11⇒9、1、6、14、12、10
11⇒9、1、6、14、12、10、16、13
ロードクエストの前走は不可解というより、GⅠ裏開催特有のペース音痴全開のレースだった。500万並みのラップにもかかわらず、先行3頭で4馬身差も引き離す隊列。むろん後方の位置取りだった馬は圏外確定だが、この馬はさらに徹底待機のポツン最後方の位置取りだからある意味恐れ入る。鞍上はペースを見極めて位置取りを決めるのではなく、単純に隊列で位置取りを決めることが如実に表れたレースとなった。結局重賞では勝ち切るまでの瞬発力不足のために、常に見せ場あっても相手なりまで。知恵も工夫もない乗り方ではさすがに頭打ちになっているのが現状だ。4走前に勝った後もメンバーNo2の上がり時計が3戦連続。決して調子落ちはなく、あくまで鞍上の乗り方次第で、前が崩れるのを待つだけの単調さでは狙いづらい。
クラリティスカイの前走もロード同様に鞍上に泣いた。同日の3歳未勝利千六より0秒7も遅いラップはもはや異常なほどのスローペース依存症。見た目以上に馬場は良く、スローになった時点で前残り確定だったが、鞍上はどう勘違いしたのか、なぜか徹底待機を選択。スタート直後でレースは終わっていた。4角の前4頭中、3頭で1~3着を独占。出負けしたとはいえ、ある程度積極的に動かないとまったく太刀打ちできないラップをまったく感じてないことは残念だったが、前走が一過性のポカと断言できる。叩き3戦目の平坦千六で一変する可能性は高まっていく。
ヤングマンパワーは意外性が魅力。とにかくつかみどころのないタイプで、額面どおりの計算がしづらくなることに特徴がある。古馬GⅠではまったく歯が立たなかったとしても、GⅢ3勝を含んだ千六(514008)は胸を張れる。掲示板外の8戦はGⅠか、直線坂コース。新潟(111000)が示すように直線平坦では底をみせてないことに怖さがある。千六の持ち時計はメンバーNo1、上がり時計は単純比較でNo3。仕上がり早の休み明け(202002)。距離もコースもローテーションも理想的な条件が揃った。
上がり馬のメートルダームは時計不足がどう響くかだろう。魅力の4歳馬は初の古馬重賞だった前々走でメンバーNo2の上がり時計で底力を示したが、千六はいかにも経験値が足りない。前走も強引なマクり競馬で勝てたメンバーだったということ。千六限定の上がり時計はメンバーNo6。前6走で33秒台がわずか2度だけ。パンパンの馬場よりいくらか渋り目の馬場が理想だろう。稍重(003000)。
主戦に見捨てられたブラックムーンはひとまず経験レベルだ。結局前々走のレコードはまやかしということ。先週も前走レコード勝ちしたストロングタイタンが1番人気を見事に裏切るなど、レコード当然の馬場の数字は大幅な割り引きが必要になる。前走は鞍上が必要以上に控えたことがすべてとしても、瞬発力だけが唯一の頼りとなる不器用さはレースレベルが上がるほど致命傷になっていく。重賞レベルにはもうひと皮むけないと厳しい。
マイネルハニーの前2走は3歳未勝利より遅いラップだったことが好走要因。とりわけ前走は3歳未勝利の二千より遅いという異常事態の2着にそれほど価値を見出せないのも当然だろう。距離短縮はイメージどおりだが、時計も瞬発力も格落ちが否めない。 |