4、5⇒4、5、7、9、8⇒
4、5、7、9、8、3 (32点)
4、5-4、5、7-7、9、8、3、6 (13点)
4⇒5、7、9、8、3 5⇒4、7、9、8、3
頭数は少ないが面白いメンバーが揃った。一線級との経験か、上がり馬の勢いか、若さの成長力か。どこを強調して、何を減点するかでガラリと予想が一変するようなまさに一長一短。
まずは減点材料から。少なくてもNHKマイルCには強調点がない。当時は超高速馬場。1分32秒前後が予測された中で1分32秒半ばの決着。しかも外差しがまったく利かず、ラチ沿い有利の前残り馬場ではラウダシオンの勝利もある意味、納得できる。過去10年でみてもごく標準的な勝ち時計。良馬場ではスピード、瞬発力不足を道悪(111000)でどこまで補うかというレベル。
タイセイビジョンも同じような評価だが、こちらはさらに千四以下と千六との落差が致命傷か。春時点での評価は明らかに千四以下で輝くスプリンター。超ハイペースで後方から差してきた馬に価値が低い朝日杯2着を額面どおりに受け取ると痛い目に合う。千六ではまだまだ経験レベル。
レイエンダのV字回復はすでに絶望的となった。短い好調期こそが厩舎特有。鞍上と厩舎だけで人気先行になり続けてきた馬も万策が尽きて仕方なしの再度マイル路線では何の刺激もないだろう。いずれにしても古馬になった牡馬の7、8割がセン馬になる厩舎の傾向からも最後の英断待ち。
同じく距離短縮で新境地を開こうとしているのがワーケアだが、休養の連続ローテがこの馬の成長を阻んだためにすでに終わっている可能性さえある。大事に使ったというより、仕上げられなかったために飛び飛びのローテだったという懸念が先行し始めた。走るごとにパフォーマンスが落ちていったことからもここが最後の審判。
ケイアイノーテックは結局相手なり。どんなレースでも流れを見極めることより、隊列だけを意識した位置取り。ハイでもスローでも後方という何の知恵も工夫もない乗り方に徹しているから人馬ともに成長がなかった。時計も上がりもこの馬がズバ抜けた存在になる相手となるが、展開に左右される単純な騎乗方法ではこれまでもこれからも光はみえてこない。
上がり馬のサトノアーサーと安田記念や宝塚記念を経験したヴァンドギャルドはこれから期待しかない。サトノは連続の道悪競馬というツキの良さ。前走でもいくらか渋り気味の良馬場だったことが奏功している。最速上がり7回中、良馬場以外で4回もあることが道悪巧者の決定的な証。前走は最後方のラチ沿いから直線入って徐々に外へコース変更。残り2ハロンから追い出すと馬群から抜け出すまでが速く、着差以上の完勝だった。休み明け(322102)で掲示板外の2戦はダービーと毎日王冠で着差はそれぞれ0秒7と0秒6差。ほぼ完璧なローテで重(111000)、稍重(211000)ならば主役がしっくり。
ヴァンドギャルドの前走は最悪な行きっぷりで2着に0秒7差を評価した。57キロも古馬GⅠも経験のなかった若駒が単なる戸惑いと割り切って改めて3戦連続で自己ベストを叩き出していた勢いを重視したい。前々走はペース音痴の鞍上が敗因。唯一上がり32秒台でも届かずに脚を余した0秒5差は単なる鞍上の引っ張り殺しとみるべき。
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