１、９→１、９、８、３、13、10→

１、９、８、３、13、10、11　(50点)

１－９、８、３、13、10、11

成績どおりの勝ち味の遅さで、決定的な勝負弱さを抱えるダコールにとって崖っぷちの一戦になった。確かに前任騎手との限界がかなり前から如実に表れていたが、それでも着差以上に苦しんでいることは明らか。ここ６戦で４度の最速上がり。６走前は小回りコースをうまく立ち回った鞍上の好プレーだったが、５走前は３角過ぎに動いたことが裏目で失速。４走前は直線で真っすぐ走らせるのに苦労する突然の悪癖。３走前は追い比べ時にぶつけられて、前２走はいずれも消極的に乗りすぎの展開負けだった。５走前は距離も敗因のひとつとして割り切って、とにかく早仕掛けから直線一気を狙うしかないだろう。手ごろな相手とハンデ。剛腕に乗り替わりだけが頼り。

エクスペディションの前走は得意の小倉で掲示板を外した。馬群の位置取りに嫌気か、３角前からペースが一気に上がるサバイバル戦にモロさか、57キロを背負った時計勝負に弱さか。いずれにしても理想的なステップ、コースにもかかわらず、４角前からもがき始める失態は一過性のポカと思えない。昨年、最速上がりで小倉記念勝ちの頃よりもパワーダウン。末脚自慢の切れ者が昨年の小倉記念以来、最速上がりなしのレースが続いている。昨年の新潟記念は超スローの上がり勝負で競り負け。京都、阪神外回りでワイド圏外がさらに小回り巧者を印象づけている。重馬場勝ちの実績でも道悪は半信半疑。

トレイルブレイザーの前走は本当に価値のある２着なのか、ここで真価を問いたい。勝ち馬マイネルラクリマの次走は斤量を背負ったとはいえ、古馬重賞初挑戦で1000万のメイショウナルトに突き放されて、ダービー以来となった格下ラブリーデイにもあっさり競り負けた。３着タガノエルシコはその後惨敗続き。５着マックスドリームも次走小倉記念でクラスの壁を感じさせている。少なくても七夕賞の小倉記念より下回るレースレベル。それでも58キロのままでは強調点に欠ける。

夏を境に生まれ変わった上がり馬の牝馬サンシャインを狙いたい。とにかく前走は圧巻の直線一気。道中いくらか行きたがって４角前でごちゃついた厳しい流れだったにもかかわらず、直線だけの仕掛けで貫禄の最速上がり。見た目の非力さからどこか頼りなかった小柄な牝馬が、リフレッシュ効果抜群の成長を示した。もとよりデビュー戦とエルフィンＳを勝ったエリート。桜花賞は０秒７差、オークスは３着馬に０秒５差、秋華賞はジェンティルドンナに０秒４差、愛知杯は金星寸前の２着。ＧⅢ通用レベルの時計を前走で叩き出せば、素直に勢いに注目すべき。

ファタモルガーナは結果が出てない同じ鞍上にこだわりすぎて刺激不足からの不振となった典型的な例だろう。本当に追い込み一手の単調な気性なのか、ここで真価を問いたい。デビュー当初は好位差し、初勝利も差し馬らしい中団抜けだったが、前任騎手に乗り替わってからは徹底した追い込み策。ペース無視の乗り方ではどんな流れでも直線まで仕掛けを我慢するという単調な乗り方を続けてきた。前々走はマクるのか、控えるのか、迷いの出た中途半端な仕掛けの不完全燃焼。前走は早めのマクり合いになったサバイバル戦にもかかわらず、何も工夫のない乗り方に徹しただけだった。引っ張り殺してきた鞍上の呪縛から逃れられた今回こそが走り頃。