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京都裏読み
関東
1R2R
3R4R
6R10R
11R12R
関西
1R3R
5R9R10R11R12R
ローカル
1R2R
3R5R
9R11R
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京都11R

3連単フォーメーション3、6⇒13、1、7⇒13、1、7 (12点)

体調万全なら現役最強クラス。スランプ懸念をわずか1戦で払拭したタイトルホルダーがGⅠ4勝目にリーチがかかった。まさにこの馬のためのレースとなる好条件揃い。以前の京都なら確実に上がり33、4秒台の超高速瞬発力勝負が求められていたが、改修後の馬場は驚きの上がりがかかる馬場。先週だけでも上がり33秒台以下をマークした馬は土曜日は皆無、日曜日だけで14頭しかいなかった。マイラーズCを除けばわずか5頭だけ。とにかく時計は速くてもなぜか上がりはかかっている。
もうひとつの特徴は日曜の芝6レース中4つのレースでラスト2ハロンが加速する上がりレースラップだったこと。少なくても現時点だけでも以前の京都とはまるで違う仕様になっていることは間違いない。加えてジョッキーらの意識の違いが数字に表れているか。
いずれにしてもタイトルにとって上がりのかかることは何よりの好材料。苦手な瞬発力勝負の条件がいち早く取り除かれれば、実績的にも展開的にもこの馬を負かす馬は現れないだろう。昨年の天皇賞と同じような条件なら昨年並みの完勝がごく普通のイメージ。とにかく自分のスタイルに徹すれば負ける要素は一切ない。

アスクビクターモアは勝つことだけを意識ならばハナを切る一択しかない。前走は歴史的なへぐりで単純な一過性のポカ。スタートの大ミスからはるか後方で惨敗確定の折り合い難。そこまで下手に乗るのかと思わせるぐらいのリズムの悪さだけに乗り替わりは当然だったが、調教師の乗り替わりの説明が前任騎手をさらに惨めにさせたことは言うまでもない。
タイトルに抵抗できる要素はスタミナタイプだけ。タイトルが勝つようなレースでは差し追い込み馬がなし崩しに脚を使わされて直線を待たずして失速するのが今までのパターンならば、タイトルと同じようなタイプでスタミナ勝負に徹するのが唯一の逆転パターン。超ハイペースを前々の早仕掛けでギリギリ振り切った菊花賞時の再現をアスクは狙うだけ。

ボルドグフーシュはシルバー、ブロンズコレクターとして固まりつつある。この馬向きの絶好の流れだった菊花賞でも超スローの瞬発力勝負になった阪神大賞典でもどちらも届かず。有馬記念でも最速上がりで届かなかった。仕掛けどころが難しいタイプというより、もうワンパンチ足りない瞬発力型としてのイメージが定着しつつある。前々走まで6戦連続の最速上がりだったが、前走の上がりNo3がすべてを物語っているか。厚みのない馬体に力感がほしく、フィジカル面からの改善も必要なだけにパワーが求められる馬場でますますイメージを悪くする。

若干渋り気味の馬場を考慮しても、過去10年の良馬場の中でブービーとなる勝ち時計。レースの上がり時計はNo1とはいえ、ジャスティンパレスの前走はすべての面で恵まれていたことの裏付けだろう。超スローを前々の位置取り。デビュー戦以来、経験のなかった最速上がりを前走の重賞で叩き出したことが唯一の収穫ぐらいか。もとよりディープ産駒にとって鬼門の天皇賞春。19、20年連覇したフィエールマン、21年ワールドプレミアなど3年連続で超スローの極限の時計勝負か、瞬発力勝負でどちらも良馬場だったことなどから、ジャスティンにとって厳しいレースになることが避けられない。