12、5→7、6、11、14 (24点)
12、7→6、11 (12点)
12-5、7-
5、7、6、11、14、10、15 (11点)
ジェベルムーサの強さは本物だった。超大型馬で好馬体。見た目と結果が直結して、一気に世代トップレベルへ上り詰める勢いが出てきた。3、4走前は鞍上との呼吸の悪さで取りこぼしを連発。とりわけ3走前はスタート直後に無理やり控えて完全に引っ掛かるという最悪なリズムだったが、それを跳ね除けて0秒4差まで迫ったことで逆に評価を高めた。案の定、前2走が本来の姿ということ。前々走は休み明けでエンジンのかかりが遅かったが、坂を上がってからの勢いは他馬と段違い。前走はいくらか掛かり気味だったが、豪快なマクりから前残りの流れで直線一気を決めている。上がりレースラップが12秒0-12秒1-12秒3で追い込みを決めたのだから中身の凄さが伝わるだろう。二段加速の末脚なら距離延長も問題ないと判断。
モロさ同居でもインカンテーションがはまった際の強さは一級品。デビュー3戦は芝に固執して勝ち切れなかったが、ダート替わりで即勝利。3着馬に1秒2、4着馬に2秒差の圧勝劇なら、その後2戦連続で勝てなかったことが驚きだろう。発馬ミスと千六の戸惑いが敗因か、乗り替わりと距離延長で難なく軌道修正した4走前の横綱相撲で改めて別格の素質をにおわせている。2着馬に0秒9、3着馬に1秒4、4着馬に2秒2差が世代トップレベルそのものの数字。経験レベルだった3走前のオープンでも0秒1差で完全なるエリート路線に乗った。前々走は勝負が決まった頃に他馬が止まって映るような鬼脚を使って0秒4差。骨っぽい相手にも屈しなかった前走も一騎打ちを制してさらなるステージへ到達している。展開不問で豊富な距離経験は強み。
サトノプリンシパルはもう迷いがなくなった。控える競馬とは別馬のようになる逃げた際の強さ。4角引き付けて直線だけでぶっち切った4走前が象徴的ならハナにこだわるだけ。負かした相手がジャパンDダービー2着を含む(3300)のエーシンゴールドでさらなる凄み。上がり時計もエーシンを上回る好時計勝ちに絶対的な価値の高さがうかがえる。負けた3走前も勝ち馬が重賞ホルダーのコパノリッキーで納得の0秒1差。中途半端に控えて見せ場もなかった前々走は鞍上との呼吸が最悪だったと割り切るべきで、11秒台が含まれる上がりレースラップから完封した前走こそが全開になった際の姿として評価を固めた。勝ち時計は楽に準オープン卒業レベル。自分のスタイルで挑めるかどうかのスタートが最大のポイント。
ケイアイレオーネの前走はJRA騎手らしい下手乗り。大井外回りで禁じ手の3角前からのマクり。二千の経験がなく、中山、阪神、京都より長い直線にもかかわらず、この早仕掛けでは最後の最後に2着争いから脱落も当然だった。前走は勝ち馬が別格の強さで2着エーシンゴールドに同タイム、3着馬に0秒7差が完成度の高さの表れだが、鞍上が単純にペースや多頭数無視の乗り方に固執するならば怖さはなくなる。いずれにしてももうひとつ工夫ある乗り方が絶対的な条件。単純マクりには限界がみえている。
千四の強さがそのまま千八につながったシグナルプロシードは一気に花開いた可能性が高まる。前走は4角で1、2着馬の2馬身後方。遜色ないどころか、上回る脚色で0秒3差まで迫った内容は、初距離を考慮すれば上位馬より中身が濃いことが伝わってくる。前走以上にパワーが求められる良馬場で真価を問いたい。 |