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東京裏読み
関東
10R11R12R
関西
10R11R
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東京11R

3連単BOX8、11、7、5

アジヤチャンピオンのモーリスは体調さえ整えば格の違い、敵なしの強さだ。驚愕の数字が並ぶ5走前のダービー卿で完全なる本格化を示した。雨降る中の良馬場で1分32秒2の勝ち時計も凄いが、それよりもラスト2ハロンの上がりレースラップは異次元の世界という11秒7-10秒9。落差0秒8の加速ラップでGⅠ級を確信させた。4走前の初のGⅠでは残り300で先頭に立つ早仕掛けとはいえ、ゴール寸前で一気に差を縮められる辛勝。3走前は一昨年より5ハロン通過が2秒3も遅い超スローの流れにも恵まれて日本GⅠ2連勝だが、アジアでも無敵を示した前2走の2連勝は想像以上の完成度を示している。いずれも貫禄勝ち。前々走は仕掛けを我慢したにもかかわらず、外から一気に完全に差し込まれたが、残り200からエンジン全開。抜群の切れ味で差し返した内容が着差以上の絶対的な能力差。前走は3角までかなり掛かり気味の折り合い難を露呈しても、終わってみれば残り1ハロンの時点で勝負を決めている。逆手前になってから加速し続ける瞬発力はまさに伝家の宝刀。たとえ今回が八分の状態でも能力だけで押し切れる感触を得ている。手ぬるい追い切りがどう響くか。馬体増で黄色信号だが、絞れればまず馬券圏外は考えにくい。いずれにしても気配優先、馬体重に注目。

リアルスティールがイメージどおりの距離照準で急成長を確信している。年齢を重ねるごとにマイラー色の強まるディープ産駒の典型的な傾向を示してきた。クラシック三冠2、4、2着。クラシックディスタンス以上の距離でも一応の結果を残したが、現実には二千以上で勝ち鞍のない事実。鞍上の勝負勘の鈍さ、ツキのなさを割り引いても、この馬自身の勝負弱さが否めなかった。さらにディープ産駒としては致命的になるディープ産駒以外の馬に鋭さ負けの連続だったこと。ドゥラメンテを難なく差し切ってデビュー2連勝を決めた共同通信杯当時よりかなりイメージが変わりつつあった。それが前走でデビュー当初の凄みが再び蘇る絶対的な強さ。4角では若干置かれ気味になったが、追い出すと一瞬の加速から残り300で難なく先頭。最後迫られたが、ワールドクラスのレースで着差以上の完勝に距離適性の高さを改めて感じさせている。母父ストームキャットからもやはり千六~千八ベストのスピード型ということ。勝ち馬より位置取りが悪くて仕掛けが遅いというすべてが後手後手だった前々走の悪夢だけは避けるべき。鞍上の手腕を問う。

リアルと同じ配合のサトノアラジンはまさに同じような修正具合。中距離へのこだわりを捨てて距離短縮のローテーションが奏功した。千八(111011)、千四(100000)でどちらも持ち時計はNo1。千六こそメンバーNo1の時計に0秒7差という開きはあるものの、(221100)の安定感十分の距離実績にマイラーとしての資質の高さがはっきり示されている。千四以上限定の上がり時計はメンバー唯一の32秒台。No2より0秒6差上回る鋭さは、少なくてもリアル以上の切れ味だ。休み明けを2戦して完全復調。思い出作りだった海外遠征の反動なく、完全に吹っ切れた前2走の内容もいい。前々走はいくらか直線でモタつきながら、それでもメンバーNo2の上がり時計。ひと叩きした前走は真骨頂でほぼ最後方から直線一気を決めた。残り150で先頭に立ってから手前を何度も替えたのが気がかりだが、見た目も数字的にも文句のつけようがない横綱相撲ならばGⅠでも色気が出るのは当然。

イスラボニータはすでに瞬発力勝負に限界を示して新鮮味を感じないのが現状か。千六、千八、二千に持ち時計ベストはなく、上がり時計も単純比較でメンバーNo5。上がり33秒台以下がロサギガンディアと同じ6回だけでは頼りなさだけが先行する。東京(413001)、千六(111000)、休み明け(211011)で勝ち負け可能な数字が並ぶが、2年前のセントライト記念勝ち以来、連対実績なし。瞬発力勝負でモロさ、弱さを露呈し続けて早熟傾向はますます強まっている。ひと雨ほしい。

距離を縮めて新境地を見出したロサギガンティアだが、前走で完全なる勝負付けが済んだか。最速上がりより0秒7差も遅い数字は絶対的な差。逆転不可能な瞬発力不足は良馬場、瞬発力勝負が続く馬場では手も足も出ない可能性さえある。前走でこの馬以外、掲示板確保の馬はすべて上がり32秒台に弱点が示されている。休み明け(302002)から叩き2戦目(210110)へ。千四(202001)から千六(120301)で刺激の期待できない条件変更となる。未知なる斤量58キロで何より通算5勝中、稍重3勝のパワー型は初の古馬相手のGⅠで苦戦が避けられない。