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東京裏読み

関東
1R
3R
8R9R10R11R12R

WIN5

 

東京11R3連単フォーメーション11→8、1、6、5、9→

8、1、6、5、9、7、15 (30点)

8、1→11→

8、1、6、5、9、7、15 (12点)

まずはトランセンド。大金星がゴール直前までちらついた前走だが、結局最後は距離適性の差が出た。超スローの上がり勝負に持ち込んだ鞍上の好プレー。向正マクりから差し切った勝ち馬が着差以上の強烈なパフォーマンスならば相手を褒めるべきだろう。いずれにしても徹底した逃げに構えて一気に本格化。以前はモロさもあったがフサイチセブンスマートファルコンフリオーソキングスエンブレムグロリアスノアなど現在のダート界の主役たちに先着。確かな地力強化がドバイ2着につながっている。
レコード勝ちを2度、芝の1戦を除けば2度の掲示板外は鞍上の下手乗りがすべてならば、休み明けでも無様なレースになることはない。気になる点は前2走がいずれも超スローだったこと。前々走は昨年より5ハロン通過で0秒9、5年前より2秒7も遅いラップで逃げ切り当然ということ。本来は速いラップを刻んでなし崩しに脚を使わせるのが好走パターン。中途半端なため逃げは伏兵馬が喜ぶだけ。

エスポワールシチーはいつの間にか、超一流馬から一流馬に格下げになってしまった。スランプ入りのきっかけは間違いなく、アメリカ遠征。ダート無敵の存在だった王者が壮行レースでオーロマイスター程度に完敗した4走前の昨年の南部杯で取り止めることがベストの選択だった。結局、BCクラシックでは見せ場もなく、4角ですでにレース終了の惨敗が体調の悪さの表れだろう。
年齢的なズブさが出てスタート直後の行きっぷりが以前より悪くなったことも否めない。格の違いでレコード勝ちとなった3走前とは別馬のような前々走が象徴的。中途半端な好位差しが裏目に出て牝馬に競り負ける失態に闇の深さがうかがえる。乗り替わった鞍上がワンポイントとして思い切った騎乗ができるとは性格上思えず、ごく普通にトランを意識しながら先行差しに構えれば怖さはない。いずれにしてもハナか、番手かで勝ち負けとなる単調さ。先行差しが通用するのは格下だけ。

オーロマイスターがいいリフレッシュを経て変身した。昨年の南部杯でエスポワールにレコード勝ちして燃え尽きた古豪。あれから8戦して馬券絡みもなかったが、前走は59キロを背負ってひとマクりの0秒1差。斤量的には勝ち馬以上に中身の濃いレースを消化すれば、一過性の激走ではないはず。東京千六ダート(1002)は初ダートの1000万で4馬身ち切って1分35秒5勝ちが含まれている。18キロ増で惨敗したフェブラリーS、斤量を背負ったハンデのオープン特別は度外視。直線長いコースは大歓迎。

ランフォルセは現実に前走でオーロ完封なら絶対的な能力差はない。使うごとに地力強化を示す上がり馬で、前々走のレコード勝ちでどこか吹っ切れたイメージが強い。今年に入って4戦中3戦で最速上がり。昨年から別馬のように変身して天井知らずの勢いを示している。ここを見据えて3角前からマクり競馬がいい経験。着差以上の強さで勝ち上がった前2走は数字以上の逞しさを誇る。ローテーション的にはベストに近い。

ダノンカモンは東京(2221)のコース適性の高さが強み。千四ベストで距離に確かな裏付けはないものの、東京ダート千六は良馬場で1分35秒5の持ち時計。昨年の武蔵野Sではグロリアスノアの強襲に合ったが、器用に捌いて2着を死守している。今年のフェブラリーSでも2着馬と0秒2差。順調度を考慮すれば、少なくてもトランに逆転の計算が可能になる。ハイペースに流れて本領。

実績が短距離に集中しているだけで、シルクフォーチュンの東京ダート千六は悪くない。デビュー2戦目から千八を5戦連続で使って3、3、5、1、12着。未勝利勝ち後、格上げ戦の惨敗で路線変更ならば、条件悪化とまで言い切れない。これまで5戦連続で最速上がりの瞬発力は、走るたびに磨きがかかって凄みも増しているのが現実。トランエスポワールが前々でやりあって、各馬が前がかりになった際の一発警戒。

ボレアスの勢いはさすがに古馬相手のGTで止まりそう。本質が中距離ダートがベストの馬に、極限のスピード決着で決まる重賞にぶつけるハードルの高さ。勝ち鞍のない距離とコースで、スタート直後はどうしても置かれるズブさを抱える3歳馬に策がない。1分35秒台は現実的に計算しづらい。