12、13⇒7⇔12、13、3、6、8、11、10、2 (28点)
12、13、3⇒12、13、3⇒12、13、3、6、8、11 (24点)
6-12、13、7-12、13、7、3、8、11、10、2 (18点)
12⇒13、7、3、6、8、11、10、2 13、7、3、6、8⇒12
薬物違反の失格から歯車が狂い出したソーヴァリアントだが、心身はもちろん、レース内容にも幅が出て春当時とは雲泥の差という成長過程で輝きを取り戻している。とにかく圧巻なのが瞬発力の強化。自在に立ち回ってここ3走で最速上がりを3戦連発。馬体の成長が欲しかった3走前の弥生賞から理想的な馬体増がひとつの原動力になっている。3走前は上がりレースラップに11秒0を含んで全11秒台。前々走は洋芝にもかかわらず、ラスト2ハロンが10秒9-10秒9。前走は残り4ハロンから11秒台突入というロングスパートなど、いずれも極限の瞬発力勝負に強さを発揮してきたのは大きなアドバンテージだろう。時計と瞬発力を同時に求められた際に絶対的な強さと自信。母は千六以下で4勝だが、桜花賞3着(0秒1差)、オークス8着(0秒6差)、秋華賞7着(0秒4差)。現状で二千ベストをにおわせている良血馬がわずか1ハロン延長でもがく姿などまったく浮かばない。瞬発力を兼ね備えた理想的な自在型で、高速決着になりやすい馬場になればさらなる進化。
グラティアスに迷いはないだろう。デビュー2戦連続で最速上がりとはいえ、前走の1~3着馬がすべて同タイムの最速上がりより1秒も劣ったことで差し馬としての伸びしろはなくなった。控える競馬で完全不発に終わった前々走がまさに象徴的な内容だったと鞍上が割り切っているかどうか。キャリア4戦目のダービー挑戦も無謀だったならば、セレクトセール2.3億円の期待馬は再び先行即で覚醒できるチャンスがあるということ。少し行きたがった前走がいい経験。理想的な距離短縮とコース体型。前残り連発の過去のレース実績からも力が入る一戦になった。強い逃げ馬は残れる芝の状態。理想はハナ。
キャリア3戦目で古馬GⅠ並みの異次元時計を叩き出したルペルカーリアは休み明け初戦が何より大事。前々走で走りすぎた燃え尽き症候群や身体的なダメージは心配になるだけに、初戦の内容こそが今年後半でそのまま反映されるだろう。前走で初めてスムーズな折り合い。控える競馬が完全に固まってない現状でハナ以外の位置取りを選択するとは考えにくく、行くしかない馬と行きたい馬が多数存在するメンバー構成はまさに試練。さらに距離微妙なモーリス産駒という血統背景など、数々の試練をクリアしなければならないのが今の現状だ。たかが1勝馬。常識的には使ってから。
ホープフルSのレースレベルは例年に比べてかなり低いことがはっきり示されている。1着ダノンザキッドは皐月賞15着、ダービー不出走。3着ヨーホーレイクは皐月賞5着、ダービー7着。4着タイトルホルダーは皐月賞2着、ダービー6着。5着シュヴァリエローズは皐月賞11着、ラジオNIKKEI賞5着。6着テンカハルは後に青葉賞12着。2着オーソクレースが人気上位になるほど強まる違和感も当然のこと。前々走のメンバーはクラシックでまったく結果を残せなかったことからもただただ相手に恵まれての賞金加算だった可能性が極めて高い。ほぼスローの上がり勝負だけの経験にもかかわらず、いきなり極限の時計と瞬発力を求められるレースに挑戦も若干の無謀さが否めない。いきなりぶつけてくるが陣営の期待値の高さとはいえ、対応可能な数字の裏付けのなしが現実。3歳9月になっても2歳戦だけの経験値でここでも上位争いできたまさに驚きだろう。ここ好走ならば間違いなく菊花賞に直結。まずは気配優先で両極端の結果を覚悟の狙いになる。
タイトルホルダーの前2走は案の定、最悪なコンビだった。先行馬に良績のない鞍上配置がそもそも間違い。行きたがる馬を制御できず、とりわけ前走はまさかのラチ沿いに閉じ込めるような位置取り選択でレースは終わっていた。すぐに姉メロディーレーンとダブらせて距離延長を歓迎のイメージが強くするが、この馬に関しては少なくても気性はマイラー。現実に距離延長するほど気性の難しさからモロさを露呈し続けている。待ちに待った乗り替わりの旨味より、これまで以上に同型揃いとなる減点材料の方が強烈。持ち時計も上がり時計も強調できるような数字がなく、外から被されない位置取りの追走から上がりのかかるサバイバルに持ち込むことだけが唯一の好走パターンになる。
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