14、1、11、6、12 14、1→11、6、12、4 (24点) 14、11→6、12 (12点) 1、11→6、12 (12点) 14、1−14、1、11、6− 11、6、12、4、8 (19点) レディアルバローザは前々走がきっかけとなってひと皮むけた可能性がある。それまではどうにも相手なりという勝ち味の遅さだった馬が、極限に近い時計勝負で台頭。前々走は直線バラけて捌きやすかったとはいえ、坂コースの千八で34秒台の瞬発力はイメージ一新の切れ味だった。超ハイペースの前走は第2集団の先頭から仕掛けを我慢してアパパネ、ブエナビスタに0秒1差。牝馬限定の低調なGVで人気が被るのも当然といえば当然。体調はピーク、洋芝はイメージどおり。 サンテミリオンは鞍上を嫌って狙いを下げただけ。不振の原因となった前々走と同じコンビではどうしてもマイナスイメージが先行してしまう。それまで安定したスタートから先行差し自在に捌いてGT制覇。同世代の牝馬では無敵に近かった存在の馬が、前々走のスタート大ミスをきっかけに突然のスランプ入り。状態の悪さを加味しても鞍上しの呼吸の悪さは否めない。この長期休養でどれだけ修正できるか。右側だけの片側チークピースで追い切りは悪くなかった。復調に確かな手ごたえはつかんでいる。 コスモネモシンははっきりと瞬発力勝負への限界を示している。どうにもいい脚が長続きしない一瞬の末脚。早仕掛けから抜け出して残り150で差し返された前々走が典型的な例だろう。脚の使いどころが難しいタイプだけに、相性の良さを感じない鞍上からの乗り替わりなら牝馬限定のGVで見苦しい姿は浮かばない。追い切りを直前軽めの前のパターンに戻したことはいい傾向。洋芝のイメージも悪くない。先週、初重賞制覇がかかった鞍上は、誰もがわかるプレッシャーからのへぐり。気楽に乗れるここでうっぷんを晴らす。 気性の難しさが先行して出世にブレーキがかかっているショウリュウムーンが、乗り替わりとハミ替えで正念場を迎えた。引っ掛かり癖やまともに追えないフラつく精神面の若さが出る限り、これからパフォーマンスは落ちていくだろう。現時点では突破口を探る段階としても、現実に3走前はハミを替えて一変。内にモタれる悪癖が解消して真一文字の伸びからの圧勝劇は見事だった。前年5着は勝ち馬を上回る上がり時計で0秒3差。4つのコーナー、洋芝は意外に合っている可能性。 アニメイトバイオの評価はいまだ迷っている。3走前は直線入口でごちゃついて追いづらい場面がありながら0秒4差。エリ女惨敗は一過性として割り切れたが、前々走は牡馬との壁を感じさせて物足りない内容。前走は同日未勝利二千二百よりも遅い超スローの単純な上がり勝負。平凡な35秒1の瞬発力では昇り目がイメージしづらい。前走の8キロ減で再び細く映る馬体に逆戻りも嫌な傾向。 ブロードストリートは二千が一番合っている。レッドディザイアには上がり時計で上回って、ブエナビスタに同タイムの上がり時計。いずれの馬にも0秒2差となった秋華賞2着が含まれた(0411)なら数字以上に貫禄がある。馬群でもひるまない差し馬。ラチ沿いの位置取りにこだわって直線勝負に賭ける。雨が降ると手も足も出ない道悪下手。 アプリコットフィズは3走前をきっかけにドン底のスランプに陥った。スタートから4角まで掛かるという大へぐり。腕力の衰えた鞍上らしい下手乗りだったが、その後は気性難を露呈して以前より増して強烈な悪癖をさらけ出している。前々走もハイペースにもかかわらず、行きたがる仕草。前走は外々を意識した乗り方だったが、舌を越して直線入口でギブアップになる始末。十分とは言えぬ短い休養で一変は考えにくい。昨年とは明らかにリズムが違いすぎる。 アースシンボリは五百万レベルのラップだった前走を素直に評価できない。外差し馬場で大外ブン回しが正解だった直線だけの瞬発力勝負レース。前走より明らかに骨っぽい相手で同じ乗り方は通用しない。GT上位馬と同じ55キロでは、ひとまずきっかけ作り。 アヴェンチュラがまさかの前日1番人気。キャリア5戦目で古馬重賞が初挑戦になる3歳馬の人気理由がわからない。前走は同日未勝利にわずか1秒1だけ上回った勝ち時計。ラップも5ハロン通過で0秒9速いだけという1600万とすれば超スローの上がり競馬だった。それでも上がりレースラップに11秒台が1つという寂しさにレースレベルの低さが示されている。確かに数字がそのまま成長力となった馬体増だが、時計勝負に何ら裏付けのない実績。土曜日にレコードが出る高速馬場で、1分46秒台が求められるスピード決着ではハードルが高すぎる。
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