16⇒１、９、10、11、12、８、15、２

16－１、９、10－

１、９、10、11、12、８、15、２　(18点)

レッドアヴァンセは走るたびに成長がうかがえる。デビュー戦は数々の良血馬に乗ってミス連発をしている未熟な鞍上配置で取りこぼし。２戦目は直線で前が開くのを待っている間に勝ち馬は一気に突き抜けていた展開のアヤ。上がり33秒台の前２走こそが本来の姿で圧倒的な瞬発力に完成度の高さが示されている。前々走はメンバーＮｏ２の上がり時計に０秒８差という大人と子供ぐらいという絶対的な差で最速上がり。前走もメンバーＮｏ２に０秒５差で最速上がりを連発した。超スローで着差こそないが、内容的には貫禄の直線一気。必要以上に控える消極策で相変わらずの騎乗ぶりに外国人騎手からの乗り替わりに不安は否めないが、本番でも楽しみな実力馬が普通に立ち回れば馬券圏内は確実。

ジュエラーは半信半疑。同日古馬500万よりわずか０秒５だけ上回った前走の勝ち時計にレベルの低さが表れている。見た目には豪快な直一気だったが、最後の上がりレースラップが12秒０という平凡な数字なら前がバテたという展開にはまっただけの評価に落ち着くこともできる。３着馬シゲルノコギリザメはその後２戦してオープン特別４着、アーリントンＣ大惨敗。５着馬レオナルドはアーリントンＣ４着。６着馬レインボーラインはアーリントン勝ちを決めたが、そもそもアーリントンＣは翌日の未勝利より１秒２だけ上回った時計が物足りない。さらに上がりレースラップは未勝利がすべて11秒台にもかかわらず、最後12秒３もかかったことで重賞レベルにほど遠いことがうかがえるだろう。ここは牝馬限定戦とはいえ、少なくても前走以上にメンバー的なレベルは高い。慢性的なスタート難。レッドと同じ連続の最速上がりでもあくまで京都だったことを忘れてはならない。いずれにしても単あって連なしタイプの可能性。ここで能力を測る。

ディープ産駒は走るたびに驚くような成長がなければ怖さなし。ブランボヌールはまさに典型的な走るたびに評価を下げている。前走でも過去10年でＮｏ６、過去３年でワーストの勝ち時計。レースの上がり時計も過去10年でＮｏ９の遅さからも勝ち馬が強すぎるのではなく、２着以下の超低調ぶりが浮き彫りなっているのが現状。３着でも価値も収穫もない。結局、中途半端な経験で本番へ突入することに嫌気が出ることは自然な流れだろう。キャリア４戦にもかかわらず、千六経験はわずか１戦だけ。同じような最悪なレースマネージメントでデビュー当初のクラシック級から走るたびに評価を落としたアヴニールマルシェとイメージがダブる。

ウインファビュラスも昨年暮れまでと同じような評価ができなくなっている。確かに新潟２歳Ｓ、ジュベナイルＦのいずれも２着は胸を張れるが、混戦になって２着争いはうまく立ち回った器用さの差だったことが否めない。単純に瞬発力とスピードを求められる条件となった前々走が本来の姿、実力ということ。同日未勝利の千八１分48秒台が出た馬場で１分34秒８はいかにも物足りない前走はあくまで勝ち馬以外、500万レベル以下だったと割り切りたい。

新星誕生としてフォールインラブは楽しみな一戦になった。地味な戦績でも前走のレベルの高さなら十分に太刀打ちできる数字が揃っている。まずは単純な時計比較。同日1000万より速い勝ち時計で12秒台とはいえ、ラスト２ハロンの上がりレースラップは減速なしの12秒２－12秒２。何よりメンバーＮｏ２の上がり時計に０秒７も上回った驚愕な最速上がり。34秒台以下が全体でもわずか３頭のみで、１頭だけ良馬場のような唯一の33秒台に凄みを感じさせる。距離、直線坂コース、パワー馬場のいずれも経験済みは大きな利点。同じ脚質のレッド、ジュエラーなどと同じような位置取りにこだわって瞬発力勝負に賭ける。