11、8、6⇒11、8、6、5、4⇒
11、8、6、5、4 (36点)
平凡な勝ち時計にもかかわらず、重賞で1番人気となったノッキングポイントのようにスポーツ紙に担がされた馬はここにも多数存在しそうだ。
1番きな臭いのはフェイトだろう。
翌週の雨の中の未勝利が良馬場で1分48秒2(最速上がり33秒9)。比較すれば一目瞭然だが、フェイトの2着馬は今でも未勝利卒業にメドが立たず、3着馬は5戦目でようやく勝ち上がりが決定的。4着以下がすべて未勝利ならば、確実に超低レベルのメンバーだったことが確定となっている。未勝利レベルの楽勝=重賞級と直結するのはあまりにも早計。時計も上がりも1秒以上短縮が命題となるレースレベルで、勝っても負けても驚かない。
ハーツコンチェルトも半信半疑。当日も前日もレコード更新の超高速馬場。同日の古馬1勝より2秒4も遅い勝ち時計で最速上がりも0秒1遅くて重賞の主役としてはどこか違和感がある。2、3着馬は年内未勝利卒業が絶望的で、現時点で2着以下の勝ち上がりはわずか1頭だけにメンバーレベルの低さがうかがえる。残り1ハロンから流す圧勝劇でも正味3ハロンだけの競馬。極限の時計を求められて勝ち負けできる確かな裏付けの数字は現時点でないとみていい。フェイト同様にここで将来を占うべき。
ダノンザタイガーは直線で早々にムチ連発の意外。しかも残り100で先頭に立つと同時に逆手前になる若さ。終わってみれば2戦連続の最速上がりで着差以上の完勝だが、同日の3歳未勝利より0秒9も遅い勝ち時計に何の強調点も見出せないのも事実。時計と上がりを同時に求められると厳しいか。いずれにしても反応良化が一番の課題。
馬場を意識しすぎた馬が多数で直線入口で各馬が外を意識する中で、テンカノギジンは内目を立ち回ったことが奏功した。前日の3歳未勝利より3秒近くも遅い勝ち時計なら当然の上がりレースラップ。平坦から坂コースでなおかつ時計も上がりも求められては手も足も出ないか。
ガストリックのレースレベルは低調だったと断言できる。当日は上がり33秒台以下が標準だった高速馬場。このレースで上がり33秒台以下だったのがこの馬だけ。1番人気馬が次走であっさり負けたことでも裏付けられている。残り150で先頭と同時に逆手前になった課題をまずはクリアすることから。
狙いはタイセイクラージュ。前2走の落差は乗り方の悪さと納得している。とにかく前走はペースの見誤り。5ハロン通過時に先頭まで5、6馬身差は超スローの流れでは致命的だったということ。現実に低調な逃げ馬だけが前々でたれただけの前残り競馬。4角の前4頭で1、2、3、5着がすべてを物語っている。もうひと回りの馬体成長がほしい見た目からも大幅な馬体増が理想。
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