9、7⇒9、7、6⇒9、7、6、4、3 (12点)
鞍上の勝ち鞍はほぼ未勝利か、500万。それでも調教師の過剰期待で未熟な鞍上ながら世代有力馬とのコンビが続いて大事な一戦で取りこぼしの連発。その負の連鎖に巻き込まれたノガロが乗り替われば完全復活は近い。3走前は逃げ2頭とガリガリ先行争いに巻き込まれて向正でようやく控えるという判断の遅さ。へぐりに近い乗り方でも勝ち上がれたのが能力の高さの片鱗。前走は残り300で先頭に立つ早仕掛けがモロに裏目に出れば、良血馬の完全燃焼はこれからということがうかがえる。千八、二千の持ち時計ベストになるメンバーでは負けられない。
アドマイヤダイオウの前走は鞍上の好プレーがすべてではない。確かな能力の高さも証明された。3角マクって先頭の早仕掛けから残り250で鞭1発後、即流し始めた横綱相撲に時計、着差以上の中身の濃さが示されている。切れ切れのディープ産駒というより、JRAダート2勝の母よりのパワー型。再び道悪なら最低ラインの出走権は確保できる計算が成り立つ。デビュー戦でリオンディーズに上がり時計は0秒2下回っただけ。瞬発力は世代トップレベル。
ノガロ、アドマイヤダイオウ以外は一長一短。未勝利卒業に6戦もかかったゼンノタヂカラオは成績どおりの勝負弱さがネック。ペース音痴の鞍上だったことを割り引いても、時計や瞬発力はここでごく普通の標準レベルに強調点を見出せない。マイネルラフレシアは最悪なローテーションの可能性が出てきた。確かな成長と経験が見込めない中途半端な間隔。4戦すべてが5ハロン通過で61秒以上という超スローの上がり勝負だけの経験では頼りない。前々走も残って当然のラップを刻んだ結果の3着に価値はない。ナムラシングンはメンバー最多の3度の最速上がりを経験。超スローで必要以上に控える展開負けの連続だったことからも、残り50から流し始めて完勝した前走からさらなる上積みは可能だ。 |