
10⇔9、3、11、14、13⇔8 (15点)
10⇒9、3、11、14、13⇒10、9、3、11、14、13 (20点)
三冠馬誕生となる大きな要素は馬がズバ抜けて強いか、世代レベルがかなり低いのかのどちらか。少なくても今年は低レベルに傾きかけている。二冠馬ロブチェンに支配的な勝ち鞍がないことも大きな要因だろう。時計に凄みどころか、平凡さが立証できればなおさら世代レベルの低さを決定づける。
そもそもレコード勝ちした皐月賞こそがベスト距離というのが持論。しかも同日の勝ち時計を物差しにすれば、GⅠという威厳も失われていくことが明白だ。残り6ハロンから11秒台突入を着差以上の完勝した皐月賞は前日の古馬1勝で1分58秒1。しかも皐月賞同様に6ハロンからラストまですべて11秒台。勝ち時計で古馬1勝よりたった1秒6差はGⅠとして物足りない。さらなる汚点はダービーだ。2分21秒9のレースレコードだった22年ダービーより少なくても今年は0秒5~1秒も速い馬場差。最低でも2分22秒前後の勝ち時計でようやく胸を張れるが、0秒9も遅い勝ち時計では強調点に乏しく、22年1~3着ドウデュース、イクイノックス、アスクビクターモアよりふた回り以上スケールダウンの能力査定がしっくりくる。
勝ち時計(5F通過-レースの上がり時計=最速上がり)
26年2227(607-342=328)、3歳未勝千六で1338(593-345=336)、古馬1勝千八で1451(594-341=334)、古馬3勝千八で1449(596-336=325)
22年2219(589-352=336)、3歳未勝千六で1337(585-352=341)、古馬1勝千八で1460(601-342=339)、古馬3勝千八で1454(595-341=330)
22年
1着ドウデュースの3歳秋はフランスGⅡ4着⇒凱旋門賞19着
2着イクイノックスは天皇賞秋1着⇒有馬記念1着
3着アスクビクターモアはセントライト記念2着⇒菊花賞1着
4着ダノンベルーガは天皇賞秋3着⇒ジャパンC5着
5着プラダリアは神戸新聞杯8着⇒菊花賞7着
仮にロブチェンがズバ抜けた能力だったとしても致命的な悪条件を抱えていることは間違いない。それが鞍上だ。とにかくこの鞍上は折り合い下手。テン乗りの気性先行馬とのコンビでは当然のように行きたがるか、引っ掛かる。なるほど名手の域に近づいているにもかかわらず、どうにも長距離実績はかなりの低空飛行状態に留まっている。
これまで重賞勝ちは計64勝で二千四以上の重賞勝ちはたった4勝。デアリングタクト(オークス)、ヴェラアズール(京都大賞典)、ロブチェン(ダービー、神戸新聞杯)。過去10年の菊花賞の散々な記録も追い打ちとなる。
25~16年
8着(6人気)、7着(14人気)、6着(5人気)、8着(1人気)、15着(14人気)、16着(15人気)、16着(14人気)、騎乗なし、騎乗なし、14着(18人気)。
天皇賞春の26~17年
4着(4人気)、10着(10人気)、4着(7人気)、11着(6人気)、10着(11人気)、15着(12人気)。24、21~19年は騎乗なし
これだけの低調実績ならば自身でも下手、または苦手という自覚はあるだろう。キャリア約20年で改善されなかった苦手な条件を突然完璧な騎乗を求める方がナンセンスということ。どうごまかしていくかに焦点を絞っていいが、危ういシグナルは以前から発信されていることを忘れてはならない。
この馬とのコンビでも今まで随所に行きたがっていた折り合い下手がさらなる距離延長で暴発する可能性は極めて高まっている。
しかも辛勝、辛勝の連続。とりわけ前走の内容はダービー馬という威厳をまったく感じなかった低調な内容だった。
まず単純に皐月賞しんがり負けの馬にゴール直後に交わされたほどの辛勝だったこと。何より道中はラチ沿いだからスムーズだったというギリギリの折り合い。直線入口で抜群の手応えだったにもかかわらず、追って案外の瞬発力こそがこの馬の長距離の本質を示していることも否めなくなっただろう。休み明け、トライアル戦だったことを割り引いても菊花賞1人気としては尻すぼみを感じるのは少数派ではないはず。結論は連対ラインか、ワイドラインか、完全見切りか。単以外の三択。
