14、5、3→14、5、3、8、12→
14、5、3、8、12、1 (48点)
14-5、3、8-
5、3、8、12、1、11、6、13 (18点)
朝日杯、シンザン記念でいずれも4着。数々の騎手に乗り替わったトウケイヘイローは徹底先行に構えてGⅠを見据えることができるほど本格化した。馬はもちろんのこと、鞍上のスランプ脱出のきっかけになったことは言うまでもない。これぞ武豊。ディープインパクトの亡霊を追いかけすぎて必要以上に控えるへぐりが続いていた騎手と思えぬ思い切りの良さ。前々走は向正マクりが正解の超スローで、流れを見切って直線半ばに勝負を決める圧勝劇。前走は淀みのない流れに持ち込んで4角前の一気スパート。再び直線半ばでセーフティリードの楽勝なら、同じ馬場、距離。さらに斤量が軽くなればますます信頼度は高くなる。失うものは何もない馬が強引に逃げた際にどう立ち回るかだが、鞍上に昔の面影が戻ってきた現状なら強調するような不安材料でもない。
ロゴタイプが意外なレースで復帰してきた。ダービー終了後からわずか3か月弱。ここ5戦で2度のレコードと1度のタイレコードという完全燃焼を繰り返しての早期復帰には若干の違和感がある。能力的には確かに古馬GⅡなら十分に手が届くレベルだが、休ませて馬体成長を促す3歳夏の大事な成長期に経験値で勝る百戦錬磨の古馬にぶつけるのはそれなりの勝算あってのことか。函館、札幌はすべて4着以上の(1012)だけを頼りに英断したのであればポカも覚悟しなけれはならないだろう。二千の経験は1度だけ。道中ラチ沿いの位置取りだったからこそ折り合えたことも否めなければ、レコード勝ちといってもぶっち切り勝ちのない皐月賞馬はひとまず試練。
狙い頃だったタッチミーノットがイメージに合わない鞍上配置で魅力が薄れた。差し馬はほぼ4角ブン回す工夫のない乗り方を繰り返す騎手では大幅な割り引きが必要になる。鞍上抜きなら走る条件は揃っていた。二千(4226)で掲示板を外した4戦でも着差は未勝利の1秒2、大阪杯の0秒2、新潟大賞典の0秒5、七夕賞の0秒9。休み明けはすべて掲示板の(3412)。コース適性の高さが示された函館5着(0秒4差)、1着など最近のGⅡ上位常連の実力馬がそのまま結果につながっても驚かない実績を残している。いずれにしてもトウケイが残るような流れで4角前から外々を動いてもワイドラインが限界。
トーセンジョーダンの現役期間がここで決まりそう。すでに7歳。天皇賞春で燃え尽きたような前2走の不甲斐なさはまさに年齢からの衰えと捉えられても仕方ない。前々走は残り2ハロンから失速が始まる大惨敗。前走も残り1ハロンで完全に勢いが停止して、時計、着差、上がり時計ほど中身の伴わない平凡な結果に終わっている。函館、札幌(2001)でとにかく洋芝頼り。GⅠで1勝、2着2度。GⅡ3勝馬の意地に期待。
ルルーシュはメンバー一番の洋芝適性の高さ。6走前に札幌でレコードが含まれる函館、札幌(2101)。パンパンの馬場でスローの瞬発力勝負より、サバイバルレースに強さを発揮してきたことからもイメージどおりの実績だろう。1度クラスの壁に当たるともがき続けていつの間にかフェードアウトしていく厩舎独特の傾向をひとまず前走で断ち切れたことも評価できる。一流馬不在で重賞勝ちしたアルゼンチン共和国。前走2着といっても勝ち馬が前走の天皇賞春で大惨敗したムスカテール、3着馬が重賞未勝利のカフナならば、ここでの好走が何よりの発奮材料になる。
アンコイルドは意外性に注目できる。カキ込むようなフットワークはまさに洋芝歓迎ということ。5走前に初の上がり33秒台、前2走で自己ベストを連続更新。差し追い込み馬というイメージを一新させる前走の積極策もいい刺激となりそう。4角でムチを連発するような手ごたえの悪さでも終わってみれば勝ち馬に0秒3差。走るたびに成長している4歳馬の勢いはトウケイに勝るとも劣らず。
牝馬にはレインボーダリア、マルセリーナ、ホエールキャプチャの牝馬GⅠ馬やオールザットジャズ、アイムユアーズの牝馬重賞馬が揃ったが、魅力なのはレインボー1頭だけ。距離を意識しすぎたのか、ペースを読み違えたのか、休み明けのための試走か、いずれにしても前走は終始後手後手。仕掛けの遅さがそのまま結果に直結している。函館、札幌で初となる掲示板外だが、それでもまだまだ強調できる2つのコースで(4233)ならば一過性のポカとして割り切るべき。理想的なステップと数字ほど悪くない二千で巻き返すチャンスはある。 |