8、7⇒8、7、2、1⇒
8、7、2、1、5、4 (24点)
8-7、2-7、2、1、5、4 (7点)
8、7、2、1、5
ソウルスターリングが53キロで距離短縮。確かに条件的には悪くないが、これまでの戦績はあくまで同世代牝馬。3歳になつて牡馬相手に未経験では古馬の牡馬一線級相手に通用する根拠が浮かばないのも当然で、持ち時計も上がり時計も通用する数字がまったくない。千八の持ち時計はメンバーNo10、千六はNo6。上がり時計も単純な比較でNo10。千八限定でもNo8にスピード、切れ不足が示されている。それでも頭ひとつ抜けた人気は鞍上、厩舎のブランド力に加えてまだフランケル旋風を引きずっている印象も強い。わずか一瞬だけの神話で、はやりが終わって唯一生き残っているのがこの馬ぐらい。他馬は日本馬場に最悪な相性のサドラーズウェルズの血が見え隠れしてきて、天井が見えてきたことは間違いない。上がり33秒台以下がわずか2回だけの経験、開幕週馬場に対応できる持ち時計もない現状から計算が成り立たない。あくまで経験レベルのレース。
出発前とはいえ、夢をみることのできた海外遠征と引き換えにマカヒキは一気に老け込んだ。よくある海外帰り後の深刻なスランプ。海外遠征前よりスケールアップした馬はごく稀で、この馬もこのまま下り坂か、いくらか持ちこたえる程度の現役生活になる可能性が高まっている。切れ味自慢のディープ産駒が前2走で上がり時計メンバーNo4、3。まだまだ完全復調に遠いレベルで再び休養に入ってはいいイメージを持ちづらいが、体型から明らかに長距離より中距離以下ベストをにおわせている。クラシックでマイラーがクラシックディスタンスをクリアするのは近年よくあることで、距離短縮して千六~千八照準はいい刺激になるだろう。いずれにしてもまずは復活へのきっかけ造り。置かれすぎた前走のような乗り方は愚策で、中団から脚を測りたい。
マカヒキ同様に海外遠征で燃え尽き症候群に陥っているのがディープ産駒リアルスティール。それでもやればできる仔、ディープの仔よろしく、1週前追い切りで完全なるオーバーワークから坂路49秒台には驚いた。さすが海外GⅠ馬。規格外の時計で、ここ最近よりいいイメージの休み明けになっている。いつもどおりの仕上げではどのみち同じ結果。変身のきっかけとしては最高の好材料、刺激となった。ここでも同じような歯がゆい競馬が続けば好調期間の短いディープ産駒ゆえの下り坂に入ったというで今後の扱いが決まる。千八(311001)、休み明け(021002)。
グレーターロンドンの前走は残り300まで包まれて行き場なし。結果脚をためらていいタイミングで馬群から抜け出してきたが、一瞬の脚で終わったことが重賞の経験不足を物語っている。母ロンドンブリッジで一本筋の通っている良血でもこれだけ度重なる休養では理想的な成長は難しいということ。ここは先を見据えた叩き台ムード。まずは千六でも行きたがる折り合いの難しさを解消したい。
サトノアラジンはすでにギブアップ状態と言っていい。ラチ沿い有利になりやすい回復中の馬場で千八の大外枠にプラスはないが、開幕週馬場が一番のネック。確かにスピードそのものはこのメンバーでも負け知らず。千四、千六、千八のすべてがこのメンバーで最速の持ち時計だが、千四は1年以上、千八は2年以上も前の数字。千六はフレッシュな前走としてもレコードが確実な超高速馬場で1分31秒5でも物足りなかったのが現実。当週は外差しがまったく利かない馬場だったが、このレースだけほぼ外差しでいくら何でもラストのラップがかかりすぎ。それだけ展開も馬場も味方したとなれば、1分19秒台か、上がり32秒台のどちらかが確実な馬場で抵抗するのは難しいだろう。馬場回復が遅れることを祈るだけ。
名手を悩ますアストラエンブレムはどう乗ってもいい脚が一瞬で終わる。勝てそうで勝てないというより、相手なりに良く走っているという表現がしっくりくるか。前走は同日の未勝利並みのラップで位置取りとして正解だったが、残り250までどこか口向きが悪く、真っすぐ走らせるのに少し苦労した仕草。残り50で勝ち馬に並びかけて力尽きた内容が勝負弱さを示している。東京(121000)、千八(120000)は勝ちを意識というより、どんな相手でも崩れない安定感を重視すべきか。距離短縮で前走よりレースはしやすくなる。 |