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阪神裏読み

関東
11R

関西
11R

 

阪神11R

3連単フォーメーション2→8、3、12、1→

8、3、12、1、4、14 (20点)

8、3→2→

8、3、12、1、4、14 (10点)

3連複フォーメーション2−8、3−

8、3、12、1、4、14、9 (11点)

いきなりGTの主役として扱われているルーラーシップの取捨が難しい。前走の結果が見た目の強さ=実力でいいのか。台風の影響で馬場悪化のため、馬場差をどれだけ割り引くのかで評価は一変する。
直前のレースは千八の3歳オープン特別。1分50秒3の時計はあまりにも馬場を意識しすぎてスローペースだったため。上がりレースラップは11秒7−11秒6−11秒9。いくらスローとはいえ、すべて11秒台にまとめられる馬場状態だった事実。メイン直後のレースが千二の1000万で1分10秒8。上がりレースラップが11秒8−11秒3−12秒1なら発表ほど馬場状態は悪くなかったことが数字から表れている。馬場差としては約2秒ほど遅い馬場だが、今年金鯱賞2分2秒4は例年比較で約3秒半も遅い。逃げ馬絶対的有利のスローに流れて11秒8−11秒7−12秒8の上がりレースラップは、いかにも逃げたキャプテントゥーレの低調ぶりが浮き彫りになっている。逃げ切り当然の数字で最後バタバタ。大出遅れとなったルーラーの差し切り勝ちは数字的に驚きはない。
これまでGT入着級の馬がいきなりGT馬相手に前日人気でほぼブエナと2強状態。良馬場の時計勝負が求められる極限勝負の条件で、GT5勝のブエナを筆頭にジャパンC馬、ダービー馬相手に互角以上の走りが可能かは疑問が残った。

ブエナビスタの前走2着で悲観することはない。アパパネにガチンコ競馬で負けたが、追い出してからの瞬間的な反応の良し悪しがそのままの着差。ブエナの千六適性も高いが中、長距離を使ってきた副作用が出たということ。少しモタつきながら最速上がりだったことが底力で、G前の一気に迫った瞬発力がここにつながるとして割り切りたい。天皇賞、ジャパンC、有馬記念と比べると弾け方に物足りなさを感じるが、昨年の宝塚記念でも同じように感じさせながら天皇賞で豪脚が復活した事実は無視できない。昨年以上に順調だったとはいえ、前走は海外帰りのローテーション。距離も馬場もベストに近いここで凡走した際に改めて衰えと認めるべきだろう。昨年の宝塚記念でメンバーNo5となった上がり時計からも道悪は明らかに分が悪くなる。良馬場で主役に返り咲き。

単純な能力比較ではエイシンフラッシュが唯一ブエナに拮抗している。ジャパンCは0秒4差、有馬記念は前々有利の流れを直線だけの競馬で0秒4差に価値の高さ、中身の濃さを見出せることができる。極限のレコード決着となった前々走は59キロの酷量、乱ペースとなった前走も最後まで内々で我慢できた勝ち馬とは枠順の差だったことを割り引けば、完全にダービー馬らしい威厳を取り戻している。
懸念材料は乗り替わりに絞られた。追わせる馬に新コンビの鞍上はいくらかミスマッチ。3角すぎからの早仕掛けが求められる内コースで、腕力低下の鞍上ではますます失われる信頼。

アーネストリーは前走の結果が大きく響いているのか。実力と人気が伴わってない。通算(8254)は掲示板を外しのがわずか1度だけ。それ以外の馬券外の着差はデビュー3戦目の休み明けで0秒5。1600万を勝ち上がった直後のGU、GVで1秒1、0秒8なら、完璧に近い実績を残しているということ。昨年の宝塚記念はあと一歩で大金星の0秒2差。変則的なローテーションだった天皇賞2着もGTが2戦目と思えぬ風格を感じさせた。年齢的に今年がGT獲りの最後の年。阪神内コース、二千二百、内枠のベストの条件で走る条件がドンピシャにはまった。いつも以上に力が入る。今までにない動きとなった追い切りで確信へと変わる。

トゥザグローリーの前走は世紀の大へぐりとなった。超スローとなって鞍上がパニック。1番最初に動いた馬が目標になって餌食になることは誰がみてもわかっていたが、1番人気馬が我慢できずまさかの1角マクり。スタート直後から引っ掛かるコンビ間の悪さも加わって、直線入口で余力がなくなり後味の悪い惨敗となった。一過性のポカでも、質の悪い乗り方でリズム悪化が否めないのが現実か。それまで内々の位置取りで折り合って好走を続けてきたタイプが外枠を引く運の悪さも決定的となって強調材料がさらに乏しくなった。あくまで展開次第の条件付き。

追い込み馬の台頭が難しいメンバー構成でドリームジャーニーの復活劇は遠のいた。前々走は必要以上に控えた単なる展開負け。いいわけは可能だったが、前走の敗因は明らかに休み明けだけでないだろう。いつものように直線外に出してもまったく反応なし。早々にあきらめた1秒1差でも、約3年ぶりとなる連続で掲示板を外す結果に高齢という衰えが見え隠れしてきた。昨年は4角でラチから7、8頭分も外を回るブン回し。どんな流れでも相手でも同じ乗り方に徹する鞍上ならまったく怖さはない。

ローズキングダムは今年に入って走るたびに評価を落としている。まるで斤量泣きのようなゴール前での失速ぶり。3走前は動けぬ内々から仕掛けが遅れたとしても最速上がりほど鋭さを感じられないジリっぽさ。前々走は勝ち馬を大名マークから最後、失速気味の入線で確定的か。前走はまったく折り合うことができない気性難を露呈して4角前にレース終了なら着順、着差は無視していいが、それでもどこか切れ味、パワー不足を感じさせる現状の能力で乗り替わりだけでは新鮮さが足りない。

天皇賞で2年連続0秒8差、ジャパンCは0秒6差。年齢ほどダメージないキャリアのシンゲン狙いも悪くない。確かに勝ち負けまではひとつ壁があるが、重賞3勝の実績で、とにかくテッポー駆けの良績は侮れない。これまで約1年ぶりの実戦は2戦2勝。約半年ぶりが2、1、9着ならば今回のローテーションもまったく気にしなくていい。中山二千二百のオールカマーで斤量が2キロ差とはいえ、ドリームジャーニーに競り勝った実績。