今年は異常レベルの馬場が多数発生して例年ほど時計にこだわる必要はないが、それでも菊花賞の勝ち筋としては前2走以内に残り4ハロンで11秒台の経験有無が大きな強調材料になる。ダンノヒストリーは理想的な経験を積んできた。とりわけ前々走の内容がいい。残り4ハロンが11秒台にもかかわらず、ラスト2ハロンは減速なしの11秒台でまとめる離れ業。追うほど伸びた2秒3差で長距離適性の高さを証明した。前走はまさに菊花賞のためのトライアル。調教代わりの前走で勝ちパターンを確立させたことも心強い。過去10年の1~3着馬はフィエールマンの7月以外、前走がすべて8、9月。極度のスローになった際の瞬発力勝負に若干の不安点はあるものの、自ら動ける自在性だけにロングスパートでレースを動かせることも強調していい。とにかくこの馬の課題はジンクスだけ。セレクトセール3億9000万円。"高額馬は勝てない"という負のレッテル馬がクラシック勝利にリーチは実に興味深い。なるほどセレクトセール1億円以上の牡馬がクラシックを勝ったのはダノンデサイル(ダービー)以外、すべて菊花賞(アスクビクターモア、ワールドプレミア、サトノダイヤモンド、マンハッタンカフェ)というのは単なる偶然なのか。いずれにしてもこれまでの高額重賞馬の最高価格は2億5000万円。一気の更新に期待がかかる。
ゴーイングトゥスカイの前走はまさに拍子抜け。賞金加算より自身のスタイルに徹したことは理解できるが、その結果があまりにも平凡すぎた。向正面で先頭までかなり離れた位置取り。本来はダービーで32秒台という最速上がりを叩き出した瞬発力型ならばズバ抜けた上がり時計となるはずが、まさかの同タイムの最速上がり。最速上がりからプラス0秒3差以内に計8頭いることもイメージダウンにつながっている。ダービーをフロック駆けと割り切ればすべてしっくりきてしまうというタイプ。標準的な勝ち時計となった青葉賞だけでは菊花賞好走に直結しないことは言うまでもない。
近年にない低レベルで終わったセントライト記念勝ちとなったジャスティンシカゴは単なるツキの良さで勝ち上がったと酷評していい。
同日の直前のレースの古馬2勝千八を物差しにすればはっきりわかること。今年は1476(605-352=349)、25年は1476(625-339=331)。セントライト記念は今年2140(625-345=340)、25年2108(603-349=340)。千八で5ハロン通過が2秒差、勝ち時計が同タイムならば、2秒以上差のある今年のセントライト記念は2秒差、あるいは上がり時計で1秒以上も速くなければならないが、時計は3秒2も遅く、上がりはわずか0秒4しか速くなかった。超スローの前残りをジリタイプの先行馬の中で何とか競り勝ったという内容。休み明けとしてはすっきりしすぎた馬体や行きたがった折り合い面の不安など、心身両面で発展途上馬が初のGⅠに挑むことを頭の片隅に入れておく必要がある。
ジャスティンの評価を踏まればアウダーシアの前走内容は評価ができる。とにかくセントライト記念は追い込んだ馬に価値があるということ。ペースを読めなかったのか、単にこの馬、または騎手のスタイルに徹したのか。重要なポイントになるところがはっきりしないが、ダービーで上がりNo3、前走で最速上がりの瞬発力は徹底待機のみ発揮できると騎手が認識していることは間違いない。実績もタイプも性格もまさに母譲りで瓜二つ。崩れないがここ一番で勝ち切れない勝負弱さを抱える瞬発力型としてのイメージがますます強めている。母リリーノーブルは引退までラスト5戦がジュベナイルF⇒チューリップ賞⇒桜花賞⇒オークス。それぞれの着順と上がりランキングは2着(No3)⇒3着(No5)⇒3着(No3)⇒2着(No2)。アウダーシア自身も不発なしにコンスタントに脚を使っているが、勝ち切るまでにもうひと回りのレベルアップの課題をこれまでもこれからも続くということか。狙うにしても常識外の撤退待機を覚悟のうえ。
バステールは大一番で馬具を変えるという歴史的にもうまくいかない方法にすべてを賭けてきただけでは刺激が足りない。そもそもデビュー当初の中団からの差し馬としてのイメージからかけ離れた癖馬として完成させたのが大きな間違い。少なくても3走前がターニングポイントとなっていたが、それでも同じ鞍上にこだわればさらなる癖馬として確立されることは時間の問題だったということ。もとよりスタート下手とはいえ、強烈な置かれ癖はすでに矯正不可能レベル。大マクりがはまったダービーのイメージを追い続けた前走で雲泥の差となった結果がすべてを物語っている。フロックのダービーと実力のセントライト記念。とりわけ前走ははるか後方で引っ掛かっていた事実。太くなかった馬体にもまだまだ改良の余地で好走パターンの他にフィジカルやメンタルにも課題を残したままならば、典型的な遅咲きのキタサンブラック産駒としての評価が妥当だろう。現時点ではまだまだ未熟のままの挑戦者。
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