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11−7 11、7→11、7、10→ 11、7、10、5 (8点) 11、7−10、5 新潟と違って現時点の完成度が勝敗の分かれ目となっている小倉芝千二。デビュー戦が逃げ切り勝ちでもマコトリヴァーサルは完成度そのものが違いすぎる。5ハロン通過56秒8はフェニックス賞と同ラップ。追えば追うほど伸びる瞬発力で早々にセーフティーリードの完勝ならば、単調な逃げ馬としてもターボ付きのエンジンということ。同日未勝利を軽く上回る1分9秒0の勝ち時計も立派だが、5馬身ち切った2着馬が次走で勝利、9馬身ち切った3着馬が次走2着にレースレベルの高さが裏付けられている。強気に行けばハナが確実に切れるテンの速さ。前走並みのラップを刻んで1分8秒半ばへ突入。 マコトの5ハロン通過56秒8より速いラップだったデビュー戦で2着だったのがアイラブリリ。直線入口で強引すぎる大ロスの外出しを選択ではなく、ごく普通に内をつけばもっと際どかっただけに前走の快勝はある意味当然だった。ハイペースを抑え切れぬ手ごたえでムチを入れると抜群の瞬発力。上がりレースラップはゴールまで加速する数字に一流馬の証が示された。スピード、完成度、器用さのすべてが他馬を上回っている現状に死角らしい死角はない。キャリア2戦で挑めるステップも申し分なし。 単純な能力比較で上記2頭にエピセアロームはヒケを取らない。デビュー戦は押えるのに苦労するほど行きたがって競り負けたが、馬場悪化のためラチから離れた逃げでも持ったままの快勝の前走が能力基準となる。逃げ差し自在に捌いて連続最速上がり。距離短縮はむしろ好材料とも思える馬体の造りから、2強に割って入るのはこの馬だけ。 ヴェアディロスは数字以上によく映った馬体で、仕上がりの良さと結果が直結した。コーナー回り下手という課題を残すが競っての強さがこの馬の持ち味か。残り50で一気に差し切った内容は着差、数字以上に凄みを感じさせる。馬体キープが前提の一発屋タイプ。 ゴーイングパワーは5ハロン58秒3という恵まれたラップの中で楽勝。並ばれてムチ3発から突き放した内容は評価できるが、逃げ切り当然のスローだけの経験では相手強化が否めない。控える競馬はいぜん未知数。 メイショウダビンチは着差以上の完勝をどう評価するか。前走は4角前、余力十分から一気のマクりで伸び案外。余裕がある同タイム勝ちでも、さすがに35秒台の末脚に将来性を含めた期待値が望めない。 小柄ですでに6戦目となるカシノラピスは前々走がピークか。前2走は5ハロン通過がまったく同ラップ。それでも残り50で失速した前々走から上積みが計算しづらくなった。
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