11→8、1、6、5、9→ 8、1、6、5、9、7、15 (30点) 8、1→11→ 8、1、6、5、9、7、15 (12点) まずはトランセンド。大金星がゴール直前までちらついた前走だが、結局最後は距離適性の差が出た。超スローの上がり勝負に持ち込んだ鞍上の好プレー。向正マクりから差し切った勝ち馬が着差以上の強烈なパフォーマンスならば相手を褒めるべきだろう。いずれにしても徹底した逃げに構えて一気に本格化。以前はモロさもあったがフサイチセブン、スマートファルコン、フリオーソ、キングスエンブレム、グロリアスノアなど現在のダート界の主役たちに先着。確かな地力強化がドバイ2着につながっている。 エスポワールシチーはいつの間にか、超一流馬から一流馬に格下げになってしまった。スランプ入りのきっかけは間違いなく、アメリカ遠征。ダート無敵の存在だった王者が壮行レースでオーロマイスター程度に完敗した4走前の昨年の南部杯で取り止めることがベストの選択だった。結局、BCクラシックでは見せ場もなく、4角ですでにレース終了の惨敗が体調の悪さの表れだろう。 オーロマイスターがいいリフレッシュを経て変身した。昨年の南部杯でエスポワールにレコード勝ちして燃え尽きた古豪。あれから8戦して馬券絡みもなかったが、前走は59キロを背負ってひとマクりの0秒1差。斤量的には勝ち馬以上に中身の濃いレースを消化すれば、一過性の激走ではないはず。東京千六ダート(1002)は初ダートの1000万で4馬身ち切って1分35秒5勝ちが含まれている。18キロ増で惨敗したフェブラリーS、斤量を背負ったハンデのオープン特別は度外視。直線長いコースは大歓迎。 ランフォルセは現実に前走でオーロ完封なら絶対的な能力差はない。使うごとに地力強化を示す上がり馬で、前々走のレコード勝ちでどこか吹っ切れたイメージが強い。今年に入って4戦中3戦で最速上がり。昨年から別馬のように変身して天井知らずの勢いを示している。ここを見据えて3角前からマクり競馬がいい経験。着差以上の強さで勝ち上がった前2走は数字以上の逞しさを誇る。ローテーション的にはベストに近い。 ダノンカモンは東京(2221)のコース適性の高さが強み。千四ベストで距離に確かな裏付けはないものの、東京ダート千六は良馬場で1分35秒5の持ち時計。昨年の武蔵野Sではグロリアスノアの強襲に合ったが、器用に捌いて2着を死守している。今年のフェブラリーSでも2着馬と0秒2差。順調度を考慮すれば、少なくてもトランに逆転の計算が可能になる。ハイペースに流れて本領。 実績が短距離に集中しているだけで、シルクフォーチュンの東京ダート千六は悪くない。デビュー2戦目から千八を5戦連続で使って3、3、5、1、12着。未勝利勝ち後、格上げ戦の惨敗で路線変更ならば、条件悪化とまで言い切れない。これまで5戦連続で最速上がりの瞬発力は、走るたびに磨きがかかって凄みも増しているのが現実。トラン、エスポワールが前々でやりあって、各馬が前がかりになった際の一発警戒。 ボレアスの勢いはさすがに古馬相手のGTで止まりそう。本質が中距離ダートがベストの馬に、極限のスピード決着で決まる重賞にぶつけるハードルの高さ。勝ち鞍のない距離とコースで、スタート直後はどうしても置かれるズブさを抱える3歳馬に策がない。1分35秒台は現実的に計算しづらい。
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