12、3⇒12、3、7、10、6⇒
12、3、7、10、6、4、9 (40点)
ローテーションの谷間というより、明らかに時期と距離がしっくりこない重賞レース。安田記念と同じ週の開催で今年もこれからもロートル馬多数。頭数の帳尻を合わせる低レベル傾向はますます強まっていくだろう。本質がGⅢ程度のレベル。年齢とGⅠ実績がリンクしたステファノスはギリギリの距離でも主役として扱える。掲示板どころか、ひと桁着順が大目標のメイショウナルト程度が主導権。奇襲策を目論む馬さえいなければ超スロー~スローが確定。実質3~4ハロンだけの瞬発力勝負なら、二千(020011)でも十分に太刀打ちできる計算が成り立つ。2着2回は天皇賞秋と香港GⅠ。イスラボニータ、ディサイファ、エイシンヒカリには時計も上がり時計も上回れば数字以上に距離適性は高いということ。前走は超縦長でまったく流れに乗れなかっただけという鞍上のコース適性の低さを露呈。同じコンビでこれまで以上に力が入るのも自然な流れだろう。陰ることのない瞬発力比較からも自身ピークぶりがうかがえる。6走前はメンバーNo2、5走前と前々走は最速上がり、馬券を外した3走前でもNo2の上がり時計で、GⅠ馬相手にもヒケを取らない鋭さは、ゆっくり下り坂となっているメンバーではズバ抜けた存在になれる。いずれにしても必要以上に控えることだけは避けるべき。
主役としては頼りない勝負弱さ、千八~二千がベストだがなぜかエリートの王道路線にこだわって玉砕続けてきたのがサトノノブレスだ。ディープ産駒らしい切れ切れの瞬発力もなく、持続力だけで凌いできた重賞3勝馬という特徴。勝った前々走でも同日未勝利の二千二より5ハロン通過が1秒1遅いラップ。ブリンカー外しが奏功したというより、間違いなく瞬発力型が必要以上に控えたことの展開の利がすべての勝因だったことは言うまでもない。上がり33秒台2頭、34秒台13頭でメンバーNo10の上がり時計で勝てたことは奇跡に近かった。苦手意識が払拭できない阪神(002100)なら、二千(222001)ほどの怖さはないか。人気になりすぎると妙味はない。
7頭が7歳以上という新鮮味のないメンバーではさすがに4歳馬のヤマカツエースでも色気が出てくる。現状ではGⅡで壁に当たっているが、この程度の相手ではフレッシュなGⅢ2勝が光ってくる。未勝利並みのラップだった前々走は当然の上がり33秒0。上がり32秒台が4頭と4角の位置取りがそのまま結果につながった前残りを考慮すれば、あくまでも他力本願型の上がり馬ということで評価が落ち着くか。二千では確実に行きたがる折り合いの難しさを抱えて、小回り平坦に良績が偏り始めていることも減点材料。
ノブレスが瞬発力不足でも人気になれば、アズマシャトルは人気的に妙味が出てくる。二千(311102)で弥生賞6着(0秒7差)と年間10勝未満の鞍上配置だった12着の2戦だけ。前走の小倉記念勝ちはもちろん、重賞入着常連のスーパームーン相手に完封勝ちを含んだベスト距離では休み明け(100002)でも軽視できない。阪神(031110)。
過去10年でNo5の勝ち時計ならば新潟大賞典は一応の評価だが、直線入口の前5頭以内で1、2、5着。パッションダンスは展開がはまっただけの可能性は否めない。残り1ハロンで先頭に立った際は外へヨレ気味でも勝てた相手と割り切ると年齢的にも叩き2戦目(300101)でも狙いづらくなる。 |