1、8、6⇒1、8、6⇒1、8、6、10、7 (18点)
勝ち馬が再び休養入りでまさに"呪われた菊花賞"がしっくりくる。昨年の菊花賞出走馬は上位になるほど反動が出ているほどタフなレースだったということ。勝ち馬トーホウジャッカルは菊花賞後わずか2戦だけで来年まで休養入りというボロボロの状態。4着タガノグランパはその後7戦してすべて掲示板外。5着ショウナンラグーンもドン底のスランプ入りで休養中。6着サトノアラジン、7着マイネルフロスト、9着ワンアンドオンリー、12着ハギノハイブリッドを含めても重賞以外で結果を残すのが限界となっている。驚愕のレコード決着の反動が1年近くも尾を引いているならば、サウンドオブアースがここで完全復活はますます考えにくくなってくるのも当然な流れ。世代トップレベルのイスラボニータが歯がゆい競馬続きで、トゥザワールドはパンク、ワンアンドオンリーがスランプ脱出のきっかけ作りに懸命という頼りない4歳世代に希望の光がなくなれば、5歳馬中心でいいだろう。
ラブリーデイは重賞の入着ラインで一進一退だった昨年と別馬のような成長過程だ。今年の中山金杯をレコード快勝で一気に花開いた上がり馬。これまで最速上がりはわずか1度だけ。上がり33秒台も3度だけの瞬発力だが、スローに絶対的な強さでGⅠ勝ちの含まれた重賞4勝まで上り詰めている。残り1ハロンで先頭に立って押し切れた前走は展開にも時計にも恵まれた一戦だったが、十分に胸を張れるグランプリ制覇。京都の極限瞬発力勝負でどこまで通用するか。ここ快勝ならば本番に直結する。
瞬発力勝負が微妙なラブリーに対抗できるのはラキシスだけか。持ち時計そのものは下回っても、上がり勝負の強さ、コース適性の高さは数字が物語っている。まずは上がり33秒台が4回、最速上がりは3回の(300000)で不発がなければ常に勝てる実績を残している。さらに京都(210100)がラブリーとの大きな違い。極限の瞬発力勝負になりやすい中でしっかりと実績を残していることは強みだろう。確かな裏付けのない距離克服だけが唯一の課題。 |