7→11、9、5、6、10 11→7→9、5、6、10 7−11、9、5、6、10 コスモメガトロンは1頭だけ別次元の内容で勝ち上がった。馬なりで先頭に立ち、軽く追って破格の瞬発力。パドックで一見気合不足も、実戦では凄みさえ感じられた十分すぎる内容なら未完成な馬が揃った重賞で力が入る。出走メンバーで5ハロン57秒台経験はこの馬と2着となったパチャママだけで、ハイペース経験済みも大きな自信につながる。逃げにこだわらないレースセンス、ひと叩きでさらなる良化が見込める大型馬、血統どおりのスプリント能力の高さなどを加味すると別格の存在をにおわせる。内々の折り合いで嫌気が出ることだけが唯一の不安。 アイムユアーズは連続最速上がり、ハイレベルの時計短縮を考慮すればもっと人気になっていい存在。前2走から1秒以上も速いラップをどう乗りこなすかがカギとなるが、馬なりひとマクりの前走はムチ1発で押し切る横綱相撲なら無様なレースになることはない。時計でコスモに劣るが馬場差を割り引くとアイムの方が価値は高い。 ファインチョイスは時計以上に奥が深そう。まだ子供っぽさを残して大楽勝。道中は行きたがり、直線は何度も手前を替えて遊び遊びで最速上がりだから、かなりのスケールの大きさ。抜群の瞬発力を見せつけた追い切りがそのまま実戦に反映で今回も色気が出る。行くしかないエクセルシオール、行きたいプリサイスフィインをうまく捌いて外から被されぬ位置を確保したい。 ニシノカチヅクシは前走で内々の折り合いをクリアした強み。まったく遜色ない時計、文句なしの34秒台の最速上がり、完璧な好位差しに完成度の高さが示されている。3着馬と実に0秒9差。逃げ粘ったプリサイスファインがしぶとかっただけで、終わってみれば即重賞を意識させるような内容だった。心身ともに良化余地でさらなるレベルアップ可能な感触。 ナイスヘイローの前走は考えられない乗り方だった。スタート直後にあれだけ内にヨレながら、後方確認しないという鞍上の資質の低さ。ヨレたことは仕方なしとしても、先行することだけで頭が一杯のような乗り方にJRA若手ジョッキーのレベルの低さが示されている。それでもこの馬の能力そのものは認めていい。前々走は前週より1秒1も遅いラップで展開の利の勝利から、強引な逃げで見せ場以上の走りとなった前走が成長の証。控える競馬と乗り替わりがどう転ぶか。 ステルミナートは展開がはまるかどうかだけ。前走は必要以上に4角大外へブン回しという荒っぽさで、鞍上の芝、コース慣れの必要性を感じさせている。どのみちここでも同じような乗り方になることは確定的。手前を替えた瞬間から抜群の伸びとなった前走から芝適性そのものは問題ないが、1分9秒台の決着では無駄なロスを避けないと上位も怪しくなる。 残り20で力尽きたとはいえ、プリサイスファインの前々走は凄みを感じられたが、逃げ馬を徹底マークから早め先頭で押し切った前走は迫力が今ひとつ。相手に合わせた勝利として割り切っても、これ以上の上がり目がイメージしづらくなっているのも事実。ワンパンチ足りない。 マスイデアは玉砕覚悟の逃げを仕掛けなければ妙味はない。ハナを切って一変した前走こそがこの馬の勝ちパターンで、小柄な牝馬らしいモマれ弱さが最大の弱点となっている。単騎逃げから追えば追うほど伸びた前走の強さは見た目以上の迫力だが、ハナ以外の位置取りで怖さはない。スタートに集中するだけ。
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