5、9⇒5、9、11、8、13⇒
5、9、11、8、13、15、10 (48点)
エアスピネルに2戦連続の完封負けでかなりイメージは悪くなったシュウジだが、やはり生粋のスプリンターは千六で通用しなかったということ。道中あれだけ引っ掛かれば終いで二段加速は無理な話。体型的にも千六重賞で花開くことが難しいことを改めて感じただろう。いずれにしても距離短縮で輝きを取り戻せるかが焦点になるが、中京千四となると悪夢の再現が頭をよぎる。たとえがっちり折り合ってもスピード的には500~1000万前後のレベル。前2走で単なる上がり勝負を背伸びして使ったのが財産になる経験というより、スピード勝負の経験不足を招いた犠牲になった可能性が否めない。57キロ、直線長いコースなどを加味すると絶対エースにはなれない。
シュウジと同じように千六挑戦したが、すぐに距離適性を見極めて徹底した千四照準が奏功したトウショウドラフタはイメージ以上にスケールアップしている。単調な先行馬のはずが、経験を重ねるごとに末脚に磨き。超スローの3走前や残り1ハロンが平凡ラップだった前々走の上がり33秒台は流れに乗れただけと思っていたが、前走の末脚で評価を一変しなければならなくなっている。直線残り300まで前が壁で行き場なしだったが、ラチ沿いからメンバーNo2の上がり時計より0秒4、No3より0秒7も速い上がり時計で突き抜けたことで、本物の差し馬として完成間近なことを証明した形になった。前半58秒6で上がり時計は34秒8、勝ち時計1分21秒7は、馬場が回復した翌週の1000万が前半58秒6で上がり34秒0、勝ち時計1分21秒5にまったく遜色ないことからも1000万以上の価値があると見込んでいい。
相手なりで崩れないのがルグランフリソンか。前走もがっちり折り合ったわけでもなく、少し行きたがる仕草があってこのメンバーベストとなる持ち時計が能力の高さそのもの。名手が乗れば主役として扱えたレッドラウダも完全無視はできない。明らかに前々で本領の先行気性。いくら期待馬、有力馬のドリームクラッシャーの鞍上でも前2走と同じ轍は踏まないはず。サウジRCはレースレベルが低く、ブレイブスマッシュに怖さはない。2着イモータルは共同通信杯2着、7着トウショウドラフタはその後に覚醒したが3着アストラエンブレム、5着ハレルヤボーイは500万を勝つことがギリギリ。背伸びして使って見せ場もなかった前2走が無駄に終われば成長も遅れることは避けられない。 |