全に息を吹き返した勢いに怖さがある。馬場回復が遅れるほど妙味。