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中山裏読み
関東
1R2R
8R10R
11R12R
関西
8R10R
11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション2⇒12、5、6、3、13、4⇒

12、5、6、3、13、4 (30点)

12、5、6、3⇒2⇔12、5、6、3 (24点)

3連複フォーメーション12-2、5、6-2、5、6、3、13、4、14、9 (18点)

馬単2⇒12、5、6、3、13、4   5、6、3、13、4⇒12

スプリント界のレベル低下は年々深刻。サンデーサイレンス系蔓延と生粋のスプリント配合の敬遠などで起こるべきして起こった事例だろう。まさに日替わりのようにころころ変わる重賞ホルダーはGⅠもほぼ変わりない。特に近年の傾向はますます強まっている。

23年の勝ち馬ママコチャはたった重賞1勝がこのスプリンターズS勝ち。それ以降はGⅡすら勝てないのが現実。
22年の勝ち馬ジャンダルムは重賞3勝馬とはいえ、スプリンターズS前後が二桁着順という衝撃。
21年の勝ち馬ピクシーナイトはスプリンターズS勝利後は6戦してすべて掲示板外。
恵まれた展開か、ピークに近い状態か、前々で捌ける器用さか。いずれかの1つでもあれば十分に太刀打ちできるまでGⅠとしての威厳を失われつつあるのが最近のスプリンターズSの特徴となっている。

サトノレーヴの取捨は繊細にならなければならない。とにかく平凡すぎる時計でも重賞連勝した不可解さ。スプリント界全体のレベル低下をどこまで割り引けばいいのか。難しい選択に迫られた。
前々走は途中から若干の雨が降ってきたとはいえ、同じ良馬場だった同日の3歳未勝利とほぼ同じラップで同タイムはある意味、かなり衝撃的な結果だろう。さらに前走は同日の古馬1勝とほぼ同じラップでわずか0秒3上回っただけ。高く見積もっても前走で古馬2勝レベルの馬がGⅠにもかかわらず、前日1番人気になることがスプリント界の層の薄さを物語っている。
とにかく今や経験済みが常識になっている58キロの経験がわずか1回だけに驚き。初経験がGⅠになることは以前なら常識的でも1回だけの経験はまさに非常識。現在中山の千二で1分7秒台連発が眉唾物になってきた。

結局ママコチャの昨年の勝因は枠順がすべてと断言していい。昨年の勝ち時計は過去10年で良馬場9回中No7となる平凡な勝ち時計。さらに道中は引っ掛かっても押し切れたほど前々有利だったことを考慮すれば、スプリント王者が前3走で取りこぼしの連続になっていることも納得できる。前4走で上がり時計はそれぞぞれNo9、11、13、11。致命的な瞬発力不足は道悪ベターだったが、どうやらこの馬にとって試練の高速決着。昨年同様に再び好枠を引いた幸運だけがこの馬の強調点になる。

馬は千四のスペシャリスト、鞍上はGⅠでイップス現象を連発。ウインマーベルは負の連鎖で取りこぼしを連発している。少なくもコンビ間は最悪に近い相性の悪さ。裏目に出続けても乗り替わりの英断を下せない陣営に嫌気となって軽視するのがセオリーだろう。この1年で重賞3つを積み上げたがすべて千四。鞍上は重賞勝ちを増やしても相変わらずGⅠ無縁状態が続いているのが現実。馬の地力強化に鞍上が足を引っ張る引き算の構図に加えて休み明け(110003)が加われば常識的にも価値を見出すことに難しくなる。

外厩制度が確立している近代競馬でローテ云々はご法度とはいえ、このレースで4月以前からのローテから3着以内だった馬は数少ない。10月に施行となった00年から23年間でわずか3頭だけ。

馬名(スプリンターズSまでの重賞実績)前走日付

16年2着ミッキーアイル(GⅠを含む重賞5勝)3月

05年2着デュランダル(GⅠ3勝2着2回)昨年12月

04年2着デュランダル(GⅠ2勝2着1回)3月

たかが重賞1勝馬のマッドクールミッキーアイルデュランダルと同等に扱うのは無理がある。JRAだけに専念していれば今より重賞2、3つは勝利を積み上げていたはずだが、無謀な海外制覇を夢見てすべてを失いかけているのが現状だ。まさにこのクラブの特徴的な悪しき例。日本に馴染みの薄い血統で昨年と同レベルの復活はあり得るとしても、すでに5歳を終わろうとする馬が昨年以上の状態やスケールアップで復活することの計算はもちろん、イメージさえもできない。前々走は各馬が馬場を意識しすぎてペースの遅すぎた展開の利がすべて。4走前も外枠にもかかわらず、ラチ沿いの立ち回りとなったことが好走要因で常識的なラップとコースロスありきの立ち回りのGⅠは未経験。むしろ1、3、5走前がこの馬本来の姿としてのイメージが強い。

狙いはトウシンマカオ。前走で確かな変身を感じさせた。2~5走前まで必ず行きたがるか、折り合い難のどちらかに陥っていた気難しさが前走でクリア。しかも前走は直線坂コースで1年半ぶりの1分7秒台。加えて瞬発力に課題を残してきた差し馬にとって最速上がりより0秒1だけ劣った上がりNo2も胸を張れる。休み明け(212201)から叩き2戦目(200003)の落差の不安定さはあるものの、3戦2勝(GⅡ、GⅢ)という絶好のコンビ間の良さが相殺する。逃げ~差し自在のレースセンスも強調したい。