13⇒3、5、11、1、4、7⇒
3、5、11、1、4、7、8 (36点)
13-3、5、11-
3、5、11、1、4、7、8 (15点)
デビュー当初から同じ鞍上にこだわってきたエアスピネルがとうとう乗り替わった。さすがに我慢しきれないほどの大へぐりの前走は、直線でスムーズに捌けば着差からも勝ちが意識できたからだろう。前走の週は当日も加えてまったく差し追い込みが利かない馬場にもかかわらず、理解に苦しむ徹底した待機策。さらに自在に立ち回ることのできる好枠だったが、内々を意識しすぎて直線で包まれるようなコース取りをしたことが致命傷になった。残り300でラチ沿いをつこうとするがスペースなし。そこから外へコース変更してようやく前がクリアになったのが実質残り1ハロンだけ。それでもメンバーNo2の上がり時計で脚を余した0秒4差ならば勝ち馬並みに評価が可能ということ。スムーズさを欠いて58キロを背負いながら自身の持ち時計更新でクラシック当時より地力アップ、古馬GⅠレベルを確信した。距離延長にプラスはないが、GⅢレベルのメンバーではズバ抜けた存在。
時計勝負に確かな裏付けはないが、二千(402112)で中距離のスペシャリストとして完成間近。重賞6勝目にリーチのかかるヤマカツエースは人気で取りこぼす傾向を度外視して狙うべきか。馬というより鞍上の性格上の問題でペースを見極めることは期待できず、ハイでもスローでも隊列によって位置取りを決めるというすべては展開次第となっていくだろう。馬自身も勝ち鞍のない小回りで単というイメージは薄らぐのも自然な流れ。後方待機からマクってどこまで自慢の末脚で迫れるか。以前は未知な領域だった上がり33秒台以下を前4走以内で2回経験という磨きのかかった瞬発力に注目したい。
マウントロブソンは高い世代レベルでモマれてきた経験値が脅威となる。クラシックでは見せ場がなくても、現実にエリートを多数輩出しているスプリングS勝ち馬。皐月賞1分58秒台、ダービー2分24秒台、菊花賞3分4秒台はいずれも例年なら勝ち負け可能な数字が並んで、初の古馬相手となった前走の完勝も納得できるはず。すべてが成長分を示す理想的な馬体増にも好感が持てた。二千限定の上がり時計はこのメンバーNo4。追ってからもっさりしたイメージを覆せるだけの下地は十分にある。叩き2戦目で名手配置。少し行きたがっていた前走ならば、積極的に動いて新たな一面を引き出すか。
ツクバアズマオーは残念な結果が続く。ピリッとした脚がないにもかかわらず、鞍上が差す形にこだわったために天井が早く近づいたということ。人気を落としても思い切った騎乗ができない度胸のなさで、走るごとにトーンダウンしていく7歳馬の刺激としては遅すぎた乗り替わり。このコンビでは8戦して7度の掲示板という相性の良さだけが頼り。
中途半端に控えて見せ場なく終わった前走が単調な逃げ馬の証。失敗したロードヴァンドールはもう迷いのない逃げだろう。マイネルミラノのハナを叩ければ確実に単騎逃げが計算できる同型不在のメンバー構成。二千(332011)。逃げ馬として異例の二千上がり時計で33秒台を経験していることも心強い。
海外遠征で燃え尽きる馬が多数いる中、サウンズオブアースも初戦は危うい。2着がGⅠ3回、GⅡ4回というシルバーコレクターでいまだ重賞未勝利。能力面でひとつ壁を破れない現状にもかかわらず海外遠征帰り、鞍上ダウン、3年ぶりとなる距離へ路線変更など、抱える課題が多すぎる。 |