3、1→16、15、2、7、4 (30点) 3、16→15、2、7 (18点) 3、1、16、15、2、7 層の薄い芝の短距離重賞路線。GVならば1600万の勝ち負けレベルで十分に太刀打ちできる。エーシン軍団は重賞で結果を残しても、どうにも連対まで壁を感じさせるモロさ。直線勝負ならごまかせるが、ある程度のスタミナが求められる1分7秒前半の決着ではポカがあっても驚きはない。筆頭エーシンヴァーゴウはGT3着後の4走前、3走前の凡走が一過性のポカと割り切れないもどかしさ。いつもどおりの定位置から完全な追い負けで、馬体重の変動にも年齢的な下り坂が否めなくなった。前走3着といっても昨年の覇者としては物足りない数字で、牝馬のハンデ56キロは見込まれすぎた印象が強い。 エーシンヒットマンの前走は今の芝短距離界の手薄さを象徴するレースだった。初の重賞でGU4着。デビューから1度もオープン経験のない上がり馬がいきなり0秒6差。平均ペースにもかかわらず、4角ではバラけた展開になる特異な流れで、前残りの展開の利が大きな要因だったということ。多頭数の小回りコースで1分7秒前半の決着が求められると、さらなるパフォーマンスを期待しづらいのが本音。馬体から大物感はうかがえない。 エーシンダックマンはすでに底が割れている。とにかくハナを切ることだけが生命線になる単調な逃げ馬で、たとえ自分の形になっても単騎逃げが条件付きでは狙えない。外枠リュンヌの存在は厄介。 ヘニーハウンドの前走は鞍上の好プレーがすべて。まったく慌てず、自信満々の騎乗で着差以上に貫禄を感じさせた。完全な勝ちパターンに持ち込んだ2着馬を最内を突いて32秒2の瞬発力で差し切り勝ち。どうやら直線までじっくり乗る追い込みに活路を見出した。4走前は引っ掛かって最悪のリズム、3走前は早仕掛けで4角終了、前々走はハイペースに対応できず馬群に飲まれて終わっている。前走と同じコース取りはほぼ不可能に近いが、いいリズムを崩さないためにも間違いなく徹底した待機策。4角ブン回しは厳しい選択でも、一戦ごとの成長力が期待できる上がり馬の勢いは無視できない。鞍上がどう捌くか見もの。 Eヴァーゴウが人気ならば、スギノエンデバーも見劣りしない。Eヴァーゴウが勝ったセントウルSでは0秒6差。上がり時計は同斤量のEヴァーゴウを上回って外国馬ラッキーナインに並ぶメンバーNo2の切れ味ならば、きっかけひとつで復活できるだろう。ヘニーハウンドとはファルコンSで0秒1差、Eダックマンとはオープン特別で同タイムの実績。これまで最速上がりの経験がなく、いい脚が一瞬で終わっていた馬が突然前2走で連続の最速上がりに変身前の予兆を感じさせる。自信のあるホームコースで大駆けを期待。 ツルマルレオンの前走は最後に斤量が響いたと納得できる。馬場悪化で各馬がラチから離れるコース取りの中、4角で勝ちを意識できる手ごたえで競り負けたのはショックだが、斤量に加えて道悪巧拙の差が出たことがはっきりすれば軌道修正は簡単にできる。焦点はスタートでギブアップになるほどの悪癖だけ。五分なら時計不足の千二でも遜色ない。 狙ってみたいのがボストンエンペラー。これまで1秒以上の惨敗は3度だけでデビュー戦、千六など敗因がはっきりしている。デビューから7戦目、千二4戦目で1分7秒5の持ち時計を記録した半エリートが花開く時がきた。ひと息入れて馬が変身。前々走は内々でじっくり折り合って直線入口でスムーズに外に出して横綱相撲。前走は3着馬の直後から追い比べとなったが、窮屈な追い比べとなって直線半ばに鞍上があきらめている。それでも0秒3差が能力の高さの証で、遜色ない持ち時計に得意な小倉が加われば自信度はますます増してくる。小回り攻略には欠かせない器用さも兼備。 マコトナワラタナは初の古馬相手に休み明け。ほぼ手探りの条件に慢性的なスタート難では策がない。同じ3歳馬のシゲルスダチも一変がイメージできない。持ち時計から2秒以上も短縮が求められれば、経験レベルから抜け出すには時間がほしい。エピセアロームは馬体の増減がなかった前走だが、見た目はかなり悪く映った。連戦と長距離輸送の疲れに加えて、古馬相手に完璧な勝ちパターンが固まってない現状で抵抗できるかは疑問が残る。
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