8、12⇒6、4、2、13、9 (30点)
8、6⇒4、2、13 (18点) 8、4⇒2 (6点)
これだけ相手が低調になればカフジテイクの独壇場だが、いくつかの課題を克服しなければならないのも事実。ひとつは海外帰りの難しさ。燃え尽き症候群になる馬もいる中、叩き6戦目の挑戦で反動が出ても驚かない。もうひとつは乗り替わりでも結局同じ乗り方ということ。どのみち完全に置かれる癖馬で、本質が他力本願型。不発のない瞬発力でも常に展開負け覚悟の狙いになってくる。
いずれにしても実績だけならGⅠ級は間違いない。最速上がりはこれまで14回。重賞1勝だけとはいえ、5走前の武蔵野Sは上がり時計No2に0秒7も速い最速上がり。未知なる距離だった4走前でもNo2の上がり時計。3走前は軽量が利いたとはいえ、最速上がりで見事な直一気を決めている。圧巻だったのは前々走だ。初のGⅠ挑戦で1番人気。いつも通りの位置取りからNo2より0秒5も速い最速上がりなら、低く見積もっても重賞勝ち馬が少ないメンバーには負けようがない。
千四スペシャリストがカフジの相手だ。筆頭はキンクズガード。GⅢ3、4着の含まれた千四(775101)はデビュー戦を除けばすべて掲示板確保の安定感。絶対的な信頼がある。左回りに意外な盲点があって中京、東京(023301)だが、千四良馬場の持ち時計はNo1、千四限定の上がり時計はNo3。前2走が連続の最速上がり、前走が良馬場の持ち時計更新という勢いづいた充実ぶりも加わるとさらなる時計短縮や磨きのかかった瞬発力になるだろう。カフジを意識しつつ、直前の位置取りでレースを運びたい。
アキトクレッセントも互角の実績。千四(510112)は掲示板外の2戦は明確な敗因がある。ひとつは不良馬場の地方交流戦は馬場適性の低さと器用さ不足。もうひとつは日本に慣れない外国人騎手に乗り替わりが裏目に出ただけだった。馬券圏外となった2戦でも0秒2、0秒7差に底知れぬ完成度の高さが示されている。スランプ気味だった頃は置かれる競馬が多数。前2走の行きっぷりの良さが完全復調をにおわせれば、頼りない鞍上は無視できる。
7歳にして古豪健在をアピールしたチャーリーブレイヴは走る休み明けとはいえ、見事な復活劇だった。惨敗覚悟の終始掛かり気味の折り合い難。休養の連続だった変則ローテーションでもあっさり結果を残している。馬体的にも復調を感じさせる好馬体で帰ってきたのは印象的。前走の行きっぷりから距離短縮はイメージどおりで、にかくスタートを決めたい。
古馬重賞未経験のイーデンホールに全幅の信頼を置けないのが本音。持ち時計はごく標準レベルのメンバーNo9。上がり時計も千四限定でNo5ではカフジにわずか1キロ減の重賞はひとまず壁に当たる可能性が高いか。 |