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東京裏読み
関東
11R
JRAホームページ

東京11R

3連単フォーメーション5⇒1⇒6、7、8、14、4、11 (6点)

1⇒5、6、7⇒5、6、7、8、14、4、11 (18点)

微妙な天気予報。良~重までの可能性はあるが、高速決着が続いた土曜日の結果から雨が降って馬場悪化が進んでも良に近い稍重までとして組み立てたい。

グランアレグリアの前走はまさかのプラス体重だったが、見た目には前々走よりもかなりすっきり映って勝利を確信した。とにかくすでに歴史に残るまで完成度を高めた極上牝馬。千二~千六までなら無敵の強さを誇る。時計勝負に絶対の自信を持ち、キャリアの5割の確率で最速上がりという極限の瞬発力を兼ね備えている。ごく普通の状態でごく普通の立ち回りならば勝ち方だけが焦点になるが、外厩頼りの厩舎が自厩調整や初の叩き3戦目など、能力云々より状態の良し悪しがすべてのカギを握っている。
関西遠征を割り引くことができるとはいえ、これまで一番短いローテ間隔だったのが桜花賞1着⇒NHKマイルC4着(中3週)。外厩仕上げの力を借りないと案外モロいことは同舎だったGⅠ馬タワーオブロンドンからもうかがえる。NHKマイルC、高松宮記念でそれぞれ中1週、中2週で挑んだが、いずれも1番人気で二桁着順がまさに象徴的な事例。少なくても1度外厩に出すか、自厩かで結果の落差ははっきり示されている。
外厩絡みになるが、休み明け(511100)と叩き2戦目(200010)の落差。リフレッシュ明けこそ、一番輝いてきたポン駆けタイプが初の叩き3戦目にプラスがないことは一目瞭然。厩舎の傾向として6歳夏が最後の勝利となったダンスインザムードは例外中の例外だが、タワー同様に4歳で突然スイッチが切れて5歳で不振に陥ったのがソウルスターリングレイデオロ。早枯れしてそのまま引退するのが近年の厩舎GⅠ馬の傾向にも嫌気が出る。
この馬自身のジンクスもある。3馬身差以上の完勝した次走で負けていることも偶然ではないだろう。サウジアラビアRC1着(3馬身半差)⇒朝日杯3着。阪神C1着(5馬身差)⇒高松宮記念2着。少なくても前走で激走後は十分な休養が必要になり、使い詰めになると前走同様の状態を維持する確率が格段に落ちていくということ。
あえて死角を探ればまだまだ数々の条件で引っ掛かる。前走は前日の3歳未勝利千八で1分46秒0という超高速馬場。ヴィクリトアMの過去2年が1分30秒台からも、時計ひとつは足りなかったという微妙な1分31秒0。
致命的なのがメンバーレベルの低さ。誰もが否定できないほど低さで、2着ランブリングアレーは千六勝ちがデビュー戦だけ。3着マジックキャッスルは千六勝ちなし。牝馬限定でなおかつ"マイル素人"が2、3着を独占したことで前走はGⅠの価値にないことが決定的となっている。
前走が自身2度目、桜花賞以来の牝馬限定戦だったことが一番評価を狂わせる要因か。歴史に残るレベルの馬が牝馬限定に加えて超低調相手ならば4馬身差は当然と言えば当然。相手もそれなりに低下しているとはいえ、馬の能力を昨年と同じようなイメージでいくことは御法度。昨年より馬の能力低下とメンバー低下を天秤にかけて扱いを決めるべき。

本来ならばサリオスが不動の相手筆頭になるはずが、走るたびに強調点を失いつつあるのが現状だ。不運だったのは皐月賞、ダービーの連続2着か。外厩頼りの厩舎に預けたことか。使い分けされる馬主になったことか。いずれにしても距離に一貫性のないローテによってベストの適性を見失い、この馬の成長を阻んでいるのは間違いない。さらに付け加えると乗り替わりの連続で好走パターンが固まってないもどかしさを抱えている。距離の変動でそれぞれの鞍上が対応を変化。どんな流れでもある程度の脚を使えるという若干、器用貧乏なところが長所であり、短所でもある。先行~追い込みまでの経験でどの脚質でもそれなりの結果を出しているからこそ、ここでの鞍上の判断をさらに難しくしている。いずれにしても一番輝ける舞台で大きな取りこぼしは許されない立場。GⅠ馬といっても2歳戦だけという寂しさ。ここで新たな勲章を手に入れればさらなる飛躍が確約できるが、ここで再び取りこぼすようならこのまま無冠に終わる可能性が高まるターニングポイントのレース。マイラーとしての能力の高さをここで証明したい。

ダノンプレミアムはまさに陣営によってつぶされた典型的な例だ。マイラーを背伸びし続けて二千に固執したのがそもそもの間違い。二千では明らかに瞬発力不足が原因で負け続けていたが、それでも二千と千六を行ったり来たりを続けて距離のスペシャリストからはどちらかも遠ざかった。2戦2勝でサウジアラビアRCをレコード勝ち、3戦3勝で朝日杯を好時計で制覇したものの、今では極限の時計勝負への経験不足で本来は得意の条件だったはずだが全幅の信頼を置けないのが現状だ。
3走前は残り300で早くも完全失速。馬群で立ち回りの弱さも今後の課題だっただけに常識的には6歳ディープ産駒のV字回復はあり得ない。雨によって各馬が消極策になるも意外に馬場が良かった土曜日の鳴尾記念のような流れと条件になることをひたすら待つしかない。

インディチャンプもひしひしと年齢的な衰えを感じさせている。明らかに以前のような爆発力が影を潜めている。5歳のグラン以上に衰えの割り増しが必要。丸1年勝ち鞍がなく、丸2年1分31秒台以下の経験なしとなっている6歳馬。自身の衰えに輪をかけて一番のネックはローテか。休み明け(122300)に対して叩き2戦目(502100)。昨年は叩き3戦目(001001)、2年前は叩き2戦目で挑んだ事実。千六(721201)ほどの怖さはない。良馬場の高速決着より今や馬場悪化の方がしっくりくる。

3歳リアルインパクトの勝ち上がった年と今年はメンバーレベルが雲泥の差。ごく普通に今の時期では大人と子供ぐらいの能力差がある3歳馬の台頭は考えられない。マイラーズCは前日の古馬2勝が1分32秒7からも強調点に乏しくなる時計と内容でシュネルマイスターケイデンスコールに何の魅力も感じない。馬場悪化中とはいえ、ある程度の時計が求められて、ある程度の瞬発力勝負になる決着が避けらない条件の中で上がり33秒台以下が未経験のカラテは問題外となる。
人気薄の中でカテドラルは意外性に怖さ。これまで良馬場の東京千六は3戦して2度の1分32秒台。3走前は前々で攻めたことが裏目に出たと割り切れば、キャリア6戦目の1分32秒5がNHKマイルC3着に素質の高さもうかがえる。今年に入って1分32秒台以下を連発していることからも状態そのものはピークに近い。前走の重賞で最速上がりになったことも胸を張れる。