11、16⇔11、16、３、６⇒

11、16、３、６、４、７、２　(50点)

アルビアーノのスプリンター挑戦には違和感しかない。デビューから同じ距離を連続で使わず、芝やダート、距離は千四～二千一まで乱高下、出走できる重賞は手当たり次第。リズムをいつ崩しても驚かないというがめついローテーションが続いている。本格派のマイラーとして完成間近の期待馬としてはパフォーマンスが落ちるならば今回の未知なる距離だろう。いずれにしても前走で色気づいたとすれば見当違い。前走は超スローの前残りであくまで展開の利。昨年より５ハロン通過が２秒３も遅かった歴史的な凡戦レース。単なる直線勝負で１～４着馬に上がり時計が０秒４以上も遅かった５着馬に価値を見出すことに苦労する。スペシャリスト相手に大外枠も致命傷か。

逃げて目標になった展開不利でもなく、厳しい流れで失速したわけでない。ハクサンムーンは前走で数字的にもはっきりと衰えが示された。重賞３勝馬が同日1000万より前半２～４ハロンまで遅いラップで残れぬ不甲斐なさ。結局人馬ともに気楽に乗れる人気薄で本領という大駆けタイプは、人気以上の走りがこの先も期待できない。振り返ってみれば２年半も勝ち鞍がなく、今年７歳になったロートル馬。韋駄天のイメージは薄れているにもかかわらず、高い人気をキープしているアンバランスさに嫌気。

エイシンブルズアイの前走は驚きしかなかった。千二専門のスプリンターのイメージが強かったが、古馬のオープン相手に通用する裏付けのなかった千六でまさかの最速上がりから２着。同日1600万の千八より５ハロン通過の遅かった前々有利の流れを後方から追い込んだことで本物の強さと確信した。折り合い下手の鞍上でも千二なら話は別。スタートを決めれば上位が計算できる。