9、14、12⇒9、14、12、13、10⇒
9、14、12、13、10、6 (48点)
9-14、12、13-
14、12、13、10、6、3、8、11 (18点)
ゴールドアクターは結局、強敵不在の重賞だけが生き残る道ということ。とにかく鞍上の知恵も工夫もない乗り方にはがっかりしている。前々走で着差以上の完敗だった乗り方をそのまま前走で繰り返す始末。スローの瞬発力勝負では逃げ馬さえも交わせない低調な末脚ということを主戦なのに理解してない悲しさ。ほぼ同じような位置取りと仕掛けのタイミングで、違った結果になる計算をしていたことが一流と二流の差か。前々走は最速上がりより0秒8も遅かったメンバーNo10、前走は最速より0秒6も遅かったNo4の上がり時計に瞬発力勝負の弱さがはっきりと示されている。いずれにしても同じ鞍上にこだわると手薄な相手でも取りこぼす可能性は高まっているが、中山(411100)のグランプリ馬が57キロでGⅠレベルにない馬相手に取りこぼせば、乗り替わりのペナルティーが待っている。
いまだ菊花賞2着が信じられないのがレインボーラインだ。3走前まで完全なるマイラー評価だったが、前走の最速上がりで大幅に評価とイメージを変えなければならなくなった。ニュージランドT、NHKマイルでいずれも0秒1差で昨年の春はマイラーの王道路線。続いてダービーへ果敢な挑戦で大きな壁に当たったが、レース内容からマイラー評価ではなく、体型がどう考えても長距離ベターの雰囲気にないからだ。数字以上に非力に映ったダービーから10キロ増の札幌記念で完全復活でも距離に泣いたと納得してさらに評価にズレが生じた。
いずれにしても前々走はフロックで走れない絶対的な数字。着差0秒4差よりも最速上がりの勝ち馬よりわずか0秒1劣るメンバーNo2の上がり時計だったことに凄さがある。No3より0秒3も上回った数字は見た目以上に破壊力を感じさせた。前走も着順、着差以上の走り。スローの前残り有利の流れで上がり34秒台以下が7頭だけの中、最速上がりとなったことで瞬発力型の一流馬として完成間近なことを裏付けた。これまで最速上がりは5度の経験、上がり33秒台以下は3度でいずれもゴールドを上回っている。必要以上に置かれてきた馬を鞍上マジックでどこまで引き上げられるかに注目したい。
いい脚が長続きしないがそれでも徹底後方待機からマクり競馬にこだわるディーマジェスティは、強引すぎる乗り方にはすでに限界がはっきり伝わっている。勝った3走前でも後ろを確認しながら追い出したが、終わってみればまったく突き放せずの辛勝。前々走は勝ち馬を徹底マークして勝負どころでかなり外々を回る大ロスがあったとしても、結局並ぶこともできず、残り1ハロンで勢いがピタッと止まっている。前走はこれまで以上に早仕掛けをしなければ届かない位置取りで仕掛けを直線まで我慢するペース音痴ぶり。乗り方ひとつでエリート路線に戻れる可能性は秘めているが、同じコンビが続く限り狙いづらい。
シャケトラはまだまだ見限れない。確かに前走は勝ち馬より2キロも軽い斤量で完敗だったが、1000万勝ちからステップアップしていきなり初の重賞へぶつけてきたのも事実。先に仕掛けた勝ち馬をマンマークから直線早々に併せ馬から一騎打ち。残り250の時点では完全に差していたが、そこから二の足を使われて差し切られたのをひとまず健闘と評価したい。一戦ごとの成長、吸収力は全馬の中で一番。 |