5、8、2、9、1⇒10⇔5、8、2、9、1、11 (50点)
10⇔5、8、2、9、1 5⇔8、2、9
過去の傾向を振り返れば、とにかく勢いより経験が大事。楽な競馬で勝ち上がりも重賞やオープンでたとえ惨敗しても何らかの収穫を得てきたローテに良績が集中している。今年も人気馬が危うい。
勢いや将来性はNo1でもグレイトオーサーはいかにも楽な競馬で勝ち上がってきた典型的なタイプだろう。前2走ともに超スロー。しかも前々走時の馬場状態ならば平凡な時計では上がり34秒前半が求められる馬場状態にもかかわらず、レースの上がりが35秒1。最速上がり34秒0をこの馬が叩き出してもそれほどの価値を見出せないのが本音。前走も同日の古馬2勝クラスより5ハロン通過で2秒2も遅いラップに展開の利が示されている。超スローにもかかわらず、2馬身リードの単騎逃げというのも恵まれすぎた。ほぼ直線だけの競馬しか経験のないキャリアの浅い3歳馬がいきなりの重賞で大きな壁に当たっても何ら驚きはない。
同厩のサクラトゥジュールは無理やりここにねじ込んできたという印象が強い。徹底してマイルにこだわってきたスピード型を前走の好時計勝ちで重賞にも色気が出たということか。いずれにしても前走は数字以上の馬体減で、理想は3走前ぐらいの馬体重。折り合い難で自滅した3走前と同じコンビ復活がどう転ぶかだが、千六でも名手で行きたがるのに久しぶりの距離で折り合うイメージはまったく浮かばない。そもそも超高速馬場だった前走の時計も古馬1勝クラス程度の数字で強調点はない。
芝もダートも経験して何よりズバ抜けてキャリア数は価値ある強み。コスモインペリウムは不気味な存在になった。母系に目立った活躍馬不在で父がトランセンド。一見してダート馬のイメージだが、これまでの実績からも明らかに芝ベターな切れ者として評価を固めていい。札幌2歳Sの惨敗を除けば、デビュー4戦は芝で負けても0秒6差。上がり時計はメンバーNo5、3、2、6。皐月賞4着のウインカーネリアンに再三接戦ならば、惜敗続きの中でも確かな収穫、成長はあったことがうかがえる。何より昨年暮れの休養で別馬のように成長。とにかく瞬発力に磨きがかかってここ4戦でメンバーNo2、3、1、1の上がり時計は天井知らずに鋭くなっているか。いずれにしても馬場も展開も問わないオールラウンダーが緩急自在の立ち回りで怖さ。
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